夏の寝床が涼しくないとき、原因はひとつではありません。生地の問題のこともあれば、湿気の問題のこともあります。
この2つを分けずに探すと、買い替えても同じ不満が残ります。まず、どちらの話かを決める必要があります。
先に結論です。「涼しくない」には、生地が合っていない場合と、寝床に湿気がこもっている場合の2つがあります。
そのうえで、公式ページで確かめられることが2つあります。対応するマットレスの厚みと、湿気の目安を知らせるセンサーの有無です。
今回この2つを公表していると確認できたのは2点だけでした。合計2選です。数をそろえるための追加はしていません。
公式ページで裏が取れなかった製品は入れていません。麻の敷きパッドや西川のEC専売ラインは、仕様を確認できない。
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涼しくないと感じる原因は2つある

この記事で持ち帰ってほしいことは1つです。原因を生地と湿気に分けて考えます。
生地の問題と湿気の問題
1つめは生地です。肌に触れる面の素材や織り方によって、感じ方は変わります。
2つめは湿気です。寝床にこもる湿気は、生地を替えても場所が違います。敷く側の下に置く別の製品として売られています。
どちらの原因かによって、買うべき売り場が変わります。ここを先に分けてください。
生地が原因だと思って敷きパッドを買い替えても、湿気の側は変わりません。逆もまた同じです。
公式ページを読むと、この2つは別々の欄で扱われています。書かれている項目そのものが違うのです。
見るのは厚みの対応とセンサー
本記事が見るのは2つです。1つは対応するマットレスの厚みが公表されているかです。
もう1つは、湿気の目安を知らせるセンサーが付くかどうかです。どちらもメーカーが公式ページに書いている事実で、体感の話ではありません。
なお生地の冷たさを表す数値や、抗菌の加工表示で選ぶ考え方もあります。それらは別記事の担当なので、本記事では掘り下げません。
マットレスの厚みは注記に書かれる

まず厚みの話です。ここは見落とされやすい場所にあります。
注記に「〜25cm」と書かれる例
厚みの対応は、寸法の一覧とは別に書かれます。サイズ欄の下に、小さな注記として入っていることがあります。
タンスのゲンの敷きパッドには「※厚み〜25cmのマットレスに対応」という注記があります。掛かるかどうかを、買う前に数値で確かめられる書き方です。
この注記が無い製品では、同じ判断ができません。寸法だけでは、厚みに回る分が分からないためです。
敷きパッドは上面を覆うだけでなく、側面にも回り込みます。回り込む長さが足りないと、四隅のゴムがマットレスの底まで届きません。
厚みを書かない製品が多い
実際のところ、厚みの対応を書いている製品は多くありません。今回調べた範囲でも、公表を確認できたのは1点でした。
たとえば昭和西川のCool Liv SUPERは、シングル100×205cm、セミダブル120×205cm、ダブル140×205cmと寸法は公表しています。ただし対応する厚みの記載は確認できない。
この製品は表側がポリエチレン60%とナイロン40%、裏側がポリエステル100%のハニカム(六角形が並んだ網目状の生地)です。公式の「接触冷感(肌が触れた瞬間にひんやり感じる性質)レベル:★★★」という表示は自社評価で、測定値ではありません。
固定方法の記載もある
厚みとあわせて見たいのが、固定の仕方です。四隅にゴムが付いているかどうかが公表されています。
今回の敷きパッドには「ズレ防止 四隅ゴムバンド付き」という記載があります。厚みの注記とゴムの記載は、どちらもマットレスに掛けるための情報です。
固定方法そのものの読み比べは別記事の担当です。本記事では厚みの注記に絞ります。
なおゴムの本数や太さまでは公表されていません。書かれているのは「四隅ゴムバンド付き」という一言です。
湿気は敷く側の製品で扱われる

次に湿気の話です。売り場そのものが変わります。ここからは敷く側の製品を見ていきます。
組成欄に吸湿材の種類が書かれる
湿気に向けた製品は、シーツではありません。敷き布団やマットレスの下に敷く別の製品として売られています。
昭和西川の洗える除湿シートは、組成が「ポリエステル100%、シリカゲルB型」です。中に入れた材料の名前が、組成欄に書かれています。
シリカゲルは、菓子の袋に入っている乾燥剤と同じ仲間です。ただし、どれだけ湿気を吸うかという数値は公表されていません。
つまり材料の名前は分かりますが、性能の数値は分かりません。比べられるのは、材料名が書かれているかどうかまでです。
目安を知らせるセンサーが付く例
この製品には吸湿センサーが付く。湿気の目安を色などで知らせる部品です。
自分の目で目安を確かめられる点が、他の敷き寝具には無い特徴です。ただし何をどこまで知らせるかの詳しい説明はありません。
使い方の手順についても、公式は公表していない。そのため当メディアからは指示できません。
センサーが何色でどう変わるかも、公式ページからは読み取れませんでした。分かるのは、センサーが付いているという事実までです。
