ドライヤーが7年目になり、乾くのが遅く感じる。そろそろ買い替えようか。そう思って通販サイトを開いた人向けの記事です。
売り場には「大風量」という言葉があふれています。数字も並んでいます。ところが、その数字を見比べようとすると手が止まります。
あるメーカーは毎分1.6立方メートル。別のメーカーは毎分4.8立方メートル。3倍の差があるように見えます。
けれど、この2つは同じ物差しで測った数字ではありません。測り方の規格が違うのです。しかも、風量の数値そのものを公表していないメーカーもあります。
この記事では、2026年8月26日に各社の公式ページで確認できた内容だけを並べます。公式に書かれていないことは書きません。数字を比べる前に何を確かめればよいのか、そこから順に見ていきます。
📖 目次(タップで開閉)
ドライヤーの風量は数字を並べただけでは比べられない

結論から書きます。この記事で確かめたかったのは2つです。
▶ あわせてチェック:ドライヤーのランキングとLDKの関係|公表値で選ぶ10選
1つは、同じ単位で書かれていても測り方がそろっていないこと。もう1つは、風量の数値を公表していないメーカーがあることです。
同じ立方メートル毎分でも測り方がそろっていない
風量は「立方メートル毎分」という単位で書かれます。1分間にどれだけの量の空気を送るか、という意味です。
ところが、この量をどう測るかには複数のやり方があります。シャープはIB-P300の仕様表に「※1 IEC規格にて測定。」と注記しています。IEC規格とは、国際的な電気の規格をまとめた団体が決めた測り方のことです。
テスコムのTEC-A165Dは違います。仕様表の風量欄が「2.0m3/分(JIS規格 TURBO使用時)」となっています。JIS規格とは、日本の工業製品について国が定めた規格のことです。
パナソニックの4機種は、規格名そのものを書いていません。SALONIAのスムースシャイン ドライヤーは「約2.4㎥/min(自社測定、風強時)」と書いています。自社測定とは、そのメーカー独自のやり方で測ったという意味です。
つまり、少なくとも3通りの測り方が同じ単位の欄に同居しています。数字だけを縦に並べても、公平な比較にはなりません。
風量の数値そのものを公表していないメーカーがある
もう1つ、通販の比較表ではまず触れられない事実があります。
ダイソンの製品ページには、風量の数値の欄がありません。リファビューテック ドライヤー SEの商品スペック欄にもありません。
リファのページには「風量・風速に妥協することなく髪を乾かします」という文章はあります。けれど数値はどこにも書かれていません。
そして、これは高価格帯の海外ブランドだけの話でもありません。テスコムのプロ向けブランドNobby by TESCOMのNIB400Aも、仕様表に風量の欄がありません。公表するかどうかは、ブランドの格ではなく方針の違いなのです。
この記事で比べる範囲と確認した日
この記事に載せた9機種は、すべて2026年8月26日にメーカー公式ページを開いて確認しました。
前半の5機種は、公式に風量の数値があり、その値が毎分1.5〜1.9立方メートルの範囲にあるものです。後半の4機種は、公式の仕様表に立方メートル毎分での風量の記載を確認できなかったものです。
通販の出品名に書かれた「大風量」という言葉は、この記事では判断に使っていません。使ったのはメーカー公式の仕様表と説明文だけです。
風量の単位と測定条件をやさしく整理

ここでは、仕様表を読むときに引っかかりやすい言葉を整理します。知らないまま数字だけを見ると、読み違えが起きます。
立方メートル毎分という単位は何を表しているのか
立方メートルは、たて・よこ・高さが1メートルずつの箱の体積です。その箱1つぶんの空気を、1分間で送り出せると毎分1立方メートルになります。
毎分1.5立方メートルなら、その箱1個半ぶんです。表記は「㎥/分」と書かれたり「㎥/min」と書かれたりします。minは分の英語表記の略です。
この2つの表記は同じ意味なので、そこは気にしなくて大丈夫です。気にすべきは、そのあとのカッコの中に書かれた条件のほうです。
風量と風速はどう違うのか
風量は「量」です。1分間に送り出す空気の体積を指します。
風速は「速さ」です。風が1秒間にどれだけ進むかを指します。
吹出口が狭ければ、量が同じでも速さは上がります。逆に吹出口を広げると、速さは落ちても当たる面積が広がります。
