「加湿器を毎日つけていると電気代がかさむのでは」と気になっていませんか。結論からお伝えすると、加湿器の電気代は方式によって大きく異なり、1ヶ月あたり約100円台〜2,000円台と10倍以上の差が出るのが特徴です。ヒーターで水を加熱するスチーム式は電気代が高め、ファンで水を気化させる気化式はかなり安く抑えられます。
同じ「加湿器」でも、スチーム式・超音波式・気化式・ハイブリッド式という4つの方式で消費電力がまったく違うため、電気代を知りたいときは「自分の加湿器がどの方式か」を確認することが第一歩になります。
この記事では、電気代を自分の機種に当てはめて計算できる式と、方式別・時間別・つけっぱなし条件別の電気代を、単価31円/kWhを前提に実額で試算してご紹介します。数値は一般的な目安であり、機種や契約単価で変わる点はあらかじめご了承ください。
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結論:加湿器の電気代は方式で1ヶ月約100円台〜2,000円台と差が大きい

加湿器の電気代は方式によって大きく変わり、1日8時間・30日使った場合の目安は、スチーム式が約2,000円台、ハイブリッド式が約1,000〜1,500円台、超音波式が約200〜300円、気化式が約100円前後です。電気代を抑えたいなら気化式や超音波式、加湿力を重視するならスチーム式やハイブリッド式、という関係になります。
方式別の1時間・1日・1ヶ月の電気代の早見まとめ
まずは4つの方式別に、1時間・1日(8時間)・1ヶ月(8時間×30日)の電気代の目安をまとめました。消費電力は各方式の一般的な目安で、単価は31円/kWhで計算しています。
| 加湿方式 | 消費電力の目安 | 1時間 | 1日(8時間) | 1ヶ月(8時間×30日) |
|---|---|---|---|---|
| スチーム式 | 約130〜300W | 約4.0〜9.3円 | 約32〜74円 | 約967〜2,232円 |
| ハイブリッド式 | 約100〜200W | 約3.1〜6.2円 | 約25〜50円 | 約744〜1,488円 |
| 超音波式 | 約20〜40W | 約0.6〜1.2円 | 約5.0〜9.9円 | 約149〜298円 |
| 気化式 | 約5〜20W | 約0.2〜0.6円 | 約1.2〜5.0円 | 約37〜149円 |
※単価31円/kWh・消費電力は一般的な目安です。実際の金額は機種や加湿量、契約している電気料金プランによって変わります。スチーム式は加湿力が高いモデルほど消費電力も大きくなる傾向があります。
電気代が方式で大きく変わる理由(ヒーターの有無)
加湿器の電気代が方式で大きく変わるのは、水を水蒸気に変える方法が違うためです。もっとも影響が大きいのが「ヒーターで水を加熱するかどうか」です。
スチーム式やヒーター付きのハイブリッド式は、水を加熱するために大きな電力を使うため消費電力が高めです。一方、ファンの風で水を気化させる気化式や、超音波の振動で霧をつくる超音波式は、加熱をしないぶん消費電力が小さく、電気代が安くなります。まずは自分の加湿器がどの方式かを確認すると、電気代の目安がつかめます。
加湿器の電気代の計算方法と料金単価の考え方
加湿器の電気代は、簡単な計算式で自分の機種の目安を出せます。ここでは計算式と単価の考え方、自分の加湿器の消費電力を確認する方法を順番に見ていきます。
電気代の計算式(消費電力W×時間×単価)
電気代は次の式で計算できます。
電気代(円)= 消費電力(W)÷ 1000 × 使用時間(h)× 電気料金単価(円/kWh)
たとえば消費電力250Wのスチーム式加湿器を1時間使う場合、250 ÷ 1000 × 1 × 31 = 約7.8円となります。1000で割るのは、消費電力の単位W(ワット)を、電気料金の単位に使うkW(キロワット)へ換算するためです。この式に自分の加湿器の消費電力を当てはめれば、方式を問わず電気代の目安を計算できます。