センサーは洗えないと書かれる
洗える範囲には条件があります。公式は「ご自宅の洗濯機で丸洗いが出来ます。(吸湿センサーは洗濯できません)」。
本体は洗えて、センサーは洗えないという分け方です。この1行を読み落とすと、買ってから困ります。
なお昭和西川には「洗える除湿シート」と「洗える除湿パッド /MU2603」の2系統があります。寸法が同じでも組成の書き方が違うので、商品ページを見て確かめてください。
マットレスの厚み対応を公表した1選
ここからは、対応するマットレスの厚みを数値で公表している1点を挙げます。敷きパッドです。
この区画が約束するのは、厚みの注記が公表されていることだけです。25cmを超えると使えない、といった判断は当メディアからは書きません。
第1位:抗菌冷感 敷パッド AG-COOL(タンスのゲン)
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抗菌冷感 敷パッド AG-COOL(タンスのゲン)の基本情報
公式の商品名は「冷感 敷パッド AG-COOL リバーシブル 冷感&ワッフル シングル」で、品番は62100286です。
厚みについては、サイズ欄に「※厚み〜25cmのマットレスに対応」。今回調べた寝具のなかで、対応する厚みを数値で公表していた唯一の製品です。
サイズはシングル100×200cm、セミダブル120×200cm、ダブル140×200cmの3つです。
組成は層ごとに密度まで出ています。表地がナイロン100%で密度160g/m²、中綿がポリエステル100%で密度100g/m²、裏地がポリエステル100%で密度80g/m²です。表地の密度と中綿の密度は別の値なので、同じ数字として並べないでください。
重量もサイズごとに公表されています。シングル約0.9kg(中綿約200g)、セミダブル約1.1kg(中綿約240g)、ダブル約1.2kg(中綿約280g)です。
カラーは4色、生産国は中国です。洗濯はOK(ネット使用)で、備考欄には「※生地を傷めたり、中綿が吹き出す恐れがあるため、掃除機や吸引式布団クリーナー等の使用はお控えください。」とあります。
おすすめポイント欄には「Q-max(肌が触れた瞬間に移る熱の量を表す数値)0.44 ひんやり接触冷感生地」とあります。ただし測定条件や試験機関の記載はありません。「銀イオンの力で抗菌防臭」という記載もありますが、試験機関・条件・持続期間の記載はなく、加工があるという事実までです。エコテックス(繊維に有害物質が基準を超えて含まれていないかを調べる国際的な認証)認証やISO9001認可工場という表示も、名称が書かれているところまでになります。
抗菌冷感 敷パッド AG-COOL(タンスのゲン)の主要スペック
| 種類 | 敷きパッド |
| 対応する厚み | 「厚み〜25cmのマットレスに対応」と公式が注記 |
| サイズ | S100×200cm・SD120×200cm・D140×200cm |
| 表地 | ナイロン100%・密度160g/m² |
| 中綿 | ポリエステル100%・密度100g/m² |
| 裏地 | ポリエステル100%・密度80g/m² |
| ヘム(敷きパッドの縁にある、伸びる部分) | トリコット(細い糸を編んだ、なめらかな生地) |
| 重量 | S約0.9kg(中綿約200g)・SD約1.1kg(中綿約240g)・D約1.2kg(中綿約280g) |
| カラー | 4色 |
| 固定 | 四隅ゴムバンド付きと記載 |
| 洗濯 | 洗濯OK(ネット使用) |
| メーカー公表値 | Q-max0.44(測定条件・試験機関の記載なし) |
| 表示 | 抗菌防臭加工・エコテックス認証・ISO9001認可工場での生産と記載 |
| 生産国 | 中国 |
湿気を知らせるセンサー付きの1選
ここから紹介するのは、シーツでも敷きパッドでもありません。敷き布団やマットレスの下に敷く除湿シートです。
この区画が約束するのは、湿気の目安を知らせるセンサーが付くと公表されていることだけです。湿気がどうなるかという結果は約束していません。
第1位:洗える除湿シート(昭和西川)
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洗える除湿シート(昭和西川)の基本情報
公式の商品名は「洗える除湿シート」です。公式ページには吸湿センサー付きという記載があります。
組成は「ポリエステル100%、シリカゲルB型」です。中に入れた吸湿材の種類が、組成欄に名前で書かれています。
サイズは3つあります。シングル・シングルロングサイズ用が90×180cmで重量は約645gです。
セミダブル・セミダブルロングサイズ用は110×180cmで約745g、ダブル・ダブルロングサイズ用は130×180cmで約865gです。
洗える範囲には条件があります。公式は「ご自宅の洗濯機で丸洗いが出来ます。(吸湿センサーは洗濯できません)」。生産国は中国製です。