ダイソンのSupersonic rの説明文には、風速という言葉が出てきます。原文は「取り付けられたアタッチメントを瞬時に認識し、あらかじめ設定された推奨風速・風温に自動で調節。お好みの設定にも変更できます。」です。ここでも数値は示されていません。
測定条件がそろっていない例を公表値で見る
条件の書き方も、メーカーごとにばらばらです。実例を3つ挙げます。
▶ あわせてチェック:ダイソンのヘアドライヤー3機種と他社13選|公表値で比較
パナソニックのEH-NA0Kは「1.6㎥/分(風量【強】の時)」です。強という運転の段階を条件にしています。
テスコムのTD430Bは「1.8㎥/分(スイッチポジションTURBO-HIGH使用時)」です。風量と風温の両方を最大にした状態が条件です。
SALONIAのスムースシャイン ドライヤーは「約2.4㎥/min(自社測定、風強時)」で、さらに温風温度の欄に「ノズルなし」という但し書きがあります。ノズルを付けるかどうかでも測定条件は変わります。
掲載する9機種の公表スペック比較

ここまでの内容を1つの表にまとめます。数字の大小ではなく、各社が何をどう書いているかの違いを見るための表です。
表の番号は掲載順で、区画ごとの順位とは別です。空欄にせず、確認できなかった項目はその旨を書いています。
表の見方と数字を読むときの注意
いちばん右の温風温度も、条件つきの数字です。室温30℃という前提が書かれている機種が多くなっています。
| 掲載順 | モデル名 | メーカー | 風量の公表値 | 測定規格の表記 | 測定条件 | 温風温度 | 詳細 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | EH-NA0K | パナソニック | 1.6㎥/分 | 表記なし | 風量【強】の時 | 約95℃(HOT時/室温30℃の時) | 見る |
| 2 | TD430B-N/E | テスコム | 1.8㎥/分 | 表記なし | TURBO-HIGH使用時 | 115℃(周囲温度30℃・DRY-HIGH使用時) | 見る |
| 3 | EH-NE7N | パナソニック | 1.6㎥/分 | 表記なし | TURBO時 | 約90℃(TURBO時) | 見る |
| 4 | EH-NA9M | パナソニック | 1.5㎥/分 | 表記なし | TURBOのとき | 約95℃(室温30℃のとき) | 見る |
| 5 | EH-NA7M | パナソニック | 1.5㎥/分 | 表記なし | TURBOのとき | 約95℃(室温30℃のとき) | 見る |
| 6 | Supersonic r HD17 | ダイソン | 公式に記載を確認できず | 記載なし | 記載なし | 公式に記載を確認できず | 見る |
| 7 | BEAUTECH DRYER SE | リファ | 公式に記載を確認できず | 記載なし | 記載なし | 公式に記載を確認できず | 見る |
| 8 | Supersonic HD08 | ダイソン | ㎥/分の記載なし(毎秒13L) | 記載なし | 記載なし | 公式に記載を確認できず | 見る |
| 9 | NIB400A-K/E | Nobby by TESCOM | 公式に記載を確認できず | 記載なし | 記載なし | 公式に記載を確認できず | 見る |
測定規格の表記がある機種とない機種
この9機種の中には、規格名を書いている機種が1つもありません。規格名を書いているのは、記事の前半で例に挙げたシャープとテスコムの別機種のほうです。
つまり規格名の併記は、業界の標準ではなく一部の機種の親切です。書かれていないからといって、そのメーカーが手を抜いているわけでもありません。
掲載順8番のダイソンSupersonicだけは、少し事情が違います。公式ページに「毎秒13Lのパワフルな風を生成」という記述があります。単位が毎秒リットルなので、他社の毎分立方メートルとは並べられません。この記事では換算せず、公表された単位のまま書いています。
風量を毎分1.5〜1.9立方メートルと公表するドライヤー5選
ここからは、公式に風量の数値があり、その値が毎分1.5〜1.9立方メートルの範囲にある5機種です。
順位はこの区画の中だけのものです。次の区画とは番号が続きません。数値の大小で順位を付けているのではなく、条件の書き方が丁寧な順に並べています。
第1位:EH-NA0K(パナソニック)
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EH-NA0K(パナソニック)の基本情報
