片方だけ使うワイヤレスイヤホンは、普段の通勤や作業中、運転中など、片耳だけで音楽や通話を楽しみたい人にぴったりです。両耳を塞がないため、周囲の音も気にせず、快適に使用できます。
さらに、片方だけ使うことでバッテリー持ちが長くなるのも大きなメリットです。ただし、片耳で使用することによって音質が低下したり、長時間使用すると疲れやすくなることもあります。
本記事では、片方だけ使う人に向いているワイヤレスイヤホンの選び方や、おすすめの10製品をご紹介します。自分にぴったりのイヤホンを見つけるための参考にしてください。
片方だけ使う人に向いているワイヤレスイヤホンのメリット
片方だけ使うワイヤレスイヤホンには、さまざまな利点があります。ここでは、下記3つのメリットについて詳しく解説します。
- バッテリー持ちが長くなる
- 周囲の音を聞きながら使用できる
- 片耳だけでの運転や作業が快適
バッテリー持ちが長くなる

片方だけでワイヤレスイヤホンを使用する最大のメリットの一つは、バッテリーが長持ちすることです。イヤホンのバッテリーは通常、両耳での使用を前提に設計されていますが、片耳だけ使うことで片方のバッテリーを使わずに済むため、長時間使用が可能になります。
例えば、片耳で音楽を聴きながら、長時間の通勤や作業を続けてもバッテリーが切れる心配が少なく、より便利に使えます。
- バッテリーが長持ちする:両耳使用時よりも、片耳使用時の方がバッテリー消費が少ない
- 1回の充電で長時間使用可能:片耳での使用が前提の設計が多く、フル充電で最大8時間以上の連続使用も可能
周囲の音を聞きながら使用できる

片方だけ使うと、周囲の音を聞きながら音楽を楽しむことができます。これが特に便利なのは、安全性が求められる場面です。
例えば、歩道を歩いているときや自転車に乗っているときは、周囲の車の音や人の声を聞き取れることが大切です。片耳で音楽を聴きながらも、周囲の状況に注意を払いながら移動できるので、より安全に活動できます。
- 安全性の向上:片耳で音楽を聴きながら、周囲の音にも気を配れる
- 作業中も便利:片耳で音楽を流して、もう一方で周囲の音を聞きながら作業ができる
片耳だけでの運転や作業が快適

片耳だけのワイヤレスイヤホンは、運転や作業中にも非常に便利です。運転中にナビの音声案内や電話を受ける際、両耳が塞がっていないため、周囲の音をしっかり聞き取ることができます。
片耳のイヤホンを使っても、視覚や聴覚の情報をフルに活用しながら、安全に運転や作業を進めることが可能です。また、片耳使用であれば、長時間の作業中でも疲れにくく、快適に過ごすことができます。
- 運転中に便利:片耳イヤホンを使ってナビ案内や電話を受けることができ、両耳を開けて周囲の音を確認できる
- 作業中に最適:片耳だけで音楽や通話をしながら、もう一方で周囲の音を聞いて作業が進められる
片方だけ使う人に向いているワイヤレスイヤホンのデメリット
片方だけでワイヤレスイヤホンを使うことには、いくつかのデメリットも存在します。ここでは、下記3つのデメリットについて解説します。
- 音質が低下する場合がある
- 片耳使用による疲れやすさ
- 周囲の音を完全に遮断できない
音質が低下する場合がある

ワイヤレスイヤホンは通常、両耳で使うことを前提に作られています。そのため、片耳だけで使うと音のバランスが悪くなったり、臨場感が薄れたりすることがあります。
なぜ音質が低下するのか?
- ステレオ音声がモノラルになる:本来、音楽や動画の音声は左右のイヤホンで違う音を流し、立体的な音を作り出します。しかし、片耳だけだと音が一方向からしか聞こえず、音の広がりが感じにくくなります。
- 低音が弱くなる:特に低音(ベース音)は両耳で聞くことでしっかりとした響きになります。片耳だけだと、迫力のある音が失われることがあります。
対策
- モノラルモード対応のイヤホンを選ぶ:片耳だけでもバランスの良い音が聞こえるように設計されたイヤホンを選ぶと、違和感が減ります。
- イコライザーを調整する:スマホや音楽アプリのイコライザー設定で低音や高音を調整することで、聞きやすさが改善することがあります。
- 音楽を聴くときは両耳、通話のときは片耳にする:音楽を楽しむときは両耳で、通話や作業のときは片耳で使うと、音質を犠牲にせずに使えます。
片耳使用による疲れやすさ

