洗濯機はそのままで、乾燥だけを足したい。梅雨や花粉の季節に、そう考える方は多いと思います。衣類乾燥機(洗濯物を庫内に入れて回しながら乾かす機械。洗濯の機能は無い)は、そのための道具です。
ただ、買う前に引っかかるところがあります。工事が要るのか。どこに置けるのか。そして、湿った空気はどこへ行くのか。
この記事は、公式ページで確かめられる2つの条件で機種を分けました。排湿(乾燥のときに出る湿った空気を外へ逃がすこと)の方式が明記されているか。そして、ブランドの正規サイトで容量と大きさが公表されているか。
紹介するのは合計5選です。ブランドの正規サイトで仕様を確認できなかった機種は、載せていません。数を揃えるための水増しはしていません。なお、この記事は電気代を書いていません。1回あたりの電気の量の公表を、どの機種でも確認できなかったためです。
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衣類乾燥機で最初に決めること

置き場所から決めると迷わない
結論から書きます。最初に決めるのは置き場所です。
衣類乾燥機は、洗濯機の上に専用台(洗濯機の上に乾燥機を固定して置くための、メーカーが用意している台)で置く使い方と、床に置く使い方があります。どちらにするかで、選べる機種が変わります。
先に置き場所の幅と奥行を測っておくと、あとの判断がぐっと楽になります。高さも忘れずに測っておきましょう。
置き場所が決まれば、候補は自然と絞られます。逆に、機種から選び始めると「置けなかった」が起きます。
除湿機とは別の機械
ここで1つ、混同しやすい商品を切り分けておきます。
衣類乾燥除湿機(部屋の空気から水分を取る機械。洗濯物は部屋に干したまま使う)は、この記事で扱う衣類乾燥機とは別の商品です。洗濯物を庫内に入れるかどうかが違います。
この記事では、庫内に入れて乾かすタイプだけを扱います。名前が似ているので、注文の前に商品名を確かめてください。
この記事は公表された2つで分けた
この記事は、5点を2つに分けました。基準は公式ページの記載です。
1つめは、排湿の方式が明記されているかどうか。2つめは、ブランドの正規サイトで乾燥容量と外形寸法が公表されているかどうかです。
ブランドの正規サイトで仕様を確認できなかった機種は、この記事に載せていません。販売ページの説明だけを写して紹介することはしない方針です。
湿った空気の行き先で置き方が変わる

空冷除湿式は水に戻して排水する
乾燥をすると、庫内から湿った空気が出ます。この空気の行き先が、置き方を決めます。
パナソニックのNH-D603とNH-D503は、公式仕様表に「空冷除湿式」と書かれていました。空冷除湿式(湿った空気を機械の中で冷やして水に戻し、排水する方式)という書き方です。
湿った空気を機械の中で処理する方式ということになります。部屋に湿気を出す量が変わるので、置き場所を考えるときの手がかりになります。
排気式はそのまま外へ出す
もうひとつは排気式(湿った空気をそのまま外へ出す方式)です。
小型のタイプでは、排気口にホースを付けられるものがあります。Yoqunaの公式ページには「排気管は好みに応じて取付」と書かれていました。
どちらの方式が優れているとは言えません。ただ、湿った空気の行き先が違うので、置ける場所は変わります。浴室の近くに置きたいのか、洗面所に置きたいのか。そこから考えると絞りやすくなります。
方式の記載が無い機種もある
正直に書きます。排湿の方式が公式ページに書かれていない機種もあります。
方式の記載が無いということは、湿気の行き先が公表されていないということです。そこでこの記事は、方式の明記があるものを先にまとめました。
もちろん、記載が無い機種が悪いという意味ではありません。ただ、置き場所を決めるときの材料が1つ少ない、ということです。
とくに洗面所のような狭い場所に置くなら、この差は効いてきます。湿気がその場に出るのか、水に戻って排水されるのか。置いたあとの環境が変わるからです。
今の洗濯機と組み合わせて考えたい方は、あわせて縦型洗濯機に乾燥機付きはある?風乾燥と乾燥専用機6選もご覧ください。
乾燥容量と本体の大きさを見る

乾燥容量は一度に乾かせる重さ
次に見るのは乾燥容量(一度に乾かせる洗濯物の重さの上限)です。
