電源タップにUSBポートが付いていても、充電が速いとは限りません。USBの合計出力が15W前後の製品も多く、その場合は手持ちの充電器より時間がかかります。見るべき点は3つです。PD(Power Delivery。急速充電で使う共通の決まりごと)に対応しているか。USBの合計出力が何ワットか。そしてAC側の定格容量はいくつか、です。
この記事では、USB付き電源タップの選び方を数字で整理します。あわせて、公表されているポート構成と出力を並べて比べます。取り上げるのは、USB付き電源タップ2点と、タップに挿して出力を足すタイプC充電器2点の合計4選です。最後に、タコ足配線とトラッキング火災の注意点もまとめました。ノートパソコンまで充電したい人は、後半の充電器の区画から読んでも構いません。
📖 目次(タップで開閉)
電源タップのUSB急速充電はどこを見て選ぶ?
結論から言うと、USBポートは「付いているか」ではなくUSBの合計出力とPD対応の有無で選びます。合計15W前後の製品は、スマートフォンを1台ずつ充電する使い方に向きます。合計24Wなら2台を挿しても余裕が出ます。逆に出力が書かれていない製品は、ポートの数だけを見て決めないほうが無難です。
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もうひとつ見るのがAC側です。電源タップには定格容量(合計で流せる電力の上限)があります。家庭用の製品では合計1,500W(15A/125V)程度が上限の目安です。USBポートで使う電力も同じ上限の中に入ります。消費電力の大きい家電と同じタップにまとめない配慮が要ります。
そこでこの記事では、まず選び方を4つに分けて整理します。そのうえで、USB付き電源タップ2点を並べます。続けて、タップのAC口に挿して出力を足すタイプC充電器2点も取り上げます。電源タップ単体では出力が足りない場面があるためです。
USB付き電源タップをPD対応と定格容量で選ぶ4つのポイント
USBポート付きの電源タップは、次の4点を順に見ると失敗しにくくなります。とくにPDのワット数とポートの組み合わせは、買ったあとの「思ったより遅い」に直結します。コンセントに挿す充電器そのものの選び方は▶ あわせてチェック:急速充電器人気おすすめ12選|一人暮らし向け複数ポート・PD対応
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1USB PDのワット数(W)の目安をチェック
USB PDに対応した充電ポートは、出力のワット数で快適に充電できる機器が変わります。目安はスマートフォンなら18〜30W、タブレットなら30〜45W、ノートパソコンは45〜100W程度です。ノートパソコンまで電源タップ経由でまかないたい場合は、USBポート単体で45W以上のPD出力に対応した製品が必要になります。
ただしUSB付き電源タップは、USB全体の合計で15〜24W程度という製品が中心です。1ポートあたりに直すと、さらに小さい数字になります。ここが専用の充電器との一番大きな差です。
この記事で取り上げる2点も、公表されているUSB合計出力は最大15Wと最大24W。スマートフォンやイヤホンの充電が守備範囲になります。
2USB Type-CとType-Aのポート数・組み合わせで選ぶ
最近のスマートフォンやイヤホンはUSB Type-C、少し前の機器や一部の周辺機器はUSB Type-Aを使います。そのためType-CとType-Aが混在しているタイプだと、手持ちの機器を選
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ばずに使えます。家族で複数台を同時に充電するなら、USBポートの総数が3〜4口以上ある製品が扱いやすくなります。
この記事の2点でいうと、Type-Cの口があるのはECT-38-3A2C15WHです。USB-A×2とUSB-C×1という構成になっています。ECT-1925BKはUSB-A×4で、Type-Cの口はありません。
手持ちのケーブルがType-C中心なら、Type-Cの口の数を先に数えておきます。足りない場合は、AC口にタイプC充電器を1つ挿す方法もあります。
3ACコンセントの差し込み口数と間隔を確認する