片耳だけでイヤホンを長時間使っていると、耳や頭が疲れやすくなることがあります。特に、片耳だけに負担がかかると違和感を感じることが増えます。
なぜ疲れやすくなるのか?
- 片側だけで音を聞く負担:人間の耳は両耳でバランスよく音を聞くようにできています。片耳だけで音を聞くと、脳がバランスを取ろうとして余計なエネルギーを使い、疲れを感じやすくなります。
- 耳の圧迫感:イヤホンが長時間同じ耳に装着されることで、耳が圧迫され、痛みや違和感を感じることがあります。
- 無意識のストレス:片耳からだけの音だと、無意識にもう片方の耳も音を探そうとしてしまい、集中しにくくなることがあります。
対策
- 左右の耳を交互に使う:1時間ごとに左右の耳を入れ替えることで、片方の耳にかかる負担を減らせます。
- 軽量でフィット感の良いイヤホンを選ぶ:軽いイヤホンや、耳にフィットしやすいデザインのものを選ぶと、圧迫感が少なくなります。
- 骨伝導イヤホンを使う:耳に直接装着せず、骨を通して音を伝える骨伝導イヤホンなら、耳への負担を減らすことができます。
周囲の音を完全に遮断できない

片耳だけでイヤホンを使うと、周囲の音を完全に遮断することができません。そのため、騒がしい場所では音楽や通話の音が聞こえにくくなることがあります。
どんな問題が起こるのか?
- 電車やカフェで聞き取りにくい:外の騒音が大きい場所では、周囲の音とイヤホンの音が混ざり、音楽や通話が聞こえにくくなることがあります。
- 音量を上げすぎてしまう:周囲の音が気になると、ついイヤホンの音量を大きくしてしまい、耳に負担がかかります。
- 集中しにくくなる:勉強や作業をしているときに周囲の音が入ると、集中力が途切れやすくなります。
対策
- ノイズキャンセリング機能付きのイヤホンを選ぶ:片耳だけでも周囲の雑音を抑えられるイヤホンを選ぶと、音がクリアに聞こえます。
- カナル型イヤホンを使う:耳にしっかりフィットするカナル型イヤホンなら、外部の音をある程度遮断できます。
- 静かな環境で使う:できるだけ静かな場所で使用すると、周囲の音を気にせず快適に使えます。
片方だけ使う人に向いているワイヤレスイヤホンの選び方
片耳だけでワイヤレスイヤホンを使う場合、長時間快適に使用するためには、デザインや機能をしっかり選ぶことが大切です。特に、軽さやフィット感、音質や通話のしやすさに注目すると、より快適に使えます。ここでは、下記3つの選び方のポイントについて解説します。
- 片耳使用に適した軽量でコンパクトなデザイン
- 長時間使用でも疲れにくいフィット感
- 音質と通話性能がバランス良く優れている
片耳使用に適した軽量でコンパクトなデザイン

片耳だけでイヤホンを使う場合、重すぎると耳が疲れやすくなります。また、大きすぎるとフィットせず、すぐに外れてしまうこともあります。そのため、軽量でコンパクトなデザインのものを選ぶことが大切です。
軽量・コンパクトなデザインのメリット
- 耳が疲れにくい:一般的なワイヤレスイヤホンの片耳の重さは4~7g程度ですが、軽いものを選ぶと負担が少なくなります。
- 外れにくい:コンパクトなイヤホンは耳にフィットしやすく、歩いたり運動したりしても外れにくくなります。
- 持ち運びやすい:充電ケースが小さいと、ポケットやバッグに入れても邪魔になりません。
具体例
例えば、「SOUNDPEATS Air3 Deluxe HS」は片耳約4gと軽く、長時間つけても疲れにくいデザインになっています。また、AppleのAirPods(第2世代)は片耳約4gで、オープン型のため圧迫感が少なく快適に使えます。
長時間使用でも疲れにくいフィット感

イヤホンを片耳だけで長時間使うと、耳への圧力が集中してしまい、痛くなりやすいです。そのため、自分の耳にしっかりフィットし、負担が少ないイヤホンを選ぶことが重要です。
フィット感を高めるポイント
- イヤホンの形状を確認する:イヤホンには「カナル型」と「オープン型」があります。カナル型は密閉性が高いですが、耳への圧迫感があります。一方、オープン型は耳にひっかけるタイプで、圧迫感が少なく快適です。
- イヤーチップのサイズが合っているか:カナル型のイヤホンを選ぶ場合、付属のイヤーチップのサイズを調整すると、フィット感が向上します。
- 軽いものを選ぶ:片耳の重さが5g以下のものは、負担が少なく長時間使用に向いています。
具体例
「オーディオテクニカ ATH-SQ1TW」は軽量で、耳にフィットしやすいデザインのため、長時間の使用でも快適です。また、「AVIOT TE-D01q2」はカナル型ながら軽量で、イヤーチップを調整することでフィット感を向上させられます。
音質と通話性能がバランス良く優れている

