一度に2皿ぶんを焼きたい日が出てきたのに、二段のオーブンレンジは大きいから置けない。そう思って候補から外していないだろうか。
調べてみると逆だった。今回の二段対応3台は、左右も後ろも壁に寄せて置ける。置き場所より先に効くのは、月に何皿を一度に焼くか。二段が働くのは、一度に焼く量が多い人だけだ。
以下では10台を、二段に対応する3台と、一段でオーブンが使える7台に分けて並べた。商品として用意できる二段対応は3台だけなので、数を増やすための水増しはしていない。数値はメーカーの公式ページか公式の取扱説明書から取った。二段が使えなくなる場面と、置くのに要るすき間は後半にまとめている。
公式で確認できなかった項目は、そのまま「公式に記載を確認できず」と書いた。
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角皿を2枚同時に入れて焼くのが二段調理

二段調理(棚を2段にして、一度に2皿ぶんを焼ける仕組み)は、庫内に棚を2段作れることを指す。持ち帰ってほしいのは、一度に焼ける量が2倍になるという1点だけだ。
一段との違いは角皿の枚数
一段調理(棚が1段で、一度に1皿ぶん焼ける仕組み)は、角皿(オーブン調理で使う付属の平らな皿)を1枚使う。2皿ぶんなら2回に分ける。
今回の一段7台はいずれも角皿が1枚で、二段の3台には2枚が付属する。パナソニック NE-BS8D-K にはヒートグリル皿が1枚、シャープ AX-LSX3A-T にはハーフ調理網が2枚加わる。
熱風オーブンの機種だけが2段で焼ける
熱風オーブン(ファンで熱い風を回して焼く方式)は、庫内の温度をむらなく保ちやすい。二段で焼くには、上下どちらの段にも熱を届ける必要がある。
パナソニック NE-BS8D-K は2段調理コンベクションオーブンで、シャープ AX-LSX3A-T は2段熱風コンベクション。東芝 ER-D3000A(K) は熱風2段オーブンになる。
作り置きとお菓子をまとめて焼く日がある人

判断の軸は1つ。一度に焼く皿が2枚以上になる場面が、月に何度あるか。二段を選ぶ理由は、ほぼここに集まる。
一度に2皿を出したい日を数える
作り置きをまとめて焼く。お菓子を大量に焼く。家族4人分のグラタンを一度に用意する。この使い方なら二段が働く。
予熱の回数も半分になる
一段で2回に分ければ予熱も2回必要になるので、予熱(焼く前に庫内をあらかじめ温めておくこと)の回数も二段なら半分で済む。
月に何度そういう日があるか。その回数が、そのまま二段の値打ちになる。
二段調理に対応するオーブンレンジ3選
二段調理に対応するモデルは3台。当メディアが商品として用意できる二段対応はこの3台だけで、数を増やすための追加はしていない。並び順は紹介順で、仕上がりの順位ではない。
第1位:NE-BS8D-K(パナソニック)
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NE-BS8D-K(パナソニック)の基本情報
30Lの2段調理コンベクションオーブン。上方8cmだけ空ければ左右も後ろも0cmで置け、今回の10台で上方のあきがいちばん小さい。角皿2枚にヒートグリル皿が1枚加わる。気をつける点は2つ。300℃は約5分で230℃に切り替わることと、扉を開くと奥行が72.0cm要ること。
NE-BS8D-K(パナソニック)の主要スペック
| 段数 | 2段(2段調理コンベクションオーブン) |
| 角皿 | 2枚+ヒートグリル皿1枚 |
| 庫内容量 | 30L(庫内39.4×30.9×23.5cm) |
| 外形寸法 | 幅49.4×奥行44.5×高さ37.0cm |
| あき寸法 | 上方8cm以上・左右各0cm・後方0cm |
| オーブン | 70〜300℃(300℃は約5分で230℃へ) |
| スチーム | 給水タンク式・過熱水蒸気(650mL) |
| センサー | スイングサーチ赤外線・温度 |
| 自動メニュー | 130 |
NE-BS8D-K(パナソニック)の口コミ
口コミの傾向としては、「一度に2皿焼けて助かる」。一方で「操作を覚えるのに時間がかかる」。いずれも個人の感想で、使い方によって変わる。
第2位:ER-D3000A(K)(東芝)
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ER-D3000A(K)(東芝)の基本情報