AC側は、ACアダプター(電源プラグが大きいタイプ)を挿しても隣の差し込み口をふさがない間隔があるかを確認します。差し込み口の数だけではありません。口の間隔(一般的な製品で約27〜36mm)と、実際に使うプラグの大きさとの相性も見ておきます。設置してから「隣が挿せない」と気づく失敗を防げます。
タイプC充電器を挿して使う前提なら、その充電器の本体サイズも一緒に確認します。この記事で取り上げる2点は、約36×33×44mmと約28×49×48mmです。
4PSEマーク・トラッキング火災防止機能の安全性で選ぶ
電源タップは長期間コンセントに挿しっぱなしにする製品です。そのため電気用品安全法に基づく「PSE(電気用品安全法に基づく表示)マーク」の表示を必ず確認しましょう。あわせて雷サージ保護機能や、ホコリ
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の蓄積による発火を抑えるシャッター・カバー(トラッキング火災対策)がある製品を選ぶと、より安心して長く使えます。
安全に関わる表示は製品ごとに違います。この記事の比較表では、メーカーが公表している表示をそのまま並べています。
USB付き電源タップおすすめ2選|AC口数とUSB合計出力で選ぶ
ここではUSBポートを本体に内蔵した電源タップを2点取り上げます。第N位は紹介順であって、優劣の順位ではありません。どちらもAC口数とUSBの合計出力が公表されている製品です。この区画の条件(USBポートを本体に内蔵し、AC口数と合計出力が公表されていること)を確認できた2点だけを載せています。条件に合わない製品は、数をそろえるために足していません。
第1位:電源タップ USB付き ECT-38-3A2C15WH(エレコム)
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電源タップ USB付き ECT-38-3A2C15WH(エレコム)の基本情報
ACコンセント3個口に加えてUSB Type-A×2・USB Type-C×1を備えたコンパクトな電源タップです。USBポートは合計最大15W出力で、スマホとイヤホンを充電器なしで同時に充電したいデスク周りに扱いやすいと評判です。
電源タップ USB付き ECT-38-3A2C15WH(エレコム)の主要スペック
| タイプ | USB付き電源タップ |
| ACコンセント数 | 3個口 |
| USBポート | Type-A×2・Type-C×1 |
| USB合計出力 | 最大15W |
| コード長 | 約1.5m |
| 安全機能 | PSEマーク表示・極性プラグ対応 |
電源タップ USB付き ECT-38-3A2C15WH(エレコム)の口コミ
Web上では「充電器を挿さずにデスクの配線がすっきりした」という声が見られます。
第2位:電源タップ 雷ガード ECT-1925BK(エレコム)
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電源タップ 雷ガード ECT-1925BK(エレコム)の基本情報
ACコンセント10個口・USB-A×4ポート(USB合計最大24W)を備えた大容量タイプの電源タップです。約2.5mのロングコードとホコリ防止シャッター・雷サージ保護を備え、家族が多い家庭やパソコン周辺機器が多い書斎など、コンセントが不足しがちな場所の一本化に向いています。
電源タップ 雷ガード ECT-1925BK(エレコム)の主要スペック
| タイプ | USB付き電源タップ |
| ACコンセント数 | 10個口 |
| USBポート | USB-A×4 |
| USB合計出力 | 最大24W(1ポート最大12W) |
| コード長 | 約2.5m |
| 安全機能 | PSEマーク表示・雷サージ保護・ホコリ防止シャッター |
電源タップ 雷ガード ECT-1925BK(エレコム)の口コミ
Web上では「書斎のコンセント不足が一気に解消した」という声が見られます。
電源タップと組み合わせるタイプC充電器おすすめ2選