パナソニックのナノケアシリーズの1台です。公式の仕様表で、風量は「1.6㎥/分(風量【強】の時)」。
温風温度は2つの数字が並んでいます。温風モード時が約95℃、スカルプモード時が約60℃です。どちらにも「室温30℃の時」という前提が付いています。
搭載モードは4つ公表されています。温冷リズムモード、スカルプ(地肌)モード、スキンモード、毛先集中ケアモードです。
機能欄には、イオン(空気中の、電気を帯びた細かい粒子のこと)に関する表記が並びます。高浸透ナノイー(パナソニックが名づけた、水を含んだ細かい粒子を出す仕組みのこと)とミネラルです。ミネラルについては同ページに説明があり、「亜鉛電極を含む放電ユニットから発生される亜鉛粒子です」。
本体は高さ22.1×幅14.8×奥行7.4cmで、この記事の5機種の中でいちばん幅が狭い数字です。生産国はタイと公表されています。
EH-NA0K(パナソニック)の主要スペック
| 風量 | 1.6㎥/分(風量【強】の時) |
| 温風温度 | 温風モード時 約95℃・スカルプモード時 約60℃(いずれも室温30℃の時) |
| 消費電力 | 1200W |
| 質量 | 約550g(セットノズル含まず) |
| 電源コード長さ | 約1.7m |
| 本体寸法 | 高さ22.1×幅14.8×奥行7.4cm |
| 生産国 | タイ |
第2位:TD430B-N/E(テスコム)
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TD430B-N/E(テスコム)の基本情報
この記事の9機種で、公表されている風量の数字がいちばん大きい1台です。仕様表には「1.8㎥/分(スイッチポジションTURBO-HIGH使用時)」とあります。
温風温度は115℃です。条件は「周囲温度30℃の場合。DRY-HIGH使用時。」。風量の条件はTURBO、温度の条件はDRYと、別々の運転状態で測られている点は読み取っておきたいところです。
本体質量は2つ公表されています。本体のみが500g、付属の2WAYモイスチャーフードを付けると540gです。
風量は3段階で、切替スイッチはTURBO・DRY・SETと表示されます。風温はHIGHとLOWの切替です。
1つお伝えしておくことがあります。テスコムの公式製品ページには、2026年8月26日時点で「本製品は販売を終了いたしました。」。仕様表の内容は同ページで引き続き確認できますが、購入前に各ストアの在庫表示を見ておいてください。
TD430B-N/E(テスコム)の主要スペック
| 風量 | 1.8㎥/分(TURBO-HIGH使用時) |
| 温風温度 | 115℃(周囲温度30℃・DRY-HIGH使用時) |
| 消費電力 | 1200W |
| 本体質量 | 500g(本体のみ)・540g(フード付き) |
| コード長 | 1.7m |
| 本体寸法 | 高さ298×幅166×奥行き95mm(本体のみ) |
| 海外使用 | × |
第3位:EH-NE7N(パナソニック)
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EH-NE7N(パナソニック)の基本情報
パナソニックのイオニティシリーズです。風量は「1.6㎥/分(TURBO時)」と公表されています。
温風温度は2段階で書かれています。TURBO時が約90℃、低温ケアモード時が約65℃です。
この記事の中で、温風温度がいちばん低く公表されている機種になります。低温ケアモードという名前のモードを持つのもこの1台だけです。
機能欄はシンプルです。ミネラル(ダブル外吹出し)とだけ書かれています。ナノイーの記載はありません。
質量は約550gで、EH-NA0Kと同じ数字です。ただし本体寸法は高さ21.8×幅18.4×奥行8.5cmで、こちらのほうが幅も奥行きも大きくなっています。
EH-NE7N(パナソニック)の主要スペック
| 風量 | 1.6㎥/分(TURBO時) |
| 温風温度 | 約90℃(TURBO時)・約65℃(低温ケアモード時) |
| 消費電力 | 1200W(TURBO/HOT時) |
| 質量 | 約550g |
| 電源コード長さ | 約1.7m |
| 本体寸法 | 高さ21.8×幅18.4×奥行8.5cm |
| 生産国 | タイ |
第4位:EH-NA9M(パナソニック)
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EH-NA9M(パナソニック)の基本情報