今回の5点は、6.0kgが1点、5.0kgが2点、3kgが2点でした。家族の洗濯物をまとめて乾かしたいなら、この数字がそのまま効いてきます。
ただし、容量いっぱいに入れて思いどおりに乾くかどうかは別の話です。仕上がりは衣類の種類や量で変わります。
目安としては、洗濯機の乾燥容量と同じ考え方で見てください。洗える量と乾かせる量は別、という点も同じです。
3kgのタイプは、1回に乾かせる量が限られます。毎日まとめて乾かしたいのか、少量を素早く乾かしたいのか。使い方を先に決めておくと選びやすくなります。
容量が違っても本体は同じ大きさ
ここは意外に思われるかもしれません。容量と本体の大きさは、比例するとはかぎらないのです。
パナソニックのNH-D603とNH-D503は、乾燥容量が6.0kgと5.0kgで違います。それでも外形寸法は634×499×680mm、質量は約24kgでどちらも同じでした。
つまり、容量が1kg違っても置き場所の条件は変わりません。大きさで諦める前に、公表値を並べてみる価値があります。
置き方は取扱説明書で確かめる
置き方についても書いておきます。専用台が要るのか、床に置けるのか。ここは機種で違います。
パナソニックの2点は、設置方法の記載をその仕様ページで確認できませんでした。ですので、この記事では設置方法を断定しません。
いっぽう、小型の2点は床に置いて使う形です。Yoqunaの公式ページには「特別な給排水工事は不要」と書かれていました。SunRuckの正規サイトには、設置についての案内を確認できていません。
同じ「小型」でも、案内の書き方はブランドで違います。ここは実際のページを開いて確かめるのが確実です。
設置の可否は、必ず取扱説明書と販売店で確かめてください。1台で洗濯から乾燥まで済ませたい方は、あわせてドラム式洗濯機のおすすめ10選|乾燥1回の電気代で選ぶもご覧ください。
排湿の方式を公表した2選
この2点は、乾燥のときに出る湿った空気をどう処理するかを、メーカーが公式に書いているものです。方式が書かれていることと、思いどおりに乾くことは別です。並び順は、公表されている乾燥容量が大きい順です。
第1位:NH-D603(パナソニック)
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NH-D603(パナソニック)の基本情報
排湿の方式は「空冷除湿式」と公表されています。乾燥容量は6.0kgで、今回の4点でいちばん大きい数字です。
外形は634×499×680mm、質量は約24kg。定格消費電力(いちばん強く動いているときの電気の大きさ。単位はW)は1335Wと公表されています。
ただし、標準乾燥時間と1回あたりの電気の量は、この仕様ページで記載を確認できませんでした。ですので、この記事では電気代を計算していません。定格消費電力は、1回の電気代を表す数字ではないからです。
NH-D603(パナソニック)の主要スペック
| 排湿の方式 | 空冷除湿式 |
| 乾燥容量 | 6.0kg |
| 外形寸法 | 634×499×680mm |
| 質量 | 約24kg |
| 定格消費電力 | 1335W |
| 標準乾燥時間 | 公式に記載を確認できず |
| 1回あたりの消費電力量 | 公式に記載を確認できず |
| 設置方法 | 公式に記載を確認できず |
第2位:NH-D503(パナソニック)
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NH-D503(パナソニック)の基本情報
こちらも排湿の方式は「空冷除湿式」と公表されています。乾燥容量は5.0kgです。
外形寸法は634×499×680mm、質量は約24kgで、第1位とまったく同じ値でした。容量は1kg違いますが、置き場所の条件は変わらないということになります。
定格消費電力は1195Wと公表されています。標準乾燥時間と1回あたりの電気の量は、この仕様ページでも記載を確認できませんでした。
NH-D503(パナソニック)の主要スペック
| 排湿の方式 | 空冷除湿式 |
| 乾燥容量 | 5.0kg |
| 外形寸法 | 634×499×680mm |
| 質量 | 約24kg |
| 定格消費電力 | 1195W |
| 標準乾燥時間 | 公式に記載を確認できず |
| 1回あたりの消費電力量 | 公式に記載を確認できず |
| 設置方法 | 公式に記載を確認できず |
