縦型洗濯機(洗濯槽が上向きに置かれ、上から洗濯物を入れるタイプ)のまま、乾燥だけ足せないか。ドラム式は置き場所が不安で、そう考える方は多いと思います。
最初に大切なことをお伝えします。この記事で紹介する縦型に、衣類を乾かす乾燥機能は付いていません。付いているのは風乾燥(熱を使わず、送風で洗濯物の湿り気を減らす運転)です。
縦型の洗濯乾燥機(洗濯から乾燥まで1台でできる洗濯機)は各社にありますが、この記事では扱っていません。そのかわり、乾燥を別の機械に任せるという現実的な選び方を示します。
紹介するのは合計6選です。風乾燥を公表した縦型と、1回で乾かせる量を公表した乾燥専用機5点に分けました。なお、電気代は書いていません。1回あたりの電気の量の公表を確認できなかったためです。
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縦型で乾燥まで済ませたいときに知ること

風乾燥と槽乾燥と洗濯乾燥は別
結論から書きます。縦型の「乾燥」は3通りに分かれます。
1つめが風乾燥。熱を使わず、送風で洗濯物の湿り気を減らす運転です。2つめが槽乾燥(洗濯物ではなく、洗濯槽そのものを乾かす運転)。3つめが洗濯乾燥で、これは乾燥まで1台で行うものです。
言葉が似ているので、仕様表のどの欄に何と書かれているかを見るのが確実です。3つはまったく別の機能です。
この記事の縦型に乾燥機能は無い
もう一度書きます。この記事で紹介する縦型に、衣類を乾かす乾燥機能は付いていません。
当メディアが紹介できる縦型の中に、衣類を乾かす機能を持つ機種が無いためです。縦型の洗濯乾燥機は各社にありますので、そちらをお探しの方はメーカーの公式サイトをご覧ください。
この記事は、乾燥を別に足すという方法を扱います。
電気代は公表が無いので書かない
ここは正直に書きます。縦型の乾燥にも、乾燥専用機にも、電気代を書いていません。
1回あたりの電気の量の公表を、どちらでも確認できなかったためです。定格消費電力(いちばん強く動いているときの電気の大きさ。単位はW)は分かっても、1回ぶんの量は別の数字です。
他の媒体には「1回いくら」という数字が出ていることもあります。ただ、当メディアが公表値で確かめられないものは書きません。
風乾燥はどこまでの運転なのか

風乾燥は熱を使わない送風
風乾燥がどこまでの運転かを確かめます。
シャープのES-GV8Jは、仕様表の乾燥機能の欄に「風乾燥」と書かれています。熱を使うという記載はありません。
ですので、乾ききることを約束するものではありません。部屋干しの前に湿り気を減らす、という位置づけで考えるのが現実的です。
槽乾燥は洗濯槽を乾かす運転
ここが取り違えやすいところです。販売ページに「槽洗浄・槽乾燥」と書かれている縦型があります。
この槽乾燥は、洗濯槽そのものを乾かす機能です。衣類を乾かす機能ではありません。カビのにおいを抑えるための運転という位置づけになります。
「乾燥」という文字だけを見て、衣類が乾くと考えないようにしてください。
仕様表のどの欄を見るか
では、買う前にどこを見ればいいのでしょうか。
見るのは仕様表の「乾燥容量」の欄です。ここに数値(何kg)が書かれていれば、衣類を乾かせる機種です。「風乾燥」とだけ書かれている場合は、送風の運転を指しています。
販売ページの説明ではなく、メーカーの仕様表で確かめてください。同じ言葉でも、意味が違うことがあるからです。
乾燥を足すなら2台という選び方

乾燥なしの縦型が探されている
おもしろい事実があります。検索の候補には「縦型 乾燥なし」「縦型 乾燥機能なし おすすめ」といった語が数多く出てきます。
つまり、縦型は洗濯に徹して、乾燥は別に足すという考え方が実際に選ばれているということです。乾燥機能が付いていないことが、必ずしも欠点ではありません。
洗う機械と乾かす機械を分ければ、片方が使えなくなってももう片方は動きます。そういう見方もできます。
乾燥専用機の容量は3kgから6kg
では、乾燥専用機はどのくらい乾かせるのでしょうか。
衣類乾燥機(洗濯物を庫内に入れて回しながら乾かす機械。洗濯の機能は無い)の乾燥容量(一度に乾かせる洗濯物の重さの上限)を並べます。今回の5点では、6.0kgが1点、5.0kgが2点、3kgが2点でした。