電源タップのUSBポートは合計15〜24W程度が中心で、ノートパソコンの充電までは届きません。AC口にタイプC充電器を1つ挿すと、その口だけ出力を上げられます。ここでは最大30W・USB Power Delivery 3.0対応の2点を取り上げます。こちらも並びは紹介順です。
もっと大きな出力が要る場合は、65W級の機種を扱った65W級・多ポートのタイプC充電器おすすめ5選|合計出力とポート数で選ぶを見てください。ポートの数をもっと増やしたい場合は複数ポートのタイプC充電器おすすめ6選|コンセントが少ない部屋の充電をまとめるにまとめています。
第1位:充電器 30W 3ポート(UGREEN)
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充電器 30W 3ポート(UGREEN)の基本情報
USB-C×2とUSB-A×1の3ポートを備えた、最大30WのPD3.0対応モデルです。2つのUSB-CとひとつのUSB-Aという構成で、新しいスマホから従来型のケーブルまで幅広く受け入れられます。
30Wクラスの3ポートモデルとしては手に取りやすい構成で、夫婦のスマホと共用タブレットの3台体制にちょうど収まります。
充電器 30W 3ポート(UGREEN)の主要スペック
| 出力 | 最大30W |
| ポート数 | USB-C×2・USB-A×1 |
| 対応規格 | USB Power Delivery 3.0 |
| 重さ・サイズ | 約68g/約36×33×44mm |
充電器 30W 3ポート(UGREEN)の口コミ
Web上では「3ポートあるとケーブルの挿し替えが要らなくて楽」という声が見られます。コスパの良さに触れる声も見受けられます。
第2位:充電器 30W 2ポート Type-C/Type-A(バッファロー)
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充電器 30W 2ポート Type-C/Type-A(バッファロー)の基本情報
USB Power Delivery 3.0対応・最大30W出力の2ポートモデルです。新しいType-Cと昔ながらのType-Aの両方を備えているため、新旧のケーブルが混在する家庭でも挿し替えの手間がありません。
GaN採用で本体はコンパクトにまとまり、プラグは折り畳み式です。夫婦それぞれのスマホを1台でまかなえる、共用の定番として選びやすい構成です。
充電器 30W 2ポート Type-C/Type-A(バッファロー)の主要スペック
| 出力 | 最大30W |
| ポート数 | USB-C×1・USB-A×1 |
| 対応規格 | USB Power Delivery 3.0 |
| プラグ | 折り畳み式 |
| 重さ・サイズ | 約77g/約28×49×48mm |
充電器 30W 2ポート Type-C/Type-A(バッファロー)の口コミ
Web上では「新旧どちらのケーブルも挿せるので家族みんなで使える」という声が見られます。国内メーカーならではの分かりやすさも評価されている様子です。
USB付き電源タップとタイプC充電器の主要スペック比較表
ここまでの4点を、選び方で挙げたポート構成・最大出力・安全表示の軸で並べました。表の並びは記事の掲載順で、区画ごとの第N位とは別のものです。
| 製品名/ブランド | 種類 | ポート構成 | 最大出力 | 対応規格・安全表示 | コード長・本体サイズ | 詳細 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 電源タップ USB付き ECT-38-3A2C15WH(エレコム) | USB付き電源タップ | AC3個口+USB-A×2・USB-C×1 | USB合計 最大15W | PSEマーク表示・極性プラグ対応 | コード約1.5m | 見る |
| 電源タップ 雷ガード ECT-1925BK(エレコム) | USB付き電源タップ | AC10個口+USB-A×4 | USB合計 最大24W(1ポート最大12W) | PSEマーク表示・雷サージ保護・ホコリ防止シャッター | コード約2.5m | 見る |
| 充電器 30W 3ポート(UGREEN) | タイプC充電器 | USB-C×2・USB-A×1 | 最大30W | USB Power Delivery 3.0 | 約68g/約36×33×44mm | 見る |
