スマホや音楽プレーヤーに欠かせない有線イヤホンですが、気づくと片耳だけ聞こえなくなったり、接触不良でノイズが入ったりと、思わぬトラブルに見舞われることも。実は、日ごろの使い方やケアの仕方を少し変えるだけで、寿命を延ばせる可能性があります。
本記事では、有線イヤホンの寿命や壊れる原因、そして長持ちさせるコツを分かりやすく解説していきます。日々のちょっとした心がけで、大切なイヤホンを長く使い続けましょう。
有線イヤホンの寿命はどれくらい?
有線イヤホンの寿命は、使い方や環境で変わりますが、多くの場合1年から2年程度です。こまめにケーブルをまとめたり、プラグを清潔に保ったりするだけでも、より長く使える可能性があります。
たとえば、スマートフォンと一緒にリュックに入れるとき、ケーブルをぐちゃぐちゃにしないように気をつけることが大切です。断線の原因を減らせば、寿命も伸ばせるでしょう。
また、汗がイヤホンにたまると故障しやすくなるので、運動後は乾いた布でふき取ると良いです。特に汗や雨でぬれた状態のまま長時間放置すると、内部に水が入りやすくなり、故障のリスクが高まります。
適切にケアすれば、2年以上使えることも珍しくありません。ぜひ日ごろから意識してケーブルやプラグを丁寧に扱い、長く快適に音楽を楽しみましょう。
有線イヤホンはワイヤレスイヤホンと比べて壊れやすい?
有線イヤホンはワイヤレスイヤホンと比べて、ケーブルがある分だけ故障しやすい面があります。たとえば、カバンやポケットに雑に入れてしまうとケーブルに大きな負荷がかかり、断線の危険が高まります。
その分、ワイヤレスイヤホンはケーブルがないので、引っ張りや絡まりに強いといえます。ただし、ワイヤレスイヤホンはバッテリーを内蔵しているため、充電回数の増加や経年劣化により稼働時間が短くなることがあります。
さらに、有線イヤホンでも音質は安定しやすい反面、ケーブルの取り回しに注意しないとすぐに壊れてしまうリスクがあるのです。一方、ワイヤレスイヤホンは、Bluetoothなどでスマホとつなぐので、コードのわずらわしさがなく、外出時や運動中などに便利です。
有線イヤホンが壊れる原因とは?
音楽や動画を楽しむために欠かせない有線イヤホン。でも、使い方によってはすぐ壊れてしまうことも。
大切に扱うことで長く使えますが、その反面、意外なトラブルが起こりやすい点も知っておきましょう。ここでは、具体的な故障の原因を3つ紹介します。
- ケーブルの断線による故障
- コネクタやプラグ部分のトラブル
- 水濡れ・衝撃など外的ダメージによる破損
ケーブルの断線による故障
ケーブルの断線は有線イヤホンの故障原因としてもっとも多いものの一つです。イヤホンのケーブルは細く柔らかい素材で作られていることが多いため、強く引っ張ったりねじったりすると中の銅線が傷つきやすくなります。
また、ポケットやバッグの中で他の物と絡まってしまうと、負荷がかかり断線のリスクが高まります。特に、スマートフォンと一緒に入れる習慣がある人は、ケーブルを無理に曲げないよう注意が必要です。
さらに、ケーブルの根元部分は動きが集中しやすい場所なので、持ち運びの際には余裕を持たせて収納し、断線を予防しましょう。 さらに、音量を上げすぎるとケーブルに振動が伝わり、接触不良を起こしやすくなることも。
日頃から負荷を軽減しながら使うことが、長持ちへの第一歩です。
コネクタやプラグ部分のトラブル
有線イヤホンのコネクタやプラグ部分は、音源機器と直接つながる大切な接点です。ホコリやゴミが入りこむと接触不良を起こしやすくなり、音が片方からしか聞こえない、またはまったく聞こえないといった症状が出る場合があります。
特に、スマホのジャック部分にほこりがたまると、プラグがしっかり差し込めず音が途切れてしまうことも珍しくありません。また、頻繁な抜き差しによってプラグがゆがんだり、傷ついたりする可能性もあるので、やさしく扱うことが大切です。
こまめにふき取ったりエアダスターで掃除をしたりするなど、メンテナンスを怠らないことで、コネクタやプラグ部分のトラブルを未然に防ぎやすくなります。可能であれば、プラグ部分にカバーをつけて汚れを防ぐのもおすすめです。
水濡れ・衝撃など外的ダメージによる破損
水や汗、雨などの水分はイヤホンの内部に入り込み、回路をショートさせる大きな原因となります。特に運動中に汗がたくさん出る人や、雨の日に屋外で使用する場合は注意が必要です。
防水性のないモデルの場合、わずかな湿気でも故障リスクが高まります。 また、イヤホン本体やケーブルに強い衝撃が加わると、内部の部品が破損しやすくなるのも見逃せません。
例えば、床に落として踏んでしまったり、カバンの中で他の重い物に押しつぶされたりすると、配線が切れたりハウジングが割れたりする恐れがあります。 こまめにケースに入れて持ち運んだり、汗を拭き取りながら使ったりするなど、日常の中で気を配るだけでも外的ダメージをぐっと減らすことができるでしょう。
有線イヤホンを長持ちさせるコツとは?
