近年、テレビをどこでも楽しみたいというニーズが高まる中、フルセグ対応タブレットが注目を集めています。この記事では、フルセグ対応タブレットの仕組みやメリット、デメリット、選び方のポイントについて分かりやすく解説します。
また、人気メーカーの製品を取り上げながら、実際におすすめできる10のモデルも詳しくご紹介。テレビとタブレットの両方の魅力を活かした新しいエンターテインメントの形を、ぜひご覧ください。
フルセグ対応タブレットとは?
フルセグ対応タブレットとは、テレビ放送を直接受信できるタブレット端末のことです。通常のタブレットでは、映像や動画をインターネット経由で見ることが多いですが、フルセグ対応タブレットは内蔵されたテレビチューナーによって、地上デジタル放送を高画質で受信できます。
たとえば、災害時や外出先でインターネットに接続できなくても、最新のニュースや番組をチェックできるのが大きな魅力です。フルセグ対応タブレットは日常のエンターテインメントはもちろん、緊急時の情報収集にも役立つ便利な端末です。
フルセグ対応タブレットの値段の相場はいくら?
フルセグ対応タブレットは、テレビ放送を直接受信できる機能が追加されたタブレットです。この便利な機能のおかげで、通常のタブレットよりも高性能ですが、その分値段も上がる傾向にあります。
一般的な相場は、約4万円から10万円程度とされ、機種やブランド、搭載される機能によって価格が変わります。たとえば、信頼性のあるPanasonicや、液晶技術で定評のあるSHARPのモデルは、5万円以上で販売されることが多いです。
価格に影響する主なポイントは以下の通りです。
・内蔵チューナーの性能:受信性能が良いほど高価
・バッテリー容量や携帯性:持ち運びやすさも考慮される
このように、用途や必要な機能に合わせて、予算内で最適なタブレットを選ぶことが大切です。
フルセグとワンセグの違いとは?
フルセグとワンセグは、どちらもテレビのデジタル放送を受信する方式ですが、その受信方法や画質に大きな違いがあります。
ワンセグは名前の通り、1セグメントのみを使って放送されるため、映像の解像度は低く、約240×180ピクセル程度の画面で表示されることが多いです。このため、スマートフォンや携帯テレビなど、小さい画面で手軽に視聴するのに適しています。
フルセグは16セグメント全体を使用しているため、約480×360ピクセルという高解像度の映像が楽しめます。例えば、タブレットや家庭用テレビなど大きな画面で視聴する場合は、フルセグの方が細かい部分までしっかり映し出すため、より迫力のある映像体験が可能です。
つまり、持ち運びやすさと安定性を重視するならワンセグ、映像のクオリティを求めるならフルセグが適していると言えます。
フルセグ対応タブレットのメリットとは?
フルセグ対応タブレットは、テレビ視聴の画質の良さや通信環境に依存しない受信、さらにはタブレットとしての多機能性が魅力です。以下では、それぞれの具体的なメリットについて詳しく解説していきます。
- テレビ放送を高画質で視聴できる
- インターネット環境がなくても視聴可能
- タブレットならではの多機能性を活かせる
テレビ放送を高画質で視聴できる
フルセグ対応タブレットは、内蔵されたフルセグチューナーを活用することで、従来のワンセグ放送よりも多くの放送セグメントを使用し、映像の解像度を大幅に向上させています。例えば、一般的なワンセグの解像度が約240×180ピクセルであるのに対し、フルセグでは約480×360ピクセルの映像が実現され、映像の細部まで鮮明に映し出されます。
これにより、スポーツの試合や映画など、動きの速いシーンでもコマ落ちやブレが少なく、迫力ある映像を楽しむことが可能です。また、明るさや色彩の再現性にも優れているため、室内の照明条件に左右されずに常に安定した画質で視聴できる点が大きなメリットとなっています。
インターネット環境がなくても視聴可能
フルセグ対応タブレットは、テレビ放送を地上波の電波で直接受信できるため、インターネット回線がなくても視聴が可能です。通常のタブレットは、動画配信サービスを利用する際にインターネット接続が必要ですが、フルセグ搭載モデルはその必要がありません。
たとえば、山間部や海外旅行先、さらには災害時など通信環境が不安定な場所でも、最新のニュースや番組をリアルタイムで楽しむことができます。この仕組みにより、ネットワークのトラブルに悩まされることなく、いつでも安定したテレビ視聴が可能となるため、非常時の情報収集にも大いに役立ちます。
タブレットならではの多機能性を活かせる
フルセグ対応タブレットは、テレビ視聴機能に加え、一般的なタブレットとしての多彩な機能も兼ね備えています。これにより、動画視聴だけでなく、メールチェック、SNSの利用、電子書籍の閲覧、さらにはオンライン授業やビジネスシーンでの資料作成など、さまざまな用途に応じた使い方が可能です。
たとえば、家族で一台を共有して、子どもは勉強に、親は仕事にと、それぞれの目的に合わせたアプリケーションを利用することができます。また、外出先で急にテレビ番組を確認したい場合でも、通常のタブレットとしての機能を損なわずに快適な操作が可能なため、利便性と柔軟性の面で大きな魅力となっています。
フルセグ対応タブレットのデメリットとは?