| 充電器 30W 2ポート Type-C/Type-A(バッファロー) | タイプC充電器 | USB-C×1・USB-A×1 | 最大30W | USB Power Delivery 3.0・折り畳み式プラグ | 約77g/約28×49×48mm | 見る |
充電の速さは充電器側だけでは決まりません。ケーブルにも対応できる出力の上限があります。見分け方はUSB-C急速充電ケーブルの見分け方とおすすめ4選|充電専用との違いとW数で扱っています。
電源タップで失敗しないための注意点|トラッキング火災と定格容量
USBポート付き電源タップは配線がまとまって便利です。一方で、使い方を誤ると発熱や火災につながるおそれがあります。ここでは特に注意しておきたい2つのポイントを解説します。
タコ足配線で定格容量オーバーを避ける目安
電源タップには「定格容量(合計で流せる電力の上限)」があります。一般的な家庭用電源タップは合計1,500W(15A/125V)程度が上限の目安です。例えばドライヤー(約1,200W)と電子レンジ(約1,400W)を同じタップにまとめて挿すと、簡単に上限を超えてしまいます。
そのため消費電力の大きい家電は壁のコンセントに直接挿すなど、分散させましょう。挿している機器の消費電力(W)を合計し、上限の8割以内に収めるのが安全な目安です。
USB充電器を挿す場合も、その分は同じ上限の中に入ります。この記事の充電器2点は最大30Wなので、合計に占める割合は小さめです。
ホコリ・湿気によるトラッキング火災を防ぐ設置場所
コンセントとプラグの間にホコリがたまり、湿気を含むことで発火する現象を「トラッキング火災」と呼びます。テレビ裏や家具の裏など長期間掃除をしない場所で起こりやすい。
定期的にプラグを抜いてホコリを拭き取る。ホコリ防止シャッターやカバー付きの電源タップを選ぶ。水回りの近くを避ける。こうした対策が挙げられます。
この記事の2点でいうと、ECT-1925BKはホコリ防止シャッターと雷サージ保護を備えています。ECT-38-3A2C15WHは極性プラグに対応しています。
電源タップのUSB急速充電に関するよくある質問(FAQ)
Q. 電源タップのUSBポートでノートパソコンは充電できますか?
A. USB Type-CポートがPDに対応し、45W以上の出力に対応している製品であれば充電できる場合があります。ただし多くのUSB付き電源タップは合計15〜24W程度と出力が低めです。ノートパソコンを本格的に充電したい場合は、45W〜65W以上に対応したタイプC充電器を電源タップと組み合わせる方が確実です。
Q. USBポート付き電源タップを選ぶときPSEマークは必須ですか?
A. 電源タップは電気用品安全法の対象製品です。そのためPSEマークの表示は安全性を確認するうえで欠かせないポイントになります。表示がない製品は避けましょう。あわせて雷サージ保護やホコリ防止シャッターなどの機能も確認しておくと、より安心です。
Q. USB-Aの口だけの電源タップでも急速充電できますか?
A. 出力の上限は製品ごとに決まっています。例えばECT-1925BKのUSB-AはUSB合計最大24W・1ポート最大12Wです。最大30WのタイプC充電器と比べると小さい数字になります。速さを優先するなら、AC口にタイプC充電器を挿す方法が現実的です。
まとめ|USB付き電源タップはPD対応と定格容量で選ぶ
- USB付き電源タップはUSBの合計出力を確認する。スマートフォン中心なら合計15〜24Wが目安
- USB Type-CとType-Aのポート数の組み合わせや、ACコンセントの差し込み口数・間隔(約27〜36mm)も確認する
- PSEマークの表示と雷サージ保護・ホコリ防止シャッター(トラッキング火災対策)の有無をチェックする
- ノートパソコンまで充電したい場合は、45W〜65W以上のタイプC充電器を組み合わせる方が確実
- タコ足配線は定格容量(合計1,500W程度)の8割以内に収める
この記事では、USB付き電源タップ2点とタイプC充電器2点の合計4選を並べました。数字はいずれもメーカーが公表しているものです。手元の機器と挿したい台数を思い浮かべながら、合計出力と口数を見比べてみてください。