30Lの2段調理で、角皿は41.2×29.1cmが2枚付属する。左右も背面も0cmで設置できる。オーブンは300℃まで上がり、過熱水蒸気(水を100℃より高い温度の蒸気に変えて加熱する仕組み)は100〜250℃の範囲。引っかかるとすれば2点。300℃は約5分で230℃に切り替わり、240℃以上に設定しても自動で230℃になる。もう1つ、電源周波数は公式の表記を確認できなかった。
ER-D3000A(K)(東芝)の主要スペック
| 段数 | 2段(熱風2段オーブン) |
| 角皿 | 2枚(41.2×29.1cm) |
| 庫内容量 | 30L(ワイド&フラット庫内) |
| 外形寸法 | 幅49.8×奥行39.9×高さ39.6cm |
| あき寸法 | 上方10cm以上・左右と背面はぴったり設置可(後ろがガラスなら20cm以上) |
| オーブン | 100〜250℃・300℃(300℃は約5分で230℃へ) |
| スチーム | 給水カセット式・過熱水蒸気100〜250℃ |
| センサー | 8つ目赤外線・温度 |
| 自動メニュー | 119 |
ER-D3000A(K)(東芝)の口コミ
口コミの傾向としては、「高い温度まで上がる」。一方で「高温が続く時間は短い」。いずれも個人の感想で、使い方によって変わる。
第3位:AX-LSX3A-T(シャープ)
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AX-LSX3A-T(シャープ)の基本情報
30Lの2段熱風コンベクション。過熱水蒸気で焼き上げるウォーターオーブンだ。ワイド角皿2枚とハーフ調理網2枚が付属し、自動メニューは266と今回でいちばん多い。弱点も2つある。蒸気の排気方向に50cm以上要ることと、高さ42.0cmで今回でいちばん背が高いこと。
AX-LSX3A-T(シャープ)の主要スペック
| 段数 | 2段(2段熱風コンベクション) |
| 角皿 | ワイド角皿2枚+ハーフ調理網2枚 |
| 庫内容量 | 30L(庫内39.5×30.5×24.0cm) |
| 外形寸法 | 幅49.0×奥行43.0×高さ42.0cm |
| あき寸法 | 上方10cm以上・左右各0cm・後方0cm(蒸気の排気方向は50cm以上) |
| オーブン | 65〜250・300℃(300℃は約10分で250℃へ) |
| スチーム | 給水タンク式・過熱水蒸気(約700mL) |
| 自動メニュー | 266 |
AX-LSX3A-T(シャープ)の口コミ
口コミの傾向としては、「メニューが多い」。一方で「本体が大きい」。いずれも個人の感想で、使い方によって変わる。
1皿で足りるなら庫内の面積で決まる
二段が要らないと決めたなら、次に見る数値は庫内の広さになる。枚数ではなく面積で考えると、判断が早い。
一段でも困らない使い方
一度に焼くのが1皿までなら、一段で困らない。今回の一段7台のうち、日立 MRO-F6C W は27L、象印 ES-GX26-BM は26L。この2台は庫内が広く、大きめの角皿を1枚使える。
枚数ではなく面積で考える
庫内が広い一段のほうが、角皿1枚あたりの面積は大きく取れる。段数だけを見ていると、この差は表に出てこない。
一段調理でオーブンが使えるオーブンレンジ7選
続けて、一段でオーブンが使える7台。二段は要らないと判断した方の受け皿で、二段の3台とは1台も重ならない。順位は第1位から数え直している。
第1位:MRO-F6C W(日立)
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MRO-F6C W(日立)の基本情報
27Lの1段式。この7台ではいちばん庫内が広い。上下平面ヒーターのオーブンで、背面は壁に寄せて付けられる。オートメニューは74種そろう。注意はここ。過熱水蒸気には対応しないことと、250℃が約5分で210℃に切り替わること。
MRO-F6C W(日立)の主要スペック
| 段数 | 1段(上下平面ヒーター) |
| 庫内容量 | 27L(庫内37.5×32.3×21.3cm) |
| 外形寸法 | 幅48.3×奥行38.8×高さ35.5cm |
| あき寸法 | 上方10cm以上・左右各4.5cm以上・背面はぴったり設置可 |
| オーブン | 100〜210℃・250℃(約5分で210℃へ) |
| 最大出力 | 1000W(最大3分で500Wへ) |
| センサー | 温度センサー |
| オートメニュー | 74 |
| 保証 | 本体1年・マグネトロン2年 |
MRO-F6C W(日立)の口コミ
口コミの傾向としては、「壁に寄せて置ける」。一方で「二段では焼けない」。いずれも個人の感想で、使い方によって変わる。