片耳でイヤホンを使う場合、ステレオ音源(左右の音のバランスを考えた音楽)を完全には楽しめないことがあります。そのため、片耳でも音のバランスが良く、通話にも適したイヤホンを選ぶことが重要です。
音質と通話性能を高めるポイント
- 片耳でも聞き取りやすい音質:低音から高音までバランスが取れているイヤホンを選ぶと、音楽や通話の音が聞きやすくなります。
- ノイズキャンセリング機能付きマイク:通話時に周囲の雑音を抑える機能があると、相手の声がクリアに聞こえます。
- 片耳モード対応:一部のイヤホンは、片耳だけで使うと音が不自然になりやすいため、片耳モード対応のものを選ぶと快適です。
具体例
「Anker Soundcore Liberty 4」は、片耳モードでも音のバランスが崩れにくく、クリアな音質を維持できます。また、「EarFun Free 2S」はノイズキャンセリング付きマイクを搭載しており、通話時の音質も良好です。
片方だけ使う人に向いているワイヤレスイヤホンおすすめ10選
片耳だけでワイヤレスイヤホンを使用する場合、軽さやフィット感、音質のバランスが重要になります。ここでは、片耳使用でも快適に使えるおすすめのワイヤレスイヤホンを10機種紹介します。どの製品も片耳でもしっかり機能するため、用途に合わせて選んでみてください。
Anker Soundcore Liberty 4(Bluetooth 5.3)
Anker Soundcore Liberty 4は、高音質と快適な装着感を両立した完全ワイヤレスイヤホンです。LDAC対応で高音質な音楽を楽しめるだけでなく、片耳モードでも音のバランスが崩れにくいのが特徴です。Bluetooth 5.3対応で接続が安定しており、遅延も少ないため、動画視聴や通話時もストレスがありません。
ノイズキャンセリング機能も搭載されているため、周囲の雑音を軽減しつつ、片耳でもクリアな音を楽しめます。また、バッテリー持ちが良く、片耳使用時には片方を充電しながら使うことで長時間使用が可能です。運動時や移動中の使用にも適しており、どんな場面でも快適に使えるイヤホンです。
AVIOT TE-D01q2 ワイヤレスイヤホン
AVIOT TE-D01q2は、日本のオーディオメーカーAVIOTが手掛けた高品質な完全ワイヤレスイヤホンです。小型で軽量なデザインが特徴で、片耳使用時にも耳への負担が少なく、長時間装着していても快適に使えます。AACとSBCコーデックに対応し、片耳でもクリアでバランスの取れた音質を楽しめます。
また、防水性能(IPX4)を備えており、軽い運動や外出時の使用にも適しています。片耳使用時でもしっかり音が聞こえる設計になっているため、周囲の音を聞きながら使いたい人にもおすすめです。コンパクトながらバッテリー持ちも良く、片耳での連続使用時には長時間快適に利用できます。
PHILIPS 完全ワイヤレスイヤフォン TAT4556
PHILIPS TAT4556は、バランスの取れた音質と高い耐久性を備えたワイヤレスイヤホンです。アクティブノイズキャンセリング機能を搭載しており、周囲の雑音を軽減しながらクリアな音を楽しめます。片耳でも自然な音の広がりを感じられるチューニングが施されており、片耳使用時でも違和感なく音楽や通話が可能です。
また、防水性能(IPX4)を備えているため、汗や雨に強く、屋外での使用にも適しています。バッテリーは片耳使用時に最大9時間持続し、充電ケースを併用すると長時間の使用が可能です。装着感も良く、耳が小さい人でも快適にフィットするデザインになっています。
Anker Soundcore Liberty Neo 2(Bluetooth 5.2)
Anker Soundcore Liberty Neo 2は、低価格ながら高音質を実現した完全ワイヤレスイヤホンです。Bluetooth 5.2に対応しており、片耳使用時でも安定した接続を維持できるのが特徴です。IPX7の防水性能を備えているため、汗や水滴に強く、スポーツ時の使用にも適しています。