電気料金単価の目安(1kWhあたり約31円)
電気料金の単価は、この記事では1kWhあたり31円を目安として計算しています。これは家庭向けの電気料金の一般的な目安であり、契約している電力会社やプランによって上下します。
より正確に計算したい場合は、検針票やマイページに記載された「1kWhあたりの単価」を式に当てはめてください。単価はあくまで目安である点にご注意ください。
自分の加湿器の消費電力を確認する方法
自分の加湿器の消費電力は、本体背面や底面の定格ラベル(銘板)、または取扱説明書・メーカーの製品ページで確認できます。「消費電力 ○W」と記載されている数値がそれにあたります。
加湿量を「強」「弱」で切り替えられるモデルでは、消費電力も運転モードで変わります。ラベルには最大値(強運転時)が記載されていることが多いため、弱運転で使う場合は実際の消費電力はこれより小さくなります。
スチーム式加湿器の電気代はいくら?(消費電力が最も大きい)

スチーム式は、ヒーターで水を沸騰させて水蒸気を出す方式です。加湿力が高く衛生的な一方、加湿中は常にヒーターが動くため、4方式のなかで消費電力がもっとも大きく、電気代も高めになります。
スチーム式の消費電力と電気代の目安
スチーム式の消費電力は約130〜300Wが目安です。仮に250Wとすると、1時間あたり約7.8円、1日8時間で約62円、1ヶ月(8時間×30日)で約1,860円が目安になります。加湿量の大きいモデルほど消費電力も大きく、電気代は高くなる傾向があります。
沸騰させはじめる立ち上がりのタイミングでは一時的にさらに大きな電力を使うこともあります。電気代はかかりますが、水を加熱するため雑菌が繁殖しにくく、温かい蒸気で室温が下がりにくいのがスチーム式のメリットです。
スチーム式の電気代が高くなりやすい使い方
スチーム式は、広い部屋で強運転を長時間続けるほど電気代が高くなります。適用畳数に対して部屋が広すぎると常にフル稼働になりやすいため、部屋の広さに合った加湿量のモデルを選ぶことが電気代を抑えるポイントです。
湿度が十分に上がったら弱運転に切り替える、湿度センサーで自動運転するモデルを選ぶといった工夫でも、ムダな加熱を減らせます。
超音波式・気化式加湿器の電気代はいくら?(消費電力が小さい)

超音波式と気化式は、加熱をしないため消費電力が小さく、電気代を安く抑えられる方式です。ここではそれぞれの目安を確認します。
超音波式の消費電力と電気代の目安
超音波式は、超音波の振動で水を細かい霧にして放出する方式です。消費電力は約20〜40Wが目安で、仮に30Wとすると、1時間あたり約0.9円、1日8時間で約7.4円、1ヶ月(8時間×30日)で約223円が目安になります。
電気代が安くコンパクトなモデルが多い一方、水を加熱しないため、タンクの水はこまめに交換し、本体を清潔に保つ手入れが大切になります。
気化式の消費電力と電気代の目安
気化式は、水を含んだフィルターにファンの風を当てて気化させる方式です。消費電力はファンを回すだけの約5〜20Wが目安で、4方式のなかでもっとも省エネです。仮に10Wとすると、1時間あたり約0.3円、1日8時間で約2.5円、1ヶ月(8時間×30日)で約74円が目安になります。
電気代は非常に安く、つけっぱなしにも向いています。ただし加湿のスピードはゆるやかで、フィルターの定期的な手入れが必要になる点は押さえておきましょう。
超音波式・気化式の電気代を抑えるコツ
もともと電気代の安い2方式ですが、弱運転や湿度設定を活用すればさらに抑えられます。加湿しすぎは結露やカビの原因にもなるため、湿度40〜60%を目安に、必要なときだけ動かすのが効率的です。手入れを怠ると加湿効率が落ちて運転時間が延びやすいため、こまめな清掃も間接的な節約につながります。