第2位:ES-GX26-BM(象印)
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ES-GX26-BM(象印)の基本情報
26L。庫内の間口が40.5cmと広く取られている。付属はセラミック製の角皿1枚と耐熱ガラスのボウル1個で、自動メニューは52種ある。短所は2つ。2段調理には対応しない。スチーム機能も載っていない。
ES-GX26-BM(象印)の主要スペック
| 段数 | 1段(2段調理非対応) |
| 角皿 | セラミック製1枚(40.0×30.4cm)+ボウル1個 |
| 庫内容量 | 26L(庫内37.8×30.9×20.1cm・間口40.5cm) |
| 外形寸法 | 幅48.7×奥行39.9×高さ37.0cm |
| あき寸法 | 上方10cm・左右各2cm・後方0cm・前方開放 |
| オーブン | 100〜250℃(220〜250℃は約5分で210℃へ) |
| センサー | 赤外線・温度 |
| 自動メニュー | 52 |
ES-GX26-BM(象印)の口コミ
口コミの傾向としては、「あたためが速い」。一方で「蒸し調理はできない」。いずれも個人の感想で、使い方によって変わる。
第3位:ERD-WF260TV(W)(山善)
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ERD-WF260TV(W)(山善)の基本情報
26Lのフラット庫内として販売されている。メーカー公式サイトには製品ページも取扱説明書も見当たらず、公開されているのは専用のレシピ集だけだった。そのレシピ集では、角皿を上段と下段のどちらにも置けること、オーブンで250℃の指示があることを確認できる。不足はこの2点。公式に仕様が公開されておらず、そのため段数の公式表記も確かめられない。
ERD-WF260TV(W)(山善)の主要スペック
| 角皿の置き位置 | 上段・下段(公式レシピ集で確認) |
| 段数の公式表記 | 確認できず |
| 庫内容量 | 26L(販売ページの表記) |
| オーブン最高温度 | 250℃の指示あり(公式レシピ集) |
| 外形寸法 | 公式に記載を確認できず |
| あき寸法 | 公式に記載を確認できず |
| 自動メニュー数 | 公式に記載を確認できず |
ERD-WF260TV(W)(山善)の口コミ
口コミの傾向としては、「庫内が広い」。一方で「説明書の情報が少ない」。いずれも個人の感想で、使い方によって変わる。
第4位:NE-FS3D-W(パナソニック)
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NE-FS3D-W(パナソニック)の基本情報
23Lの上下ヒーターオーブン。角皿は384×299mmが1枚。左右も後ろも隙間なしで置けるので、必要になる設置幅は本体の46.8cmだけで済む。先に断りを2つ。自動メニューは6と少ない。調理は1段。
NE-FS3D-W(パナソニック)の主要スペック
| 段数 | 1段(上下ヒーターオーブン) |
| 角皿 | 1枚(38.4×29.9cm) |
| 庫内容量 | 23L(ワイド&フラット・庫内37.4×31.0×18.0cm) |
| 外形寸法 | 幅46.8×奥行38.6×高さ33.8cm |
| あき寸法 | 上方10cm以上・左右各0cm・後方0cm |
| オーブン | 100〜250℃(250℃は約5分で210℃へ) |
| センサー | 湿度センサー |
| 自動メニュー | 6 |
NE-FS3D-W(パナソニック)の口コミ
口コミの傾向としては、「壁につけて置ける」。一方で「自動メニューが少ない」。いずれも個人の感想で、使い方によって変わる。
第5位:JM-WFVH20A(K)(ハイアール)
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JM-WFVH20A(K)(ハイアール)の基本情報
20Lで角皿は1枚。ただし上段と下段のどちらにもセットできる。トーストは角皿を上段に置くよう取扱説明書が指示しており、設置は上方10cmだけで左右も後ろも0cm。難点を2つ挙げる。角皿が1枚なので2皿ぶんは焼けないことと、窓ガラスからは20cm以上離すこと。
JM-WFVH20A(K)(ハイアール)の主要スペック
| 段数 | 角皿1枚を上段または下段にセット |
| 庫内容量 | 20L(庫内35.2×31.0×17.6cm) |
| 外形寸法 | 幅44.0×奥行37.9×高さ32.7cm |