軽量なデザインで長時間の装着でも耳が疲れにくく、片耳での使用にも違和感がありません。バッテリー持ちも良好で、片耳使用時は最大10時間の連続再生が可能です。低音を強化するBassUpテクノロジーを採用しており、迫力のあるサウンドを楽しめるのも魅力の一つです。
【VGP 2023金賞】EarFun Free 2S Bluetooth 5.2
EarFun Free 2Sは、VGP 2023金賞を受賞したコストパフォーマンスに優れた完全ワイヤレスイヤホンです。Bluetooth 5.2対応で接続が安定しており、片耳使用時でも快適に音楽や通話を楽しめます。低遅延モードを搭載しているため、動画視聴やゲームプレイにも適しています。
また、cVc 8.0ノイズキャンセリング技術を採用したマイクを搭載し、通話時の音声もクリアに聞こえます。防水性能(IPX7)も備えており、スポーツやアウトドアでも安心して使用できます。バッテリー持ちも良く、片耳での使用時には長時間の連続再生が可能です。
オーディオテクニカ ATH-SQ1TW ワイヤレスイヤホン
オーディオテクニカ ATH-SQ1TWは、ポップなデザインと高音質が魅力の完全ワイヤレスイヤホンです。軽量でコンパクトな設計のため、片耳での使用時でも負担が少なく、長時間の使用に向いています。音質はバランスが良く、クリアでナチュラルなサウンドを楽しめます。片耳使用時にも安定した接続を維持でき、通話時の音声もはっきりと聞こえます。
また、低遅延モードを搭載しているため、動画視聴やゲーム時にも快適です。バッテリーは片耳使用時で最大6.5時間持続し、充電ケースを併用すれば長時間の使用が可能です。
SOUNDPEATS Air3 Deluxe HS ワイヤレスイヤホン
SOUNDPEATS Air3 Deluxe HSは、オープン型デザインで耳への圧迫感が少なく、片耳でも快適に使えるイヤホンです。ハイレゾ音源対応で、片耳でも豊かな音質を楽しめます。
ENC(環境ノイズキャンセリング)搭載のマイクにより、通話時の音声もクリアです。バッテリー持ちも良く、片耳使用時には最大5時間の再生が可能です。
QCY T17 ワイヤレスイヤホン ブルートゥース
QCY T17は、コスパに優れたコンパクトなワイヤレスイヤホンです。片耳約4.2gの軽量設計で、装着時の違和感が少なく長時間使用に適しています。
Bluetooth 5.2対応で安定した接続を実現し、片耳使用時でも音質のバランスが崩れません。バッテリー持ちは片耳使用時で最大7.5時間と十分です。
SOUNDPEATS Sonic ワイヤレスイヤホン
SOUNDPEATS Sonicは、低遅延モードを搭載した高性能ワイヤレスイヤホンです。片耳使用でもクリアな音質を維持でき、ゲームや動画視聴にも適しています。
バッテリーは片耳で最大15時間持続し、長時間使用が可能です。ENCノイズキャンセリングマイクも搭載され、通話時の音質も優れています。
Edifier X5 Pro ANC搭載 完全ワイヤレスイヤホン
Edifier X5 Pro ANC搭載 完全ワイヤレスイヤホンは、アクティブノイズキャンセリング(ANC)機能を搭載し、周囲の騒音を効果的に遮断することで、集中して音楽や通話を楽しむことができます。Bluetooth 5.3に対応し、安定した接続を実現。
片耳モードにも対応しており、片耳だけで通話や音楽を楽しむことができます。また、ENC(環境ノイズキャンセリング)技術が通話時の雑音を減らし、相手にクリアな声を届けます。
まとめ
片方だけで使えるワイヤレスイヤホンは、バッテリーの持ちが良くなったり、周囲の音を聞きながら使えたりするメリットがあります。特に、仕事中や移動中に使う人にとって便利です。
ただし、片耳だけだと音質が少し変わることがあり、長時間の使用で疲れやすくなることもあります。イヤホンを選ぶときは、軽くて耳にフィットしやすいデザインや、長時間使っても快適なものを選ぶことが大切です。また、片耳使用でもしっかり音が聞こえ、通話もクリアにできるモデルが便利です。
今回紹介したイヤホンは、どれも片耳使用に適しており、それぞれの特徴を比べながら自分に合ったものを選ぶと良いでしょう。快適に使えるイヤホンを見つけて、音楽や通話を楽しんでください。