ハイブリッド式加湿器の電気代はいくら?(スチームと気化のいいとこどり)
ハイブリッド式は、複数の方式を組み合わせて弱点を補った方式です。加熱と気化を組み合わせるタイプが多く、電気代はスチーム式と気化式の中間程度になります。
ハイブリッド式(加熱気化式)の消費電力と電気代の目安
加熱気化式のハイブリッド式は、水を含んだフィルターに温風を当てて気化させる方式です。消費電力は約100〜200Wが目安で、仮に150Wとすると、1時間あたり約4.7円、1日8時間で約37円、1ヶ月(8時間×30日)で約1,116円が目安になります。
立ち上がりは温風でしっかり加湿し、湿度が安定するとヒーターを弱めて気化式中心の運転に切り替わるモデルもあります。その場合、実際の電気代は上記の目安より安くなることがあります。
ハイブリッド式が電気代と加湿力のバランスに向く理由
ハイブリッド式は、スチーム式ほど電気代がかからず、気化式より加湿スピードが速いという中間的な特徴があります。加湿力もほしいけれど電気代も抑えたい、という人に向いた方式です。
湿度が上がったあとは消費電力の小さい運転に切り替わるモデルを選ぶと、電気代と加湿力のバランスをとりやすくなります。
加湿器をつけっぱなしにすると1ヶ月の電気代はいくら?

加湿器は長時間つけっぱなしにすることが多い家電です。ここでは1日8時間×30日と、24時間×30日の2つの条件で、方式別に1ヶ月の電気代の目安を試算します。
1日8時間×30日使った場合の方式別月額試算
在宅時や就寝時に1日8時間、これを30日続けた場合の1ヶ月の電気代の目安です。各方式の代表的な消費電力を用い、単価は31円/kWhで計算しています。
| 加湿方式 | 消費電力の目安 | 1日(8時間) | 1ヶ月(8時間×30日) |
|---|---|---|---|
| スチーム式 | 約250W | 約62円 | 約1,860円 |
| ハイブリッド式 | 約150W | 約37円 | 約1,116円 |
| 超音波式 | 約30W | 約7.4円 | 約223円 |
| 気化式 | 約10W | 約2.5円 | 約74円 |
※単価31円/kWh・消費電力は各方式の代表値としての目安です。同じ方式でも加湿量や機種によって金額は変わります。
24時間つけっぱなしにした場合の方式別月額試算
丸1日つけっぱなしにして、これを30日続けた場合の1ヶ月の電気代の目安です。使用時間が3倍になるため、8時間の場合の約3倍が目安になります。
| 加湿方式 | 消費電力の目安 | 1日(24時間) | 1ヶ月(24時間×30日) |
|---|---|---|---|
| スチーム式 | 約250W | 約186円 | 約5,580円 |
| ハイブリッド式 | 約150W | 約112円 | 約3,348円 |
| 超音波式 | 約30W | 約22円 | 約670円 |
| 気化式 | 約10W | 約7.4円 | 約223円 |
※単価31円/kWh・消費電力は各方式の代表値としての目安です。24時間つけっぱなしにする場合は、消費電力の小さい気化式や超音波式が電気代の負担を抑えやすくなります。
加湿器の電気代を安く抑える5つの節約方法

加湿器は使う時間が長いぶん、少しの工夫で電気代の差が積み重なります。ここでは今日から実践できる5つの節約方法を紹介します。
消費電力の小さい気化式・超音波式を選ぶ
電気代をとにかく抑えたいなら、加熱をしない気化式や超音波式が有力な選択肢です。とくに気化式は消費電力が約5〜20Wと小さく、つけっぱなしにしても電気代の負担が小さく済みます。加湿力やスピードとのバランスを見て、自分の使い方に合った方式を選びましょう。
部屋の広さに合った加湿量のモデルを選ぶ
適用畳数に対して部屋が広すぎると、加湿器が常にフル稼働になり電気代がかさみます。逆に部屋に対して余裕のある加湿量のモデルなら、弱運転でも十分に加湿でき、消費電力を抑えられます。設置する部屋の広さに合ったモデルを選ぶことが、ムダな電気代を防ぐ基本です。