| あき寸法 | 上方10cm以上・後方0cm以上・左右各0cm以上 |
| オーブン | 250℃(220〜250℃は5分で210℃へ) |
| グリル | 1350W |
| センサー | 湿度センサー |
| 自動メニュー | 41種 |
JM-WFVH20A(K)(ハイアール)の口コミ
口コミの傾向としては、「置き場所を選ばない」。一方で「庫内はやや狭い」。いずれも個人の感想で、使い方によって変わる。
第6位:CF-EA181-BK(COMFEE')
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CF-EA181-BK(COMFEE')の基本情報
角皿受けが上段と下段の2か所にあって角皿は1枚付属し、自動メニューごとに使う段が表示される。扉は下に倒れる縦開き。保証は2年。詰まるのは2か所。650Wが使えるのは60Hz地域だけで、公式の仕様表に総庫内容量の記載がない。
CF-EA181-BK(COMFEE')の主要スペック
| 段数 | 角皿受けは上段・下段の2か所 |
| 角皿 | 1枚 |
| 庫内有効寸法 | 28.3×32.2×19.2cm(総庫内容量は公式に記載を確認できず) |
| 外形寸法 | 幅48.5×奥行37.6×高さ30.2cm |
| あき寸法 | 上面15cm以上・背面10cm以上・左右各10cm以上 |
| オーブン | 100〜250℃ |
| 自動メニュー | 18種 |
| 保証 | 2年 |
CF-EA181-BK(COMFEE')の口コミ
口コミの傾向としては、「縦開きが使いやすい」。一方で「地域で出力が変わる」。いずれも個人の感想で、使い方によって変わる。
第7位:RE-SS7A-B(シャープ)
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RE-SS7A-B(シャープ)の基本情報
フラット庫内のオーブン機能つき。角皿は29.5×29.5cmが1枚。取扱説明書では、角皿を下段にのせて焼く手順が案内されており、自動メニューは8つ。確認しておく点が2つ。段数の公式表記を確認できないことと、続けて使える出力が350Wになること。
RE-SS7A-B(シャープ)の主要スペック
| 段数の公式表記 | 確認できず(角皿を下段にのせる手順のみ記載) |
| 角皿 | 1枚(29.5×29.5cm) |
| 庫内有効寸法 | 28.5×32.0×19.0cm(総庫内容量は公式に記載を確認できず) |
| 外形寸法 | 幅48.5×奥行37.5×高さ30.5cm |
| あき寸法 | 天面15cm以上・背面10cm以上・両側面10cm以上 |
| オーブン | 100〜250℃(250℃は約3分で210℃へ) |
| 自動メニュー | 8 |
| 保証 | 1年 |
RE-SS7A-B(シャープ)の口コミ
口コミの傾向としては、「自動メニューが分かりやすい」。一方で「連続で使える出力が低い」。いずれも個人の感想で、使い方によって変わる。
二段のオーブンレンジを選ぶ4つのポイント

ここまでの話を4つに絞る。上の商品欄では、この4つを実際の数値で埋めた。
庫内容量と外寸の見方
二段対応はいずれも庫内30Lで、外寸は幅49cm前後。ただし高さは37.0〜42.0cmと差が出る。置き場所の高さから絞るのがいちばん早い。
最高温度と、それが続く時間
3台とも300℃まで上がる。ただし続く時間が違い、パナソニック NE-BS8D-K と東芝 ER-D3000A(K) は約5分。シャープ AX-LSX3A-T は約10分で温度が下がる。
角皿の枚数と付属品の差
二段で焼くには角皿が2枚要る。3台とも2枚付属するが加わる付属品は違い、パナソニックはヒートグリル皿1枚、シャープはハーフ調理網2枚。
センサーの種類と数
パナソニック NE-BS8D-K はスイングサーチ赤外線センサー。東芝 ER-D3000A(K) は8つ目赤外線センサーと温度センサー。シャープ AX-LSX3A-T は64眼赤外線ムーブセンサーと絶対湿度センサー。
吊戸棚の下に入るかは高さと上方のあきで決まる

二段対応は庫内30L前後の大型が中心だ。ところが調べてみると、必要なすき間はむしろ小さい機種がそろっていた。
上方・左右・後方に空けるすき間
| モデル名(ブランド) | 外形寸法(幅×奥行×高さ) | 上方 | 左右と後方 | 詳細 |
|---|---|---|---|---|
| NE-BS8D-K(パナソニック) | 49.4×44.5×37.0cm | 8cm以上 | いずれも0cm | 見る |
