AV・カメラ・音響 音響

ゲーミングイヤホンは低遅延モードで選ぶ|人気6選と選び方

「ワイヤレスは音がずれる」という話を聞いて、有線に戻ろうか迷っている人は多いはずです。けれど、どれくらいずれるのかを数字で示した情報は見つかりません。

理由ははっきりしています。メーカーが遅延の量を公表していないからです。公表がない以上、機種同士を秒数で比べることはできません。

代わりに公式で確かめられることがあります。「低遅延モード」という機能名が仕様に書かれているかどうかです。これは搭載か非搭載かがはっきり分かります。

この記事では、低遅延モード搭載の完全ワイヤレスイヤホン3選と、連続再生時間を60時間以上と公表したワイヤレスヘッドホン3選、合計6選を紹介します。「ゲームに強い」「勝ちやすい」といった断定は書きません

ワイヤレスだと、やっぱりゲームには向かないんですか?

向く向かないは断定できないんだ。ただ「低遅延モード」という切り替え機能を積んでいるかどうかは、公式の仕様に書いてある。そこだけは確実に確かめられるよ。

📖 目次(タップで開閉)

ゲーム用のイヤホンは「低遅延モード」の記載で見分ける

充電ケースと完全ワイヤレスイヤホン

結論から書きます。仕様に低遅延モードと書かれているかを見てください。ここは主観が入りません。

結論:公式に低遅延モードと書かれているかを見る

オーディオテクニカは、掲載機の機能一覧に「音と映像のずれを抑える低遅延モード(Low Latency Mode)」。

この機能名は仕様として公表されているので、買う前に確認できます。販売ページの宣伝文ではなく、メーカーの製品ページで確かめてください。

低遅延モードは音の遅れを抑える切り替え機能

常にオンになっている機能ではありません。使う場面で切り替える機能です。

オーディオテクニカは「音と映像のずれを感じたら低遅延モードをONに」と案内しています。専用アプリから切り替える機種もあります。

遅延の秒数を書かない理由

掲載機のメーカー公式サイトに、遅延が何ミリ秒かという数字はありませんでした。

数字がない以上、この記事では書きません。推測の数字を置くと、読者が比べる根拠にしてしまうからです

そもそも無線の音はなぜ遅れるのか

無線で音が後になる工程の図

仕組みを知っておくと、公式の書き方が読めるようになります。ここは簡単に押さえます。

音のデータを圧縮して送るしくみ

Bluetoothでは、音のデータを小さくまとめてから電波で送ります。受け取った側は、それを元に戻して鳴らします。

このまとめる作業と戻す作業に時間がかかります。有線には無い工程なので、その分だけ音が後になります

遅延の量はメーカーが公表していない

コーデック(音のデータを送るときの決まりごと)の種類によって、この工程のかかり方は変わります。

ただし各社とも、機種ごとの遅延の量は公表していない。ソニーの5機種は、公式に低遅延モードという機能名の記載も確認できない。

有線に切り替えられる機種という逃げ道

どうしても気になるなら、有線に切り替えられる機種を選ぶ手があります。掲載ヘッドホン3機種は、いずれも3.5mmのコードが付属します。

コードでつなげば、圧縮して送る工程そのものが無くなります

ゲーム用に確認したい4つの仕様

ゲーム用に確認する4つの仕様

公式サイトのどこを見ればよいかを、4つに分けて説明します。すべて仕様表で確かめられる項目です。

低遅延モードの記載があるか

まずここです。掲載6機種は、いずれも公式が低遅延モードの搭載を明記しています。

一方で、記載が無い機種もあります。記載が無いことは「遅れる」という意味ではありません。確認できないという意味です。

マイクの通話プロファイルに対応しているか

ボイスチャットに使うなら、マイクが要ります。仕様の対応プロファイルにHFP(通話に使うBluetoothの決まりごと。ハンズフリープロファイルの略)が入っているかを見てください。

HFPはハンズフリー通話のための決まりごとです。掲載のイヤホン3機種は、いずれもHFPに対応します。

連続再生時間が長時間のプレイに足りるか

掲載のイヤホン3機種は、本体だけで最大約6.5時間から約20時間です。ヘッドホン3機種は最大約60時間から約90時間です。

差は10倍近くあります。長く遊ぶなら、ヘッドホン側の数字が有利になります。

有線接続に切り替えられるか

掲載のヘッドホン3機種は、3.5mmのコードが付属します。イヤホン3機種には有線の接続手段がありません。

コードの極数も見てください。3極は音だけ、4極はマイクも通ります。

低遅延モード搭載の完全ワイヤレスイヤホン人気おすすめ3選

ここからは、低遅延モードの搭載をメーカー公式が明記した3機種です。並び順は編集部の掲載順で、順位はこの区画のなかで完結します。

第1位:ATH-CKS50TW(オーディオテクニカ)

▼ 各ストアで最新価格・在庫をチェック


ATH-CKS50TW(オーディオテクニカ)の基本情報

φ9mmのドライバー(音を鳴らす部品)を積んだ機種です。片耳の質量は約8g、充電ケースは約60gと公表されています。

本体だけで最大約20時間鳴ります。公式はノイズキャンセリング(まわりの音を打ち消す向きの音を出して、聞こえにくくする機能)機能オン時は15時間と、条件を分けて書いています。

メリット
  • ケース併用で最大約50時間と長い
  • 対応コーデックが4方式と多い
  • 低遅延モードとヒアスルーを搭載
注意点
  • 片耳約8gと掲載イヤホン3機種で最も重い
  • 公式に遅延の量の記載は無い