スマホと一緒に持ち歩いたり、机の上に置いたりするだけでも、意外とダメージを受けやすい有線イヤホン。大切に使っているつもりでも、ケーブルが断線したりプラグが曲がってしまうこともしばしばあります。
ここでは、壊れにくくするためのポイントを3つに分けて紹介します。
- ケーブルを正しく取り扱い、絡まりや断線を防ぐ
- コネクタ部分を清潔に保ち、接触不良を予防する
- 使用環境に気を配り、イヤホンを保護する
ケーブルを正しく取り扱い、絡まりや断線を防ぐ
ケーブルはとても細く、ちょっとした力や曲げ方で内部の線が切れてしまうことがあります。長持ちさせるには、まず使い終わったらやさしく巻き取り、無理に引っ張ったり結んだりしないようにしましょう。
たとえば、八の字巻きという方法でくるくるとまとめると、絡まりにくくなります。収納するときは、ケーブルに負荷がかからないよう、ゆったりしたスペースのあるケースに入れるのがおすすめです。
また、机の角などで押しつぶされないよう、日常的に置き場所にも気を配ると、さらに断線を防止できます。もしケーブルに折れ目がついていたり、被膜が破れている部分を見つけたら、早めに補修や交換を考えましょう。
ちょっとした傷を放置すると、次第に悪化して音が途切れやすくなるため要注意です。
コネクタ部分を清潔に保ち、接触不良を予防する
イヤホンのコネクタ部分は、音楽プレーヤーやスマホに直接差し込むため、とても大事な接点です。ここにホコリやゴミがたまると、音が途切れたり片方しか聞こえなくなったりする原因になります。
スマホのジャック内にもほこりが入るので、エアダスターなどでやさしく掃除すると効果的です。さらに、プラグを抜き差しするときに勢いよく回したり、斜めに差し込んだりすると、金属部分に負荷がかかり、ゆがみや傷の原因にもつながります。
定期的にコネクタ部分をふき取る際は、柔らかい布や綿棒を使い、水分が残らないよう気をつけましょう。もし接触が悪いと感じたら、ケーブル側だけではなく、スマホや音楽プレーヤー側の端子も同時にチェックしてみるのがおすすめです。
使用環境に気を配り、イヤホンを保護する
有線イヤホンはケーブルや本体がむき出しになっているため、雨や汗、ホコリなどの影響を受けやすいのが特徴です。特に運動中は大量の汗がしみこみ、内部の部品が腐食してしまうこともあるので、防滴や防水仕様でないモデルは注意が必要です。
また、温度が高い場所に長時間放置すると、プラスチックやゴム製パーツが変形したり、劣化が進んだりする原因になります。 こまめに拭き取ったり、専用のケースに入れておくなど、使用環境にあわせた対策をとりましょう。
さらに、バッグの中でイヤホンを他の荷物に押しつぶされないよう工夫すれば、外的ダメージを減らすことができます。ちょっとした気遣いを積み重ねるだけで、イヤホンの寿命は大きく変わってきます。
まとめ
ここまで見てきたように、有線イヤホンの寿命は1〜2年程度と言われることが多いですが、使い方や保管の仕方で大きく変わります。ケーブルは曲げすぎたり引っ張ったりすると断線のリスクが高まりますし、水濡れや衝撃も故障を招く原因です。
長持ちさせるためには、使用後にケーブルをきれいにまとめたり、コネクタ部分をこまめにふき取るなどの対策が効果的です。また、持ち運ぶときは専用のケースに入れるなど、環境に気を配るとさらに安心です。
正しいケアを続ければ、2年以上使い続けられることもありますので、日々のちょっとした心がけを大切にしましょう。