ステンレスの鍋を買おうと調べると、どの商品ページにもステンレスという言葉が出てきます。ところが、それだけでは中身の違いが分かりません。
見分ける手がかりは2つあります。規格名と、板厚の数字です。どちらも書かれていれば公式の素材欄で確認できます。
2026年8月26日に、ティファール、貝印、和平フレイズの公式ページを開いて確認しました。書くのは、そこに載っている表記だけです。
規格名や成分まで公表された調理道具3点と、板厚をmm単位で公表しているパン2点、合計5選をご紹介します。
📖 目次(タップで開閉)
ステンレス鍋の見分け方

結論から書きます。規格名と板厚が書いてあるかどうかを見てください。
書いてある製品なら比べられます。書いていない製品は、こちらでは判断しません。
ステンレスの表記は幅が広い
ステンレス(さびにくい鉄の合金のこと)という言葉は、非常に広い範囲を指します。
今回の5点でも、表記は「ステンレス鋼」「ステンレススチール」「18-8ステンレススチール」「ステンレス鋼(クロム16%)」と4通りありました。
同じステンレスという言葉でも、書かれ方がこれだけ違います。
規格名まで書く製品は少ない
今回調べた範囲では、規格名や成分まで書いている製品は限られていました。
18-8という呼び名を使っていたのが2点、クロムの割合を書いていたのが1点です。ほかの製品は「ステンレス鋼」とだけ書かれています。
そして、掲載している商品の中にステンレス製の鍋そのものは見つかりませんでした。だからこの記事では、ステンレスの読み方が分かる製品を集めています。
ステンレスが使われている場所も、製品によって違います。今回の5点でいうと、底に使われているものが2点、柄に使われているものが2点でした。
残る1点は、底面が鉄の溶射加工でステンレスは使われていません。同じ調理道具でも、ステンレスの位置づけがこれだけ違います。
規格名と成分はどこに書かれるか

規格名は、公式の素材欄または材質欄に書かれます。ここを見れば分かります。
ステンレスの呼び名18-8の意味
18-8ステンレス(クロム18%・ニッケル8%を含むステンレスの呼び名のこと)は、素材欄でよく見かける書き方です。
貝印の関孫六 匠創の三徳包丁は、柄の素材が「18-8ステンレススチール」と公表されています。同社のポップスター三徳も同じ表記です。
数字が2つ並ぶ書き方は、含まれている金属の割合を示しています。ただしその割合が何を意味するかについては、公式ページに説明がありませんでした。
クロムの割合が書かれる場合
クロム(さびにくさに関わる金属。ステンレスに含まれるもののこと)の割合だけを書く例もあります。
ティファールのIHルージュ・アンリミテッド26cmは、素材が「本体:アルミニウム合金、底:アルミニウム合金+ステンレス鋼(クロム16%)」です。
クロムが16%と数字で出ています。18-8という呼び名とは別の書き方ですが、どちらも成分に触れている点は同じです。
板厚の数字が書かれている場所

もう1つの手がかりが板厚です。こちらも書かれている製品は多くありません。
底の厚さと総板厚は別の数字
板厚(金属の板の厚さのこと)は、部位ごとに書かれることがあります。
貝印の軽いフライパン26cmは、本体がアルミニウム合金で底の厚さ2.2mm、貼り底(アルミの本体の底に別の金属を貼り付けたつくりのこと)がステンレススチールで同じく2.2mmです。
和平フレイズのうふふディープパン26cmは書き方が違います。「底面:鉄溶射加工(総板厚4.0mm)」という表記で、総板厚(重ねた層を合わせた厚さのこと)です。
厚みだけで良し悪しは決まらない
厚い板と薄い板のどちらがよいかについては、公式ページに記載がありませんでした。
だから当サイトでは、厚みの良し悪しを書きません。数字を並べるだけにとどめます。
部位が違う数字を並べても比べたことになりません。底の厚さと総板厚は、測っているものが違います。
ステンレス鍋を探すときの手順

ここでは、実際に商品ページを見るときの順番を整理します。
素材欄と対応熱源を合わせて見る
素材欄でステンレスが使われている場所を確かめたら、次は対応熱源の欄です。
底にステンレスや鉄が使われている製品は、電磁調理器に対応していることがあります。今回の5点でも、貝印の軽いフライパン26cmは製品名にIH対応が含まれています。
和平フレイズのうふふディープパン26cmは、対応熱源の欄がIH対応です。ティファールのIHルージュ・アンリミテッド26cmは、熱源にIHの記載があります。
書かれていないことは判断しない
公式に書かれていない項目については、当サイトでは推測しません。
たとえば板厚が書かれていない製品について、薄いとも厚いとも書きません。規格名が書かれていない製品を、18-8ではないとも書きません。
読者が確かめられるのは、公式に載っている情報だけです。だからこの記事も、その範囲にとどめています。
販売ページの商品名も根拠にしません。名前に日本製という言葉が入っていても、公式の生産国欄と食い違うことがあるためです。