洗濯容量とは別の数字です。洗える量が8kgでも、乾かせる量はそれより少なくなります。
2台置くには場所の確認が要る
2台置くには、当然ながら場所が要ります。
パナソニックのNH-D603とNH-D503は、外形が634×499×680mm、質量が約24kgと公表されています。小型のものなら、幅も奥行も50cm前後でした。
設置方法については、公式仕様表に記載を確認できなかった機種もあります。専用の台が要るかどうかは、取扱説明書と販売店で確かめてください。乾燥専用機を詳しく見たい方は、あわせて衣類乾燥機のおすすめ5選|排湿の方式と置き方で選ぶもご覧ください。
風乾燥を公表した縦型

この機種に、衣類を乾かす乾燥機能は付いていません。付いているのは風乾燥です。乾ききることを約束するものではありません。洗濯槽そのものを乾かす槽乾燥は、これとは別の機能です。
なお、他社の縦型についても調べましたが、メーカーの仕様ページ本文を取得できず、風乾燥の記載を確認できませんでした。確認できない機種は載せていません。
第1位:ES-GV8J(シャープ)
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ES-GV8J(シャープ)の基本情報
洗濯・脱水容量は8kgと公表されています。仕様表の乾燥機能の欄には「風乾燥」と書かれています。
外形は600×597×1,009mm。これとは別に、本体幅が555mmと公表されています。外形の幅600mmとは違う数字なので、置き場所を見るときは両方を確かめてください。質量は約41kgです。
標準使用水量は83L、ふろ水を使うと49Lです。消費電力量(1回の運転で使う電気の量。単位はWh)は洗濯時67Whと公表されています。設置可能な防水パン(洗濯機の下に敷く、水漏れを受け止める四角い台)は、内寸(防水パンの内側の寸法)奥行550mm以上でした。ドラム式で見かける540mm以上とは条件が違います。
ES-GV8J(シャープ)の主要スペック
| 洗濯・脱水容量 | 8kg |
| 乾燥機能の公表 | 風乾燥 |
| 外形寸法 | 600×597×1,009mm |
| 本体幅 | 555mm |
| 質量 | 約41kg |
| 標準使用水量 | 83L(ふろ水使用時49L) |
| 消費電力量(洗濯時) | 67Wh |
| 防水パンの条件 | 内寸奥行550mm以上 |
容量から決めたい方は、あわせて洗濯機10キロのおすすめ11選|ちょうど10kgと11kg以上もご覧ください。
1回で乾かせる量を公表した5選
この5点は洗濯機ではありません。洗濯機とは別に置いて、乾燥だけを行う機械です。1回で乾かせる量をメーカーが公式に公表しているものを選びました。2台を置けるかどうかは、幅と奥行を測って確かめてください。並び順は、公表されている乾燥容量が大きい順です。
第1位:NH-D603(パナソニック)
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NH-D603(パナソニック)の基本情報
乾燥容量は6.0kgと公表されています。今回の5点でいちばん大きい数字です。
外形は634×499×680mm、質量は約24kg。定格消費電力は1335Wと公表されています。この数字は、1回の電気代の計算には使えません。
排湿の方式は「空冷除湿式」と書かれています。湿った空気を機械の中で水に戻して排水する方式です。標準乾燥時間と1回あたりの電気の量は、記載を確認できませんでした。
NH-D603(パナソニック)の主要スペック
| 種類 | 乾燥専用機 |
| 乾燥容量 | 6.0kg |
| 外形寸法 | 634×499×680mm |
| 質量 | 約24kg |
| 定格消費電力 | 1335W |
| 排湿の方式 | 空冷除湿式 |
| 標準乾燥時間 | 公式に記載を確認できず |
| 1回あたりの消費電力量 | 公式に記載を確認できず |
第2位:NH-D503(パナソニック)
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NH-D503(パナソニック)の基本情報
乾燥容量は5.0kgと公表されています。第1位より1kg少ない数字です。