フルセグ対応タブレットは便利な反面、いくつかの注意点も存在します。以下では、3つのデメリットを具体的に解説します。
- 価格が高い傾向にある
- 電波状況によって映像が乱れやすい
- バッテリー消費が増加しやすい
価格が高い傾向にある
フルセグ対応タブレットは、テレビのフルセグ受信機能を搭載しているため、通常のタブレットと比べると価格が高くなる傾向があります。たとえば、一般的なタブレットが3万円前後で販売されているのに対し、フルセグ対応モデルは4万円から10万円以上になることが多いです。
この価格差は、受信機能のために必要な高度な技術や部品、そしてテレビ視聴に適した高品質な画面の採用に起因しています。また、メーカーやモデルによっては、特別なデザインや追加機能が組み込まれている場合もあり、その分値段がさらに上がる可能性があります。
購入する際には、必要な機能と予算とのバランスを十分に考慮し、長期的に満足のいく選択ができるかどうかを見極めることが重要です。
電波状況によって映像が乱れやすい
フルセグ対応タブレットは、地上波の電波を直接受信してテレビ番組を表示する仕組みのため、周囲の電波環境に大きく左右されます。たとえば、山間部や建物の多い都市部では、電波が弱くなることがあり、映像にノイズが混じったり、一時的に映らなくなる場合があります。
実際に、郊外や室内の状況によっては、テレビ番組の映像が途切れたり、ちらついたりすることが報告されています。このような状況では、快適な視聴環境を確保するために、電波の受信状態を確認しながら利用する必要があるため、電波環境が安定していない場所では期待通りの映像体験ができない点がデメリットとして挙げられます。
バッテリー消費が増加しやすい
フルセグ対応タブレットは、テレビ放送の受信と映像表示を同時に行うため、通常のタブレットに比べてバッテリーの消費が激しくなる傾向があります。たとえば、一般的なタブレットが1回の充電で約8時間以上使用可能な場合でも、フルセグ受信機能を利用すると連続視聴時間が5時間程度に短縮されることがあります。
これは、テレビ受信のための回路や高精細な画面表示が多くの電力を必要とするためです。その結果、外出先で長時間使用する際には、充電器や予備バッテリーを持ち歩く必要が出てくる場合があります。
バッテリー持続時間の短さは、特に長時間の利用や外出先での使用時に不便さを感じる要因となるため、購入前に十分に検討することが求められます。
フルセグ対応タブレットの選び方のポイントとは?
フルセグ対応タブレットを選ぶ際には、テレビ受信の安定性、画面サイズや解像度、さらにはバッテリー容量や持ち運びやすさといった複数の視点で比較検討することが重要です。以下では、3つのポイントについて詳しく解説します。
- フルセグ放送の受信性能や安定性をチェックする
- 画面サイズや解像度を考慮して選ぶ
- バッテリー容量や持ち運びやすさを重視する
フルセグ放送の受信性能や安定性をチェックする
フルセグ放送の受信性能や安定性は、タブレットでテレビ番組を途切れることなく楽しむための非常に重要な要素です。内蔵されているテレビチューナーが、弱い電波や建物の多い場所、山間部など、電波が届きにくい環境でもしっかりと映像を受信できるかどうかが製品の評価に直結します。
例えば、都市部で高層ビルの影響を受ける地域においても、映像がノイズなく安定して再生されるかを、実際の利用者のレビューやメーカーの公表している受信エリアの情報から確認することが求められます。安定した受信性能は、外出先や非常時においても快適なテレビ視聴を実現するため、選ぶ際の大切な判断基準となります。
画面サイズや解像度を考慮して選ぶ
画面サイズや解像度は、タブレットで映像や動画を楽しむ上で非常に大切な要素です。フルセグ対応タブレットには、4インチから10インチ以上の多様なサイズがあり、画面が大きいほど映像の臨場感が増し、細部までくっきりと表示されます。
例えば、480×360ピクセル以上の解像度を持つモデルでは、スポーツや映画など速い動きのシーンも鮮明に再現され、視聴体験が向上します。自分が主にどのようなシーンで使用するかを考え、手に持って操作しやすいコンパクトなサイズか、長時間の視聴に適した大画面かを検討することが、満足度の高い製品選びにつながります。
実際に店舗で実機を触って、操作感や映像の美しさを確認するのもおすすめです。
バッテリー容量や持ち運びやすさを重視する
バッテリー容量や持ち運びやすさは、フルセグ対応タブレットを選ぶ際に見逃せないポイントです。テレビ受信や高解像度の映像再生は通常のタブレットよりも多くの電力を消費するため、充電一回あたりの連続使用時間が短くなる傾向があります。
たとえば、通常のタブレットが8時間以上持続するのに対し、フルセグ対応モデルでは使用状況によって6時間前後となることもあります。さらに、外出先での使用を考慮すると、重量やサイズも重要な判断基準となります。