乾燥容量と大きさを公表した3選
この3点は、乾燥容量と外形寸法を、メーカーまたはブランドの正規サイトが数値で公表しているものです。公表があることと、置き場所に入ることは別です。設置の可否は必ず取扱説明書で確かめてください。並び順は、公表されている乾燥容量が大きい順です。
第1位:DE-N50HV(日立)
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DE-N50HV(日立)の基本情報
乾燥容量は5kgと公表されています。今回の5点では、パナソニックの2点に次ぐ大きさです。
外形寸法は幅630×奥行446×高さ670mm、質量は約25kg。消費電力は強で1,180W、弱で710Wと公表されています。
乾燥コースは10種類。標準(強)5kg、標準(弱)5kg(毛布2.6kg)、除菌(75℃)5kg、干す前、低温乾燥3kg、15分、60分、仕上げ、風乾燥1時間・2時間(化繊混紡1kg)です。設置については「本体は前面を開放して、背面や左右の壁、天井から4.5cm以上離してください」と公式に案内されています。排湿の方式は記載を確認できませんでした。
DE-N50HV(日立)の主要スペック
| 乾燥容量 | 5kg |
| 外形寸法 | 幅630×奥行446×高さ670mm |
| 質量 | 約25kg |
| 消費電力 | 強1,180W・弱710W |
| 乾燥コース | 標準(強・弱)・除菌(75℃)・干す前・低温乾燥・15分・60分・仕上げ・風乾燥1時間/2時間 |
| 乾燥機能 | エアハッチ・湿度センサー |
| 省エネ | 待機時消費電力ゼロ |
| 設置 | 壁や天井から4.5cm以上離すよう公式に案内 |
| 排湿の方式 | 公式に記載を確認できず |
| 1回あたりの消費電力量 | 公式に記載を確認できず |
第2位:SR-ASMN206(SunRuck)
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SR-ASMN206(SunRuck)の基本情報
ブランドの正規サイトに「標準乾燥容量 3kg」と公表されています。今回紹介するのはホワイトのSR-ASMN206-Wです。
外形は幅48×奥行40×高さ56cm、質量は15.4kg。パナソニックの2点(634×499×680mm・約24kg)と比べると、ひと回り小さく軽い数字です。
消費電力は800/900Wと公表されています。排湿の方式については、正規サイトに記載を確認できませんでした。出品名にはUV除菌の表記がありますが、試験の条件とセットの記載を確認できていないため、効果については書きません。
SR-ASMN206(SunRuck)の主要スペック
| 排湿の方式 | 公式に記載を確認できず |
| 標準乾燥容量 | 3kg |
| 外形寸法 | 幅48×奥行40×高さ56cm |
| 質量 | 15.4kg |
| 消費電力 | 800/900W |
| 型番 | SR-ASMN206-W |
| 1回あたりの消費電力量 | 公式に記載を確認できず |
第3位:moondry 3kg(Yoquna)
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moondry 3kg(Yoquna)の基本情報
ブランドの正規サイトに乾燥容量3kgと公表されています。外形は高さ61cm・横幅49cm・奥行43cm、質量は約17.5kgです。
奥行は、排気口を取り付けると53.5cmになると案内されています。置き場所を測るときは、この数字も見ておくと安心です。
設置については「特別な給排水工事は不要で、家庭用電源がとれる場所でご使用が可能です」と公式に書かれています。消費電力は1000Wです。1回あたりの電気の量については記載を確認できませんでした。
moondry 3kg(Yoquna)の主要スペック
| 排湿の方式 | 排気管は好みに応じて取付と案内 |
| 乾燥容量 | 3kg |
| 外形寸法 | 高さ61×横幅49×奥行43cm(排気口取付で奥行53.5cm) |
| 質量 | 約17.5kg |
| 消費電力 | 1000W |
| 設置 | 特別な給排水工事は不要と公式に案内 |
| 1回あたりの消費電力量 | 公式に記載を確認できず |
