ハイレゾ対応イヤホンとは？普通のイヤホンとの違いやおすすめ商品10選も紹介

近年、より高音質なサウンドを求める音楽ファンの間で注目を集めているのが「ハイレゾ対応イヤホン」です。普通のイヤホンとは何が違うのか、どんなメリットがあるのか気になる方も多いのではないでしょうか。

本記事では、ハイレゾ対応イヤホンの基本的な特徴から、普通のイヤホンとの違い、さらにおすすめの10製品までを詳しくご紹介。音楽をより深く味わいたい方は、ぜひ最後までチェックしてみてください。

ハイレゾ対応イヤホンとは？

ハイレゾ対応イヤホンとは、CDを超える高音質の音源（ハイレゾ音源）を十分に再生できる設計を備えたイヤホンのことです。

具体的には96kHz/24bit以上の音の情報量に対応し、より広い周波数帯域をカバーすることが特徴です。CD音質は44.1kHz/16bitなので、ハイレゾ対応ではより細かな音の変化や楽器の空気感などを鮮明に感じ取ることができます。

たとえば、下の表を見てみましょう。

こうしたハイレゾ対応イヤホンを使うことで、ライブ会場にいるような迫力や臨場感を味わいやすくなります。特にクラシックやジャズなど細部の表現が重要な音楽では、その違いをはっきり感じられるでしょう。

ハイレゾ対応イヤホンと普通のイヤホンの違いは？

ハイレゾ対応イヤホンと普通のイヤホンには、大きく分けて「音域の広さ」と「細部の表現力」に違いがあります。ここでは、その2つのポイントについて順番に解説します。

周波数帯域の違い

ハイレゾ対応イヤホンでは、通常のイヤホンよりも広い周波数帯域（たとえば最大40kHz以上）まで再生できるものが多いです。人間の耳がはっきりと認識できる範囲は一般的に20Hz～20kHzと言われていますが、高音域が広がることで楽器同士の音の重なりや余韻がより繊細に表現される可能性があります。

特にクラシックやジャズのように楽器の響きを重視する音楽では、細かなニュアンスが感じとりやすくなるでしょう。また、低音域から高音域までをスムーズにつなげる設計のイヤホンも多く、音のバランスが自然に感じられることが特徴です。

たとえば、一般的なイヤホンが20Hz～20kHzを目安とするのに対し、ハイレゾ対応機種では最大40kHzや50kHzまでカバーできるモデルもあるなど、大きな差があります。

音の解像度と細部への表現力

ハイレゾ対応イヤホンは、音の解像度が高く、小さな音の変化や微妙な音色の違いをよりはっきりと再現できます。CD音質（44.1kHz/16bit）に比べ、ハイレゾ音源（96kHz/24bitなど）のほうが細かな音情報を多く含むため、ボーカルや楽器の余韻、空気感がより自然に感じられることが多いです。

たとえば、ライブ録音の曲を聴く際には、観客の拍手やステージの反響音などが立体的に広がるため、臨場感が高まります。また、複数の楽器が同時に鳴っているような複雑な場面でも、一つひとつの音が埋もれにくく、それぞれのパートを聞き分けやすいのがハイレゾ対応イヤホンの利点です。

これによって、音楽をより深く味わうことができると言えるでしょう。

ハイレゾ対応イヤホンは意味ないって本当？

ハイレゾ対応イヤホンは「人間の耳では聴き取れない超高音域まで再生できても意味がない」と言われることがあります。たしかに多くの人が20kHz以上の音をはっきり感じるのは難しいかもしれません。

しかし、ハイレゾ音源には細部の音情報が豊富に含まれており、楽器同士の重なりや空気感などをよりリアルに再現しやすいというメリットがあります。

実際にハイレゾ対応イヤホンで聴くと、以下のような違いを感じる人もいます。

これらの効果は好みや聴力、音源の質にも左右されますが、「まったく意味がない」わけではありません。音楽を深く楽しみたい方には試す価値があるでしょう。

ハイレゾ対応イヤホンのおすすめ10選【ワイヤレス・有線】

ここからは、ハイレゾ対応イヤホンのおすすめ10モデルを紹介します。ライブ会場にいるような迫力や臨場感を味わいたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

Anker Soundcore Liberty 4（Bluetooth 5.3）

Ankerが手がけるSoundcoreシリーズの最新モデルの一つ。Bluetooth 5.3に対応し、接続が安定しやすい点が魅力です。

ドライバーやデコード方式が強化されており、ハイレゾ相当の高音質再生を意識したチューニングが施されています。多くのスマートフォンと簡単にペアリングできる上、長時間バッテリーを実現しているため、通勤・通学でも活躍するでしょう。