風量は「1.5㎥/分(TURBOのとき)」です。温風温度は約95℃で、条件は「TURBO/HOT、DRY/HOT・室温30℃のとき」。
この条件表記は少し変わっています。2つの運転状態で同じ温度になる、という書き方をしているのはこの機種だけです。
搭載モードは風温モードとしてまとめられ、温冷リズム/毛先集中ケア/スカルプ/スキンの4つが並びます。
質量は約580gで、この記事の9機種の中でいちばん重い数字です。ただし「セットノズル含まず」という但し書きが付いています。
EH-NA9M(パナソニック)の主要スペック
| 風量 | 1.5㎥/分(TURBOのとき) |
| 温風温度 | 約95℃(TURBO/HOT、DRY/HOT・室温30℃のとき) |
| 消費電力 | 1200W |
| 質量 | 約580g(セットノズル含まず) |
| 電源コード長さ | 約1.7m |
| 本体寸法 | 高さ22.1×幅16.1×奥行7.4cm |
| 生産国 | タイ |
第5位:EH-NA7M(パナソニック)
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EH-NA7M(パナソニック)の基本情報
EH-NA9Mと同じく風量は1.5㎥/分です。条件も「TURBOのとき」で同じです。
違うのは温風温度の条件表記です。こちらは「約95℃(TURBO・室温30℃のとき)」と、運転状態が1つだけ書かれています。
機能欄も短くなります。ナノイー、静電気抑制、「ナノイー」イオンチャージ、セットノズルの4つです。
質量は約565gで、EH-NA9Mより15g軽い数字です。本体寸法は高さ22.1×幅16.1×奥行7.4cmで、EH-NA9Mと同じです。同じ外形で中身の機能が減った分だけ軽い、という関係が読み取れます。
EH-NA7M(パナソニック)の主要スペック
| 風量 | 1.5㎥/分(TURBOのとき) |
| 温風温度 | 約95℃(TURBO・室温30℃のとき) |
| 消費電力 | 1200W |
| 質量 | 約565g(セットノズル含まず) |
| 電源コード長さ | 約1.7m |
| 本体寸法 | 高さ22.1×幅16.1×奥行7.4cm |
| 生産国 | タイ |
風量を立方メートル毎分で公表していないドライヤー4選
ここからは、2026年8月26日時点で公式の仕様表に立方メートル毎分での風量の記載を確認できなかった4機種です。
数字が無いことを欠点として扱うつもりはありません。代わりに何を公表しているのかを、機種ごとに書き出していきます。順位はこの区画の中だけで数え直しています。
第1位:Supersonic r HD17(ダイソン)
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Supersonic r HD17(ダイソン)の基本情報
ダイソンの製品ページに、風量の数値の欄はありません。代わりに公表されているのは、モードとアタッチメントの内容です。
本体については「最軽量モデル」。この表現には脚注が付いていて、原文は「2026年4月時点の当社ドライヤー製品における、本体のみの重さにおいて」です。他社との比較ではなく、ダイソン製品の中での比較だ。
同社のSupersonicとの比較も公表されています。「30%小さく、20%軽量に」という記述です。こちらも比較対象が同社製品であることが脚注に書かれています。
アタッチメントは3つ付属します。低温ツールについては「低温ツールを装着すると、55度以下のやさしい風で乾かせます」とあり、脚注に「風温1に設定時」という条件が添えられています。
アタッチメントの動きについての原文はこうです。「取り付けられたアタッチメントを瞬時に認識し、あらかじめ設定された推奨風速・風温に自動で調節。お好みの設定にも変更できます。」
Supersonic r HD17(ダイソン)の主要スペック
| 風量 | 公式ページに記載を確認できず |
| 温風温度 | 公式ページに記載を確認できず |
| 低温ツール装着時の風温 | 55度以下(風温1に設定時) |
| 本体の位置づけ | 当社ドライヤー製品における最軽量モデル(2026年4月時点・本体のみの重さ) |
| 同社Supersonicとの比較 | 30%小さく20%軽量 |
| 付属アタッチメント | 3つ |
第2位:BEAUTECH DRYER SE(リファ)