布団も乾かしたい方は、あわせて小型の布団乾燥機おすすめ9選|本体の重さと収納で選ぶもご覧ください。
掲載機の容量と大きさを並べて比べる

掲載機の容量と大きさの比較
この表は各メーカーが公表している値を並べたものです。当メディアが使って比べた結果ではありません。定格消費電力は、いちばん強く動いているときの電気の大きさで、1回の電気代を表す数字ではありません。
| 掲載順 | モデル名(ブランド) | 排湿の方式 | 乾燥容量 | 外形寸法 | 質量 | 消費電力 | 詳細 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | NH-D603(パナソニック) | 空冷除湿式 | 6.0kg | 634×499×680mm | 約24kg | 1335W | 見る |
| 2 | NH-D503(パナソニック) | 空冷除湿式 | 5.0kg | 634×499×680mm | 約24kg | 1195W | 見る |
| 3 | DE-N50HV(日立) | 公式に記載を確認できず | 5kg | 幅630×奥行446×高さ670mm | 約25kg | 強1,180W・弱710W | 見る |
| 4 | SR-ASMN206(SunRuck) | 公式に記載を確認できず | 3kg | 幅48×奥行40×高さ56cm | 15.4kg | 800/900W | 見る |
| 5 | moondry 3kg(Yoquna) | 排気管は好みに応じて取付 | 3kg | 高さ61×横幅49×奥行43cm | 約17.5kg | 1000W | 見る |
迷ったときの選び分け3パターン
表を見ても決めきれないときは、使い方から考えると絞れます。
1つめは、家族の洗濯物をまとめて乾かしたい場合。見るのは「乾燥容量」の列です。今回の5点では、NH-D603の6.0kgが最も大きい公表値でした。
2つめは、湿気の行き先をはっきりさせたい場合。見るのは「排湿の方式」の列です。空冷除湿式と公表されているのは、パナソニックの2点でした。
3つめは、置き場所が限られている場合。見るのは「外形寸法」と「質量」の列です。小型の2点は、幅も奥行も50cm前後で、質量も15kg台から17kg台でした。
衣類乾燥機のよくある質問
Q. 電気代はどのくらいですか?
この記事では書いていません。1回あたりの電気の量の公表を、どの機種でも確認できなかったためです。
▶ あわせてチェック:衣類乾燥機のおすすめ7選|部屋干しのコースで選ぶ
公表されているのは定格消費電力(1335Wや1,180Wなど)だけです。これは1回の電気代の計算には使えません。運転中に電気の使い方が変わるからです。
Q. 除湿機とは何が違いますか?
洗濯物を入れる場所が違います。衣類乾燥機は庫内に洗濯物を入れて乾かします。
いっぽう衣類乾燥除湿機は、部屋の空気から水分を取る機械です。洗濯物は部屋に干したまま使います。目的は似ていますが、別の商品です。
Q. ガス式のほうがよいですか?
ガス式という選択肢もあります。ただ、この記事では扱っていません。
当メディアで紹介できる商品に、ガス式のものが無いためです。ガス式を検討する場合は、設置の条件がさらに変わるので、必ず販売店にご相談ください。
Q. 設置に工事は必要ですか?
機種によって違います。Yoqunaは「特別な給排水工事は不要」と公式に案内していました。
いっぽう、パナソニックの2点は設置方法の記載を確認できませんでした。日立のDE-N50HVは「背面や左右の壁、天井から4.5cm以上離してください」と案内されています。工事の要否は、必ず取扱説明書と販売店で確かめてください。
まとめ|排湿の方式と置き方で絞る
ここまでを短くまとめます。最初に決めるのは置き場所でした。除湿機とは別の機械です。
▶ あわせてチェック:小型の布団乾燥機おすすめ9選|マット不要と収納で選ぶ
湿った空気の行き先で置き方が変わります。そして、容量が違っても本体の大きさが同じ実例もありました。
そのうえで、排湿の方式を公表した2選と、容量と大きさを公表した3選を紹介しました。合計5選です。
最後にもう一度3点だけ。電気代は公表が無いので書いていません。除菌や消臭の効果も約束していません。設置の可否は取扱説明書と販売店で確かめてください。
今日はまず、置き場所の幅と奥行を測ってみてください。