湿度センサー・自動運転で加湿しすぎを防ぐ
湿度センサー付きで自動運転できるモデルは、目標湿度に達すると運転をゆるめるため、加湿しすぎによるムダな電力を減らせます。湿度は40〜60%を目安にすると、電気代を抑えつつ結露やカビも防ぎやすくなります。手動のモデルでも、湿度が上がったら弱運転に切り替えると効果的です。
エアコン暖房やサーキュレーターと併用して効率を上げる
加湿器は、空気を循環させると部屋全体に潤いが届きやすくなり、少ない運転で効率よく加湿できます。冬に暖房を使うなら、サーキュレーターや扇風機で空気をまわすと加湿効率が上がります。夏場も含めて空気の循環に役立つ送風家電は、扇風機の人気おすすめ8選で消費電力の小さいモデルを紹介しているので、あわせて参考にしてください。
電気料金プラン・電力会社を見直す
電気代は使用量だけでなく、契約している料金プランや電力会社の単価にも左右されます。夜間が安いプランや、単価の低い電力会社に見直すと、同じ使い方でも電気代を抑えられる場合があります。検針票の1kWhあたりの単価を確認し、他プランと比べてみるとよいでしょう。
加湿器の電気代に関するよくある質問(FAQ)
Q. 加湿器で一番電気代が安いのはどの方式?
A. 4方式のなかでは気化式がもっとも電気代が安い傾向です。ファンで水を気化させるだけなので消費電力が約5〜20Wと小さく、1日8時間・30日使っても1ヶ月約100円前後が目安になります。次いで超音波式が安く、加熱をするスチーム式やハイブリッド式は電気代が高めです。
Q. スチーム式の加湿器は電気代が高いって本当?
A. 本当です。スチーム式はヒーターで水を加熱するため消費電力が約130〜300Wと大きく、1日8時間・30日で1ヶ月約2,000円前後が目安です。ただし雑菌が繁殖しにくく加湿力が高いというメリットがあり、電気代とのバランスで選ぶとよいでしょう。
Q. 加湿器をつけっぱなしにしても大丈夫?
A. 電気代の面では、消費電力の小さい気化式や超音波式ならつけっぱなしでも負担は小さめです。ただし加湿しすぎると結露やカビの原因になるため、湿度40〜60%を目安に、湿度センサーやタイマーを活用するのがおすすめです。スチーム式は電気代が大きいため、つけっぱなしよりも必要な時間だけ使うほうが節約になります。
Q. 加湿器の電気代は水道代も合わせるとどれくらい?
A. 加湿器で使う水の量はごくわずかで、水道代は電気代に比べてほとんど気にする必要のない金額です。1日に数百ml〜数L程度の水しか使わないため、水道代の負担は月数円以下が目安です。加湿器のランニングコストは、実質的に電気代が中心と考えてよいでしょう。
まとめ:加湿器の電気代は方式で決まり、安さ重視なら気化式・超音波式
加湿器の電気代は加湿方式で大きく変わり、1日8時間・30日の目安で、スチーム式は約2,000円前後、ハイブリッド式は約1,000〜1,500円台、超音波式は約200〜300円、気化式は約100円前後です。ヒーターで加熱するかどうかが電気代の差を生む最大のポイントで、電気代を抑えたいなら気化式や超音波式、加湿力を重視するならスチーム式やハイブリッド式が向いています。
電気代をさらに抑えたいなら、部屋の広さに合った加湿量のモデルを選ぶ、湿度センサーや自動運転で加湿しすぎを防ぐ、暖房やサーキュレーターと併用して効率を上げる、といった工夫が有効です。空気を循環させる送風家電の選び方は扇風機の人気おすすめ8選で紹介しているので、加湿効率を上げたい人はあわせてチェックしてみてください。
※本記事の電気代はすべて単価31円/kWhを前提とした目安です。消費電力や単価は機種・加湿量・契約プランによって変わるため、正確な金額はお使いの機種の消費電力と検針票の単価で計算してください。