【VGP 2024 金賞】EarFun Air Pro 4 ワイヤレスイヤホン Bluetooth 5.4

EarFun Air Pro 4は「VGP 2024 金賞」を受賞した実力派モデル。Bluetooth 5.4対応で通信がスムーズになり、動画視聴時の遅延も抑えられています。

ノイズキャンセリング機能を備えつつも、空気感を豊かに再現するサウンド設計が特徴です。専用アプリを使ってイコライザーを調整できるので、自分好みの音作りが可能です。

【VGP 2025 金賞】QCY MeloBuds Pro ワイヤレスイヤホン ノイズキャンセリング　ホワイト

QCY MeloBuds Proはコスパに優れたブランドとして注目されており、このモデルは「VGP 2025 金賞」を獲得。ノイズキャンセリング搭載で、街中でもクリアに音楽を楽しめます。

ホワイトカラーは清潔感があり、デザイン性と機能性を両立。ハイレゾ音源の繊細な音もしっかり再現できる実力を持っています。

【VGP 2025 金賞】QCY MeloBuds Pro ワイヤレスイヤホン ノイズキャンセリング　ブラック

同じくQCYのMeloBuds Proですが、こちらはブラックのスタイリッシュな仕上がり。機能面や性能はホワイトモデルと基本的に同等なので、カラーバリエーションで選べるのが嬉しいポイントです。

高域から低域までバランスの良いサウンドを楽しめ、軽量設計なので長時間装着しても疲れにくいとされています。

SOUNDPEATS Air3 Deluxe HS ワイヤレスイヤホン Bluetooth 5.2

SOUNDPEATSのAir3 Deluxe HSはLDACコーデックに対応し、ハイレゾ級の情報量で音楽を伝送できるのが強みです。Bluetooth 5.2で省電力性も高く、日常使いに適しています。

耳にフィットしやすいエルゴノミックデザインを採用し、運動時や通勤中でも快適。価格帯も手ごろなので、初めてのハイレゾ対応イヤホンとしてもおすすめです。

ラディウス radius HP-NX20 ハイレゾ対応イヤホン

ラディウスはハイレゾ対応イヤホンに定評のあるメーカーで、HP-NX20はエントリーモデルながら高音質を追求した設計です。独自ドライバーを採用し、中高音域のクリアさが際立ちます。

有線タイプなので接続の安定感が高く、ハイレゾ音源を余すことなく楽しみたい方に最適です。

ラディウス radius HP-NX10 ハイレゾ対応イヤホン

HP-NX10はHP-NX20の下位モデルに位置づけられていますが、こちらもハイレゾ対応を謳うだけあって、十分にクリアな音質を提供します。シンプルなデザインで軽量性を重視。長時間聴いていても負担を感じにくく、細かな音のニュアンスまで表現できるので、多ジャンルの音楽を楽しむのに向いています。

Edifier W210BT 首掛け型 ワイヤレスイヤホン

Edifier W210BTは首掛け式でケーブル絡みのストレスを軽減。Bluetooth接続ながら、ある程度の高音質再生に対応し、オンライン会議や通話でも活躍します。

軽量かつ操作しやすいボタン配置が特徴。外出時にさっと取り出してハイレゾ音源を手軽に楽しみたい方に適しています。

ARKARTECH T6 イヤホン ハイレゾ イヤフォン

ARKARTECH T6は有線タイプのハイレゾ対応イヤフォン。高解像度サウンドを実現するドライバーを搭載し、楽器の細かいニュアンスやボーカルの表情を忠実に再現します。

付属のイヤーチップはサイズ展開が豊富で、自分に合ったフィット感を得られるのがメリット。低価格帯でもしっかりハイレゾを楽しみたい人に向いています。

オーディオテクニカ ATH-CKS550X BK SOLID BASS

オーディオテクニカのSOLID BASSシリーズは力強い低音が特徴で、ATH-CKS550X BKはその中でもコストパフォーマンスに優れた人気モデルです。低音域の迫力に加え、中高音域のバランスも考慮されており、幅広いジャンルの音楽を楽しめます。

ハイレゾ再生にも対応しているため、臨場感あるサウンドを味わえるでしょう。

まとめ

ハイレゾ対応イヤホンを使えば、CDよりも多くの音情報を再生できるため、楽器やボーカルの細かな違いをはっきり感じ取れる可能性があります。ただし、聞く音源がハイレゾ対応でなかったり、再生する機器との相性が合わない場合は、十分な効果を得られないこともあります。

ポイントをまとめると、以下の通りです。

自分が聴く音楽のジャンルや使用環境を考えて、納得できる機能や予算の製品を選ぶことが大切です。好きなアーティストの曲を高音質で楽しみたいなら、ハイレゾ対応イヤホンは一度試してみる価値があります。