| ER-D3000A(K)(東芝) | 49.8×39.9×39.6cm | 10cm以上 | いずれもぴったり設置可 | 見る |
| AX-LSX3A-T(シャープ) | 49.0×43.0×42.0cm | 10cm以上 | いずれも0cm | 見る |
3台とも左右と後ろは0cm。上方も8〜10cmで済む。本体の幅は49cm前後なので、置き場所の幅が50cmあれば収まる計算になる。
高さは37.0〜42.0cmと差があり、吊戸棚の下に入れるならこの高さに上方のあきを足す。シャープ AX-LSX3A-T なら42.0+10で52.0cm。
窓ガラスと蒸気の向きにも指定がある
蒸気の出方にも注意が要る。シャープ AX-LSX3A-T は、蒸気の排気方向に50cm以上、窓ガラスからは20cm以上離すよう案内している。東芝 ER-D3000A(K) も、後方がガラスなら20cm以上離すよう指定している。
扉を開いたときの奥行も測っておきたい。パナソニック NE-BS8D-K は72.0cm、シャープ AX-LSX3A-T は74.0cmになる。
対応機でも2皿焼けない場面がある

競合の記事がほとんど触れていないのがこの部分だ。二段対応でも、いつでも2皿ぶん焼けるわけではない。決まりは機種によって違う。
角皿が1枚なら二段では焼けない
当たり前だが、角皿が1枚しかなければ二段では焼けない。二段対応の3台は角皿が2枚付属し、一段の機種は1枚だ。
角皿の大きさも機種で違う。東芝 ER-D3000A(K) は41.2×29.1cm、シャープ AX-LSX3A-T は外寸40.9×30.0cm。パナソニック NE-BS8D-K は2枚にヒートグリル皿が加わる。
自動メニューが段を指定していることがある
自動メニュー(ボタン一つで加熱の設定が決まる機能)は、どの段を使うかが決められていることがある。ハイアール JM-WFVH20A(K) の取扱説明書は、トーストで角皿を上段にセットするよう指示している。COMFEE' CF-EA181-BK と山善 MRK-F250TSV(B) も、メニューごとに上段か下段かを表示する。
指定と違う段に置くと、想定どおりに仕上がらないことがある。決まりは機種で違うので、お使いになる機種の取扱説明書で確かめてほしい。
オーブンレンジの二段調理でよくある質問
ここまでで残りやすい疑問を5つ挙げる。いずれも今回調べた範囲での答えで、機種ごとの決まりは説明書が正になる。
Q. 二段調理は必ず必要ですか
必要ではない。一度に焼くのが1皿までなら一段で困らず、庫内が広い一段のほうが角皿1枚あたりの面積は大きく取れる。
Q. 二段で焼くと下の段は火の通りが変わりますか
上下で条件が同じとはかぎらないから、メーカーは自動メニューごとにどの段を使うかを指定していることがある。仕上がりの差は各社とも一律の説明をしていないので、機種の取扱説明書の指示に従ってほしい。
Q. 角皿は何枚付いてきますか
二段対応の3台はいずれも2枚。一段の機種は1枚が中心だ。パナソニック NE-BS8D-K にはヒートグリル皿1枚、シャープ AX-LSX3A-T にはハーフ調理網2枚が加わる。
Q. 二段対応モデルは置き場所を選びますか
思ったより選ばない。今回の3台は左右も後ろも0cmで置けるうえ、上方も8〜10cmで済む。本体の幅は49cm前後なので、幅50cmの場所があれば収まる計算だ。ただし高さは37.0〜42.0cmと差がある。
Q. オーブン調理の電気代はどのくらいですか
今回調べた範囲では、1回あたりの消費電力量を公表しているメーカーはほとんど見当たらない。公表されているのは、省エネ法の測り方による年間消費電力量だ。
オーブン機能ぶんだけを見ると、今回確認できた機種では年間10.6〜17.3kWh(キロワットアワー。電気の使用量を表す単位)だった。1kWhを31円とすると、年間でおよそ330〜540円。二段で一度に焼けば、同じ量を2回に分けるより回数を減らせる。いずれも使い方で変わる目安だ。
決め手は置き場所の高さと、月に何皿焼くか
二段が働くのは一度に焼く量が多い人だけで、月に何度2皿を出すかでほぼ決まる。
置き場所のほうは心配が要らなかった。今回の二段対応3台は左右も後ろも0cmで置け、上方は8〜10cm。詰まるのは高さで、37.0〜42.0cmの差がそのまま吊戸棚の下に効く。
紹介したのは10台。内訳は二段対応の3台と、一段でオーブンが使える7台に分けている。
棚の高さを測ってから候補を絞ると、選択肢は3台か7台かにすぐ分かれる。