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BEAUTECH DRYER SE(リファ)の基本情報
リファの商品スペック欄は、電源・消費電力・材質・重量・サイズ・電源コード長さ・付属品・品番の8項目です。風量の行はありません。
本文中には風量という言葉が2回出てきます。「風量も仕上がりも一切妥協せず」と「風量・風速に妥協することなく髪を乾かします」です。いずれも数値を伴わない説明文です。
重量は2つの数字で公表されています。電源コードを含めて約418g、本体のみで約280gです。この記事の9機種で、本体のみの数字がいちばん軽くなります。
公表されているモード名の1つがMOISTです。同ページには「環境温度を感知し、アンダー60℃をキープ。」という見出しと、内蔵センサーが風の温度を調整するという説明が並びます。
サイズは約116mm×169mm×57mmで、電源コードは含まない数字です。他社が高さ・幅・奥行きと項目名を分けて書くのに対し、リファは3つの数字を並べる書き方をしています。ここも表記の違いです。
BEAUTECH DRYER SE(リファ)の主要スペック
| 風量 | 商品スペック欄に記載なし |
| 消費電力 | 1100W(HOT、HIGH時) |
| 重量 | 約418g(電源コード含む)・約280g(本体のみ) |
| サイズ | 約116mm×169mm×57mm(電源コード含まず) |
| 電源コード長さ | 約1.7m |
| 公表モード名 | MOIST |
| 付属品 | 取扱説明書、保証書、ポーチ |
第3位:Supersonic HD08(ダイソン)
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Supersonic HD08(ダイソン)の基本情報
この機種だけ、風の量に関する数字が公表されています。ただし単位が違います。
公式ページの原文は「1分間に約11万回転するDyson Hyperdymium™モーターが、毎秒13Lのパワフルな風を生成。」です。毎秒リットルなので、他社の毎分立方メートルとはそのまま比べられません。
さらに同ページには、この風がそのまま吹き出すわけではないことも書かれています。「Air Multiplier™テクノロジーが、吸い込む空気を3倍に増幅し、高圧・高速な風を生成します。」という記述です。
温度については「温度が上がり続けることなく、一定に保てるように設計されています。」とあります。何度になるかの数値は書かれていません。
モードとアタッチメントも公表されています。スカルプモードは髪との距離を測って風温を調整するもので、低温ツールとツヤ出しツールが説明されています。
Supersonic HD08(ダイソン)の主要スペック
| 風量 | 立方メートル毎分での記載なし(モーターが生成する風として毎秒13Lと公表) |
| モーター回転数 | 1分間に約11万回転 |
| 温風温度 | 数値の記載を確認できず |
| 公表モード名 | スカルプモード |
| 公表アタッチメント | 低温ツール・ツヤ出しツール |
第4位:NIB400A-K/E(Nobby by TESCOM)
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NIB400A-K/E(Nobby by TESCOM)の基本情報
テスコムのプロ向けブランドの1台です。同じテスコムでも、TD430Bには風量の欄があるのにこちらにはありません。
仕様表にあるのは本体寸法・本体質量・消費電力・付属品・電源・スイッチ・折りたたみ・搭載イオン・ラク抜きプラグ・海外使用・コード長・主材料です。風量も温風温度も項目そのものが存在しません。
そのかわり、説明文では従来機との相対値が公表されています。原文は「当社従来機種より約22%の小型化と約19%の軽量化を実現。大幅に軽量・小型化しながらも風速は34%アップ。」で、脚注に「NIB300Aとの比較」とあります。
本体質量は425g(本体のみ)です。この記事の9機種で、公表されている本体のみの数字としては2番目に軽くなります。
搭載しているのはプロテクトイオン(テスコムが名づけた、プラスとマイナスの両方の粒子を同時に出す仕組みの呼び名)です。日本製である旨も同ページに書かれています。
NIB400A-K/E(Nobby by TESCOM)の主要スペック
| 風量 | 仕様表に項目なし |
| 温風温度 | 仕様表に項目なし |
| 従来機との相対値 | 小型化 約22%・軽量化 約19%・風速 34%アップ(NIB300Aとの比較) |