同じメーカーには「洗える除湿パッド /MU2603」という別系統もあります。寸法は同じでも組成の書き方が違い、抗菌防臭加工の記載は後者にしかありません。名前が似ているので、商品ページで系統を確かめてください。
洗える除湿シート(昭和西川)の主要スペック
| 種類 | 除湿シート(敷き寝具の下に敷く) |
| センサー | 吸湿センサー付きと公式に記載 |
| 吸湿材 | シリカゲルB型 |
| 組成 | ポリエステル100%、シリカゲルB型 |
| サイズと重量 | 90×180cm約645g・110×180cm約745g・130×180cm約865g |
| 洗える範囲 | 本体は洗濯機で丸洗い可・吸湿センサーは洗濯できないと公式が明記 |
| 対応する厚み | 公式に記載を確認できず |
| 吸湿量の数値 | 公式に記載を確認できず |
| 生産国 | 中国製 |
2点の対応寸法と洗える範囲を比べる

並べてみると、公表されている項目そのものが違うと分かります。ここで一覧にします。
2点を1つの表で見比べる
この表の番号は掲載順で、区画ごとの順位とは別です。また、この表は各メーカーが公表している値を並べたものです。当メディアが使って比べた結果ではありません。
| 掲載順 | 商品名(ブランド) | 種類 | 対応する厚みまたは対応サイズ | 組成 | サイズと重量 | 洗える範囲 | 詳細 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 抗菌冷感 敷パッド AG-COOL(タンスのゲン) | 敷きパッド | 厚み〜25cmのマットレスに対応 | 表地ナイロン100%・中綿ポリエステル100%・裏地ポリエステル100% | 100×200cm約0.9kg ほか2サイズ | 洗濯OK(ネット使用) | 見る |
| 2 | 洗える除湿シート(昭和西川) | 除湿シート | シングル・シングルロングサイズ用ほか3区分 | ポリエステル100%、シリカゲルB型 | 90×180cm約645g ほか2サイズ | 本体は丸洗い可・吸湿センサーは洗えない | 見る |
迷ったときの選び分け3パターン
厚いマットレスを使っている人は、厚みの注記がある1点が読み比べやすいです。数値で確かめられます。
寝床のじめっとした感じが気になる人は、敷く側に置く除湿シートがあてはまります。ただし、湿気がどうなるかという結果はメーカーもは公表していない。
洗う回数が多い人は、洗える範囲の書き方を見てください。除湿シートはセンサーだけが対象外になります。
敷きパッドのほうは、洗濯そのものはOK。ただしネットの使用が指定されているので、そのまま洗わないでください。
涼しいシーツのよくある質問
最後に、よく検索される質問に答えます。答えられない点は正直にそう書きます。
涼しいシーツの素材は何がいいですか
メーカーは素材ごとの優劣は公表していない。そのため当メディアからは順位を付けません。
分かるのは組成です。今回の2点は、表地がナイロン100%のものと、ポリエステル100%にシリカゲルを組み合わせたものでした。
綿で探したい人もいると思います。今回の2点には綿を使ったものがなく、公式で裏が取れた綿の製品は挙げられませんでした。
麻のシーツはありますか
今回は扱えませんでした。西川の商品情報サイトのパッド一覧で、麻(リネン)の敷きパッドにあてはまる品番の掲載を確認できなかったためです(2026年8月24日確認)。
生産が終わったとは書けません。確認できなかったという事実だけを記します。麻が涼しいという一般的な説明も、公式で裏が取れた製品が無いため本記事では扱いません。
セミダブルもありますか
今回の2点は、どちらも3つのサイズ区分が公表されています。敷きパッドはセミダブル120×200cmです。
除湿シートはセミダブル・セミダブルロングサイズ用が110×180cmになります。同じセミダブルでも、寸法の考え方が違う点に注意してください。
除湿シートは洗えますか
公式は「ご自宅の洗濯機で丸洗いが出来ます。(吸湿センサーは洗濯できません)」。
つまり本体は洗えます。ただしセンサーは対象外です。買う前にこの1行を読んでおいてください。
洗い方の細かな手順は公表されていません。同梱の表示に従ってください。
まとめ|厚みの対応とセンサーで絞る
涼しくないと感じたら、まず生地の話か湿気の話かを分けてください。売り場そのものが変わります。
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そのうえで公式ページで確かめられるのは2つです。対応するマットレスの厚みと、湿気を知らせるセンサーの有無でした。
今回の2選の内訳は、厚みの対応を公表した1点と、センサー付きと公表した1点です。公式で裏が取れた製品が2点しか無かったため、数をそろえる追加はしていません。
麻の敷きパッドや西川のEC専売ラインは、公式ページで仕様を確認できない。確認できないものは書かない方針で、この記事をまとめています。
厚みの注記は小さな1行ですが、買ったあとの満足度を大きく左右します。手元のマットレスの厚みを測ってから、注記と見比べてください。