ところが外形は634×499×680mm、質量は約24kgで、第1位とまったく同じでした。容量が違っても、置き場所の条件は変わらないということになります。
定格消費電力は1195W。排湿の方式は同じく「空冷除湿式」と公表されています。
NH-D503(パナソニック)の主要スペック
| 種類 | 乾燥専用機 |
| 乾燥容量 | 5.0kg |
| 外形寸法 | 634×499×680mm |
| 質量 | 約24kg |
| 定格消費電力 | 1195W |
| 排湿の方式 | 空冷除湿式 |
| 標準乾燥時間 | 公式に記載を確認できず |
| 1回あたりの消費電力量 | 公式に記載を確認できず |
第3位:DE-N50HV(日立)
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DE-N50HV(日立)の基本情報
乾燥容量は5kgと公表されています。第2位と同じ数字です。
外形寸法は幅630×奥行446×高さ670mm、質量は約25kg。パナソニックの2点(634×499×680mm・約24kg)とほぼ同じ大きさでした。消費電力は強で1,180W、弱で710Wです。
乾燥コースは10種類あります。標準(強・弱)、除菌(75℃)、干す前、低温乾燥、15分、60分、仕上げ、風乾燥1時間・2時間です。設置については「本体は前面を開放して、背面や左右の壁、天井から4.5cm以上離してください」と公式に案内されています。なお、この商品はスタンドが別売という案内が販売ページにあります。
DE-N50HV(日立)の主要スペック
| 種類 | 乾燥専用機 |
| 乾燥容量 | 5kg |
| 外形寸法 | 幅630×奥行446×高さ670mm |
| 質量 | 約25kg |
| 消費電力 | 強1,180W・弱710W |
| 乾燥コース | 標準(強・弱)・除菌(75℃)・干す前・低温乾燥・15分・60分・仕上げ・風乾燥1時間/2時間 |
| 乾燥機能 | エアハッチ・湿度センサー |
| 設置 | 壁や天井から4.5cm以上離すよう公式に案内 |
| 1回あたりの消費電力量 | 公式に記載を確認できず |
第4位:SR-ASMN206(SunRuck)
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SR-ASMN206(SunRuck)の基本情報
ブランドの正規サイトに「標準乾燥容量 3kg」と公表されています。小型のタイプです。
外形は幅48×奥行40×高さ56cm、質量は15.4kg。パナソニックの2点(634×499×680mm・約24kg)と比べると、ひと回り小さく軽い数字でした。
消費電力は800/900Wと公表されています。排湿の方式については、正規サイトに記載を確認できませんでした。
SR-ASMN206(SunRuck)の主要スペック
| 種類 | 乾燥専用機 |
| 標準乾燥容量 | 3kg |
| 外形寸法 | 幅48×奥行40×高さ56cm |
| 質量 | 15.4kg |
| 消費電力 | 800/900W |
| 排湿の方式 | 公式に記載を確認できず |
| 1回あたりの消費電力量 | 公式に記載を確認できず |
第5位:moondry 3kg(Yoquna)
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moondry 3kg(Yoquna)の基本情報
ブランドの正規サイトに乾燥容量3kgと公表されています。外形は高さ61cm・横幅49cm・奥行43cmです。
奥行は、排気口を取り付けると53.5cmになると案内されています。置き場所を測るときは、この数字も見ておいてください。質量は約17.5kgです。
設置については「特別な給排水工事は不要で、家庭用電源がとれる場所でご使用が可能です」と公式に書かれています。消費電力は1000Wです。
moondry 3kg(Yoquna)の主要スペック
| 種類 | 乾燥専用機 |
| 乾燥容量 | 3kg |
| 外形寸法 | 高さ61×横幅49×奥行43cm(排気口取付で奥行53.5cm) |
| 質量 | 約17.5kg |
| 消費電力 | 1000W |
| 設置 | 特別な給排水工事は不要と公式に案内 |
| 1回あたりの消費電力量 | 公式に記載を確認できず |