| 本体質量 | 425g(本体のみ) |
| 消費電力 | 1200W |
| 本体寸法 | 高さ194×幅205×奥行き82mm(本体のみ) |
| コード長 | 1.7m |
| 折りたたみ | × |
数字が比べられないときに見る別の項目

風量で比べられないなら、条件がそろいやすい項目に目を移す方法があります。ここでは3つ紹介します。
温風温度は測定条件が書かれていることが多い
温風温度は、多くの機種で室温の前提とセットで書かれています。パナソニックの4機種はすべて「室温30℃」が明記されています。
テスコムのTD430Bも「周囲温度30℃の場合」。前提がそろっているので、この項目は比較的並べやすい数字です。
ただし運転モードの条件までは同じではありません。TD430BはDRY-HIGH使用時、パナソニックはTURBOやHOT時で測られています。室温の前提が同じでも、運転条件の欄は必ず読んでください。
本体質量は測り方の但し書きを必ず見る
質量は数字だけを見ると危ない項目です。何を含んだ重さなのかが機種ごとに違います。
パナソニックの3機種は「セットノズル含まず」です。テスコムのTD430Bは本体のみ500gと、フード付き540gの両方を公表しています。
リファは電源コードを含む約418gと、本体のみの約280gを併記しています。本体のみの数字とコード込みの数字を同じ列に並べると、140g近い差が生まれてしまいます。
電源コードの長さは洗面所の配置で効いてくる
意外に効いてくるのがコードの長さです。今回の9機種では、公表されているものはすべて1.7mでした。
パナソニックの4機種が約1.7m、テスコムの2機種が1.7m、リファが約1.7mです。ダイソンの2機種は公式ページで長さの記載を確認できない。
1.7mというのは、洗面台のコンセントから鏡の前まで届く程度の長さです。コンセントが低い位置にある洗面所では、届く範囲が変わってきます。
ドライヤーの風量に関するよくある質問
風量が大きいほど早く乾くと言えますか
今回確認した範囲では、風量と乾く時間を結びつけた公表値は見つかりませんでした。
各社が公表しているのは風量の値と、その測定条件までです。乾燥時間そのものを数値で示したページは確認できていません。
同じメーカーの同じ表記どうしなら、数字の大小は比べられます。たとえばEH-NA0Kの1.6とEH-NA9Mの1.5は、どちらもパナソニックの表記なので比較できます。
風量が公表されていない機種は選ばないほうがよいですか
公表していないことが品質の問題だとは言えません。今回の4機種は、それぞれ別の項目を数値で公表しています。
ダイソンのSupersonicはモーターの回転数と毎秒あたりの風の量を、リファは本体のみの重量を、NIB400Aは従来機との相対値を公表しています。
見るべきなのは、自分が気にしている項目が公表されているかどうかです。持ちやすさが心配なら質量の欄が、温度が心配なら温風温度の欄が書かれている機種を選ぶ、という考え方になります。
静かさは風量の数字から分かりますか
分かりません。今回確認した9機種の公式ページには、運転音の数値がいずれも記載されていませんでした。
風量の欄と運転音の欄は別の項目です。風量が大きいから音も大きい、と公式が書いているページも見つかりませんでした。
音が気になる場合は、店頭で実機の風を出してもらうのが確実です。数値で比べる方法は、今回の範囲では見つけられませんでした。
まとめ:規格と条件をそろえてから風量を見る
この記事では9機種を扱いました。内訳は、風量を公表している5機種と、立方メートル毎分での記載を確認できなかった4機種です。
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公表している5機種の値は、毎分1.5立方メートルから1.8立方メートルの間に収まりました。ただし5機種とも測定規格の名前は書かれていません。
そして規格名を書いている機種は、シャープならIEC規格、テスコムの別機種ならJIS規格と分かれます。SALONIAは自社測定です。この3つを同じ列に並べて大小を比べることはできません。
数字が並んでいたら、まずカッコの中を読む。規格名と運転条件を見て、そろっているものだけを比べる。これが今回いちばんお伝えしたかったことです。
すべての情報は2026年8月26日に各メーカー公式ページで確認しました。仕様は変更されることがあるため、購入前には最新の表示をご確認ください。