今回の5点でも、生産国は日本が1点、中国が2点、フランスが1点、韓国が1点と分かれていました。1点ずつ確かめる必要があるということです。
公式ページのどこを見るかも決まっています。貝印は「生産国」、和平フレイズは「原産国」、ティファールは「原産国」という項目名です。この欄の値だけを、当サイトでは根拠にしています。
規格名や成分まで公表された道具3選
ここからは、公式が規格名または成分まで公表している3点です。記載が無い製品は入れていません。
順位はこの区画の中だけのものです。表の番号は掲載順で、区画ごとの順位とは別です。
| 掲載順 | モデル名 | ブランド | 公式の規格名や成分の表記 | 使われている部位 | 重量 | 生産国 | 詳細 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | L38377 | ティファール | ステンレス鋼(クロム16%) | 底(アルミニウム合金との組み合わせ) | 約0.87kg | フランス | 見る |
| 2 | AB5156 | 貝印 | 18-8ステンレススチール | 柄 | 約135g | 日本 | 見る |
| 3 | AB5114 | 貝印 | 18-8ステンレススチール | 柄 | 127g | 中国 | 見る |
第1位:L38377(ティファール)
▼ 各ストアで最新価格・在庫をチェック
L38377(ティファール)の基本情報
インジニオ・ネオ IHルージュ・アンリミテッドのウォックパン26cmです。
素材は「本体:アルミニウム合金、底:アルミニウム合金+ステンレス鋼(クロム16%)」と公表されています。
今回の5点で、クロムの割合まで書かれているのはこの製品だけです。
本体サイズは27.7×27.7×8.6cm、深さは8.2cm、本体内径は約26cmです。満水容量は3.8L、本体重量は約0.87kgになります。
公式は「底面のディスクを極限まで大きくしたことで、熱伝導がより効率的に。」。熱源にIHの記載があり、原産国はフランス、食洗機の欄は可です。
L38377(ティファール)の主要スペック
| 公式の成分表記 | ステンレス鋼(クロム16%) |
| 素材 | 本体:アルミニウム合金、底:アルミニウム合金+ステンレス鋼 |
| 本体サイズ | 27.7×27.7×8.6cm(深さ8.2cm) |
| 本体内径 | 約26cm |
| 満水容量 | 3.8L |
| 本体重量 | 約0.87kg |
| 熱源 | IHの記載あり |
| 食洗機 | 可 |
| 原産国 | フランス |
第2位:AB5156(貝印)
▼ 各ストアで最新価格・在庫をチェック
AB5156(貝印)の基本情報
関孫六 匠創の三徳包丁165mmです。鍋ではありませんが、規格名の書かれ方を見るのに適した例になります。
柄の素材は「18-8ステンレススチール」と公表されています。刃体はモリブデンバナジウムステンレス刃物鋼です。
同じ製品の中で、部位ごとに違うステンレスが使い分けられています。
公式の原文はこうです。「刃体からハンドルまで継ぎ目のない一体成型を採用。洗いやすく常に清潔に保てます。熱湯消毒や食器洗浄機・食器乾燥器にも対応した、堅牢性に優れた仕様です。」
本体サイズは約47×299×20mm、刃渡りは約165mm、重量は約135gです。生産国は日本と、公式の生産国欄に記載があります。
AB5156(貝印)の主要スペック
| 公式の規格名の表記 | 18-8ステンレススチール(柄) |
| 刃体 | モリブデンバナジウムステンレス刃物鋼 |
| 本体サイズ | 約47×299×20mm |
| 刃渡り | 約165mm |
| 重量 | 約135g |
| 仕様 | 食洗機・食器乾燥器対応、熱湯消毒可能 |
| 生産国 | 日本 |
第3位:AB5114(貝印)
▼ 各ストアで最新価格・在庫をチェック
AB5114(貝印)の基本情報
ポップスター三徳です。こちらも柄に18-8ステンレススチールが使われています。
刀身はハイカーボンステンレス刃物鋼で、刃付形状は両刃付けと公表されています。
公式の原文はこうです。「やわらかな曲線でデザインした、衛生的な一体型構造ハンドルの三徳包丁です。食器洗い乾燥機対応。」
本体サイズは285×45×24mm、重量は127gです。この製品の仕様欄には、刃渡りの行がありませんでした。だから刃渡りは書きません。
生産国は中国と、公式の生産国欄に記載があります。掲載順2番と同じ18-8の表記でも、生産国は違います。
AB5114(貝印)の主要スペック
| 公式の規格名の表記 | 18-8ステンレススチール(柄) |
| 刀身 | ハイカーボンステンレス刃物鋼(刃付形状:両刃付け) |
| 本体サイズ | 285×45×24mm |
| 刃渡り | 公式の仕様欄に記載なし |
| 重量 | 127g |
| 仕様 | 食器洗い乾燥機対応 |
| 生産国 | 中国 |
板厚をmmで公表しているパン2選
ここからは、公式が底の構造と板厚をmm単位で公表している2点です。