1台で洗濯から乾燥まで済ませたい方は、あわせてドラム式洗濯機のおすすめ10選|乾燥1回の電気代で選ぶもご覧ください。
6点の容量と寸法を並べて比べる

6点の容量と寸法の比較
この表は各メーカーが公表している値を並べたものです。当メディアが使って比べた結果ではありません。洗濯機と乾燥専用機は別の機械なので、容量の数字をそのまま比べられません。
| 掲載順 | 商品名(ブランド) | 種類 | 洗濯容量または乾燥容量 | 外形寸法 | 質量 | 乾燥に関する公表 | 詳細 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | ES-GV8J(シャープ) | 縦型洗濯機 | 洗濯8kg | 600×597×1,009mm | 約41kg | 風乾燥 | 見る |
| 2 | NH-D603(パナソニック) | 乾燥専用機 | 乾燥6.0kg | 634×499×680mm | 約24kg | 空冷除湿式 | 見る |
| 3 | NH-D503(パナソニック) | 乾燥専用機 | 乾燥5.0kg | 634×499×680mm | 約24kg | 空冷除湿式 | 見る |
| 4 | DE-N50HV(日立) | 乾燥専用機 | 乾燥5kg | 幅630×奥行446×高さ670mm | 約25kg | 公式に記載を確認できず | 見る |
| 5 | SR-ASMN206(SunRuck) | 乾燥専用機 | 乾燥3kg | 幅48×奥行40×高さ56cm | 15.4kg | 公式に記載を確認できず | 見る |
| 6 | moondry 3kg(Yoquna) | 乾燥専用機 | 乾燥3kg | 高さ61×横幅49×奥行43cm | 約17.5kg | 排気管は好みに応じて取付 | 見る |
迷ったときの選び分け3パターン
表を見ても決めきれないときは、乾燥をどこまで任せたいかで考えると絞れます。
1つめは、乾燥は使わないので洗濯に徹したい場合。見るのは「洗濯容量または乾燥容量」の列です。洗濯8kgのES-GV8Jが、今回では唯一の縦型でした。
2つめは、部屋干しの前にひと押しほしい場合。見るのは「乾燥に関する公表」の列です。風乾燥と書かれていれば、送風の運転が付いています。
3つめは、乾燥までしっかり任せたい場合。この場合は、乾燥専用機を足すか、洗濯から乾燥まで1台で行う機種にするかの二択になります。
縦型と乾燥のよくある質問
Q. 縦型でも乾燥まで終わりますか?
この記事で紹介した縦型では終わりません。衣類を乾かす乾燥機能が付いていないためです。
付いているのは風乾燥で、送風で湿り気を減らす運転です。縦型の洗濯乾燥機は各社にありますので、そちらはメーカーの公式サイトでご確認ください。
Q. 風乾燥だけで乾きますか?
乾ききるとは限りません。熱を使わない送風だからです。
干す手間が減る場合はあります。ただ、仕上がりを約束できるものではありません。洗濯物の量や部屋の環境でも変わります。
Q. 一人暮らしでも2台置けますか?
置ける場合もあります。小型の乾燥専用機なら、幅も奥行も50cm前後でした。
ただし、置けるかどうかを当メディアは判断できません。幅と奥行を測ったうえで、販売店の下見と取扱説明書にお任せください。
Q. 電気代はどのくらいですか?
この記事では書いていません。1回あたりの電気の量の公表を確認できなかったためです。
定格消費電力(1335Wや1195Wなど)は公表されています。ただ、これに時間をかけても1回の電気代にはなりません。運転中に電気の使い方が変わるからです。
まとめ|乾燥をどこまで任せるかで決める
ここまでを短くまとめます。「乾燥」という言葉は3通りに使われていました。
▶ あわせてチェック:パナソニック洗濯機の槽洗浄|時間と使える洗剤の選び方9選
風乾燥は熱を使わない送風です。槽乾燥は洗濯槽を乾かす運転でした。乾燥を足すなら、乾燥専用機という選び方があります。
そのうえで、風乾燥を公表した縦型と、1回で乾かせる量を公表した5選を紹介しました。合計6選です。
最後にもう一度3点だけ。この記事で紹介した縦型に、衣類を乾かす乾燥機能は付いていません。風乾燥は乾ききるとは限りません。電気代は公表が無いので書いていません。
今日はまず、置き場所の幅と奥行を測ってみてください。