1kg未満の軽量で薄型のモデルは、持ち運びが楽で長時間使用しても疲れにくいため、移動中や外出先でのテレビ視聴を考えている場合には特に重視すべき点です。購入前に実際に手に取って、その重さや持ちやすさを確かめると安心です。
フルセグ対応タブレットの人気メーカー2選
フルセグ対応タブレットを選ぶ際、受信性能や画面品質、操作性といった点で各メーカーに独自の強みがあります。ここでは、2社の魅力について詳しく解説します。
- 液晶技術に定評のある「SHARP」
- 使いやすさにこだわった「富士通」
液晶技術に定評のある「SHARP」
SHARPは、液晶ディスプレイ技術で世界的に高い評価を受けているメーカーであり、その先進技術はフルセグ対応タブレットの画面表示にも反映されています。同社のタブレットは、明るく鮮やかな映像を実現するために高精細な液晶パネルを搭載しており、解像度や色再現性においても優れたパフォーマンスを発揮します。
例えば、映像の細部までしっかりと映し出されるため、スポーツ観戦や映画鑑賞においても迫力ある映像体験が可能です。また、SHARPは常に最新技術の採用を進めており、4万円台からの手頃な価格設定のモデルも提供しているため、液晶の美しさを重視するユーザーにとって魅力的な選択肢となっています。
使いやすさにこだわった「富士通」
富士通は、ユーザー目線に立った使いやすい製品設計で知られるメーカーです。同社のフルセグ対応タブレットは、シンプルで直感的な操作性が特徴で、初めてタブレットを使う人でも迷うことなく利用できる工夫が随所に施されています。
たとえば、タッチパネルの反応が速く、メニューの配置も分かりやすいため、学校の授業や家庭でのリラックスタイムにおいてもストレスなく操作できる点が評価されています。また、軽量かつコンパクトなデザインにより、持ち運びにも非常に便利です。バッテリーの持続時間にも配慮されており、外出先での長時間使用でも安心して利用できるため、使いやすさを重視するユーザーに特におすすめです。
フルセグ対応タブレットのおすすめ10選
【整備済み品】 富士通 arrows Tab F-02K docomo ブラック 10.1インチ
富士通の信頼ある整備済みモデルです。10.1インチの大画面で、docomoの回線を利用しながらフルセグ放送が楽しめ、外出先でもしっかりテレビ視聴が可能です。
arrows Tab F-04H docomo White
富士通arrowsシリーズのホワイトモデル。docomo対応で、フルセグ受信によるテレビ視聴が可能。デザインと性能のバランスが良く、日常の情報収集にも最適です。
(docomo)AQUOS PAD SH-08E
docomoブランドのAQUOS PAD SH-08Eは、洗練されたデザインと安定した受信性能が魅力。フルセグにより、電波状況が悪い場所でもクリアな映像を提供します。
au Qua tab QZ10 KYT33SKA オリーブブラック
auのQua tabシリーズの1台。オリーブブラックの落ち着いた外観と、安定したフルセグ受信性能が特徴で、移動中でも高画質なテレビ視聴を実現します。
SO-05F タブレット Xperia Z2 エクスぺリアZ2
人気のエクスぺリアZ2シリーズ。フルセグ対応により、屋外での視聴も可能なだけでなく、ハイスペックな映像処理能力で鮮明な画質を提供します。
NEC PC-TE510HAW(ホワイト) LAVIE Tab E
NECのLAVIE Tab Eは、ホワイトボディが爽やかで、フルセグテレビ受信機能を搭載。実用的なサイズと操作性の良さで、日常使いにも最適な一台です。
【レノボ-テレビ機能搭載 タブレット】Tab5 10.1
レノボ独自のテレビ機能搭載モデル。10.1インチの広いディスプレイで、フルセグ放送をしっかり受信できるため、家庭用としても外出先でも活躍します。
SAMSUNG GALAXY Tab S 8.4 SC-03G
SAMSUNGの高品質タブレット。8.4インチというコンパクトサイズながら、フルセグ受信によりクリアな映像が楽しめ、持ち運びもしやすいのが特徴です。
MediaPad M3(ゴ-ルド) LTEモデル 8.4型
MediaPad M3のLTEモデルは、8.4インチのゴールドボディが印象的。LTE通信とフルセグ放送対応で、外出先でもスムーズにテレビを視聴できます。
docomo d-01H シルバー dtab SU6390
シルバーカラーが洗練された印象のこのモデルは、docomoネットワークを活かしたフルセグ放送対応タブレット。安定した受信性能で、外出先でも高画質テレビを楽しめます。
まとめ
この記事では、フルセグ対応タブレットの特徴や使い方について詳しく解説してきました。まず、内蔵されたテレビチューナーにより、インターネットがなくても高画質な地上波テレビ放送が楽しめる点が大きな魅力です。
一方、価格が4万円以上と高めである点や、電波状況により映像が乱れる可能性、バッテリー消耗が早いといったデメリットも存在します。
これらの情報を参考に、自分に最適なフルセグ対応タブレットを見つけ、新しいテレビ視聴体験を楽しんでいただければと思います。