▶ あわせてチェック:電気圧力鍋ランキング5選|満水と調理の容量差で選ぶ
順位はこの区画の中だけのものです。表の番号は掲載順で、区画ごとの順位とは別です。
| 掲載順 | モデル名 | ブランド | 公表されている板厚 | 底の構造 | 重量 | 生産国 | 詳細 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | DW5629 | 貝印 | 本体2.2mm・貼り底2.2mm | 貼り底:ステンレススチール | 約550g | 中国 | 見る |
| 2 | RB-1852 | 和平フレイズ | 総板厚4.0mm | 底面:鉄溶射加工 | 約920g | 韓国 | 見る |
第1位:DW5629(貝印)
▼ 各ストアで最新価格・在庫をチェック
DW5629(貝印)の基本情報
公式の製品名は「軽いフライパン(IH対応)26cm」です。製品名の中でIH対応が示されています。
板厚が2か所で公表されています。本体がアルミニウム合金で底の厚さ2.2mm、貼り底がステンレススチールで同じく2.2mmです。
本体と貼り底で厚さを別々に書いている、めずらしい例になります。
内面はふっ素樹脂塗膜加工、外面は耐熱焼付け塗装です。取っ手はフェノール樹脂で耐熱温度150℃、ハンドルキャップはナイロンで耐熱温度200℃。
本体サイズは長さ270×幅422×高さ82mmで、422mmは取っ手を含んだ数字です。鍋幅は約268mm、重量は約550g、生産国は中国です。公式は「こちらのフライパン・鍋はPFOA、およびPFOSを使用しておりません。」とも書いています。
DW5629(貝印)の主要スペック
| 公表されている板厚 | 本体2.2mm・貼り底2.2mm |
| 本体 | アルミニウム合金 |
| 貼り底 | ステンレススチール |
| 内面 | ふっ素樹脂塗膜加工 |
| 外面 | 耐熱焼付け塗装 |
| 本体サイズ | 長さ270×幅422×高さ82mm(取っ手含む) |
| 重量 | 約550g |
| 対応熱源 | 製品名に「IH対応」の記載 |
| 生産国 | 中国 |
第2位:RB-1852(和平フレイズ)
▼ 各ストアで最新価格・在庫をチェック
RB-1852(和平フレイズ)の基本情報
うふふというシリーズのディープパン26cmです。
底面は鉄溶射加工で、総板厚は4.0mmと公表されています。溶射とは、金属を溶かして吹き付ける加工のことです。
総板厚は、重ねた層を合わせた厚さを指します。掲載順1番の本体2.2mmという数字とは、測っているものが違います。
内面はふっ素樹脂加工(プレジデントストーン)、外面はセラミック加工、本体はアルミニウム合金です。
商品サイズは約460×270×120mm、重量は約920gです。公式は「ディープパンは、炒める・茹でる・焼くと3役使えます。」。対応熱源はIH対応、原産国は韓国です。
RB-1852(和平フレイズ)の主要スペック
| 公表されている板厚 | 総板厚4.0mm |
| 底面 | 鉄溶射加工 |
| 本体 | アルミニウム合金 |
| 内面 | ふっ素樹脂加工(プレジデントストーン) |
| 外面 | セラミック加工 |
| 商品サイズ | 約460×270×120mm |
| 重量 | 約920g |
| 対応熱源 | IH対応 |
| 原産国 | 韓国 |
ステンレス鍋に関するよくある質問
Q. 18-8ステンレスとはどういう意味ですか
クロム18%とニッケル8%を含むステンレスの呼び名です。今回の5点では、貝印の2点が柄の素材としてこの表記を使っています。
この割合が何をもたらすかについては、公式ページに説明がありませんでした。だから当サイトでは書きません。
Q. ステンレス鍋の板厚は何mmが目安ですか
公式に目安の記載はありませんでした。今回公表されていた数字は、本体2.2mm、貼り底2.2mm、総板厚4.0mmの3つです。
一般的な参考値としては、家庭用の鍋で0.5mmから3mm程度の範囲が使われます。ただし製品ごとに測り方が違う点にご注意ください。
Q. ステンレス鍋はIHで使えますか
製品によって違います。判断は、その製品の対応熱源の欄で行ってください。
今回の5点では、3点が対応熱源にIHの記載を持つか、製品名にIH対応を含んでいました。素材だけでは決まりません。
Q. 多層のステンレス鍋とは何ですか
種類の違う金属を重ねたつくりを指す言い方です。今回の5点では、底にステンレスやアルミを重ねている製品がありました。
ティファールのIHルージュ・アンリミテッド26cmは、底がアルミニウム合金とステンレス鋼の組み合わせです。層の数についての記載は、今回のページにはありませんでした。
Q. ステンレスと書いてあれば全部同じですか
違います。今回の5点だけでも、表記は4通りありました。ステンレス鋼、ステンレススチール、18-8ステンレススチール、ステンレス鋼(クロム16%)です。
公式が書いている表記をそのまま見比べることが、いちばん確かな見分け方になります。