ATH-CKS50TW(オーディオテクニカ)の主要スペック

ドライバー φ9mm
質量 約8g×2
充電ケースの質量 約60g
連続再生時間(本体のみ) 最大約20時間(ノイズキャンセリングオフ時)/オン時は15時間
連続再生時間(充電ケース併用) 充電ケース併用で最大約50時間
充電時間 イヤホン約3時間/充電ケース約3時間
対応コーデック aptX(クアルコムが開発した、音を電波で送るときの圧縮方式のひとつ) Adaptive・aptX・AAC・SBC
Bluetoothのバージョン Ver.5.2準拠/防じん・防水
防滴等級 IPX4(イヤホン本体のみ)
マルチポイント(2台同時接続) 対応
低遅延モード 搭載
対応プロファイル ハンズフリー通話(HFP)に対応

第2位:ATH-SQ1TW2(オーディオテクニカ)

▼ 各ストアで最新価格・在庫をチェック


ATH-SQ1TW2(オーディオテクニカ)の基本情報

片耳約4.0gと軽い機種です。ドライバーはφ5.8mm、充電ケースは約43gと公表されています。

公式の対応コーデックはSBCのみです。充電ケースはQi規格のワイヤレス充電にも対応します。

メリット
  • 片耳約4.0gと軽く長時間でも負担が少ない
  • 低遅延モードとヒアスルーを搭載
  • 充電ケースを置くだけで充電できる
注意点
  • 本体のみの再生時間は最大約6.5時間と短い
  • 対応コーデックはSBCのみ

ATH-SQ1TW2(オーディオテクニカ)の主要スペック

ドライバー φ5.8mm
質量 約4.0g×2
充電ケースの質量 約43g
連続再生時間(本体のみ) 最大約6.5時間
連続再生時間(充電ケース併用) 充電ケース併用で最大約20時間
充電時間 イヤホン約2.5時間/充電ケース約2.5時間(ワイヤレス充電時は約4.0時間)
対応コーデック SBC
Bluetoothのバージョン Ver.5.2準拠/防じん・防水
防滴等級 IPX5(イヤホン本体のみ)
マルチポイント(2台同時接続) 対応
低遅延モード 搭載
対応プロファイル ハンズフリー通話(HFP)に対応

第3位:ATH-CKS30TW(オーディオテクニカ)

▼ 各ストアで最新価格・在庫をチェック


ATH-CKS30TW(オーディオテクニカ)の基本情報

片耳約4.5gで、φ9mmのドライバーを積んだ機種です。充電ケースは約28gと公表されています。

等級はIP55で、防じん5級と防噴流5級の両方を含みます。長く遊んで汗をかく場面を想定するなら参考になります。

メリット
  • IP55で防じんと防噴流の両方に対応
  • 充電ケースが約28gと軽い
  • 低遅延モードとヒアスルーを搭載
注意点
  • 本体のみの再生時間は最大約7.5時間
  • Bluetoothのバージョンは5.1準拠

ATH-CKS30TW(オーディオテクニカ)の主要スペック

ドライバー φ9mm
質量 約4.5g×2
充電ケースの質量 約28g
連続再生時間(本体のみ) 最大約7.5時間
連続再生時間(充電ケース併用) 充電ケース併用で最大約20時間
充電時間 イヤホン約2.5時間/充電ケース約3時間
対応コーデック AAC・SBC
Bluetoothのバージョン Ver.5.1準拠/防じん・防水
防滴等級 IP55(イヤホン本体のみ)
マルチポイント(2台同時接続) 対応
低遅延モード 搭載
対応プロファイル ハンズフリー通話(HFP)に対応

連続再生60時間以上のワイヤレスヘッドホン人気おすすめ3選

ここからは、連続再生時間を60時間以上とメーカー公式が公表した3機種です。ここでも順位はこの区画のなかで完結します。

第1位:ATH-S300BT(オーディオテクニカ)

▼ 各ストアで最新価格・在庫をチェック


ATH-S300BT(オーディオテクニカ)の基本情報

φ40mmのドライバーで、本体質量は約258gです。ノイズキャンセリングとヒアスルーの両方を搭載しています。

ノイズキャンセリングオン時で最大約60時間、オフ時で最大約90時間と公表されています。掲載6機種で最長です。

メリット
  • オフ時は最大約90時間と掲載6機種で最長
  • マイク内蔵リモコン付きコードが付属
  • 充電時間が約2.5時間と短い
注意点
  • 約258gで長時間かけると負担になりやすい
  • 公式に遅延の量の記載は無い

ATH-S300BT(オーディオテクニカ)の主要スペック

ドライバー φ40mm
質量 約258g
連続再生時間(本体のみ) ノイズキャンセリングオン時 最大約60時間/オフ時 最大約90時間
充電時間 約2.5時間
対応コーデック AAC・SBC
Bluetoothのバージョン Ver.5.1準拠
マルチポイント(2台同時接続) 対応
ノイズキャンセリング 搭載
低遅延モード 搭載
有線接続コード 1.2mのマイク内蔵リモコン付きコード(φ3.5mm金メッキ4極ステレオミニプラグ/L型)が付属

第2位:ATH-M20xBT(オーディオテクニカ)

▼ 各ストアで最新価格・在庫をチェック


ATH-M20xBT(オーディオテクニカ)の基本情報

φ40mmのドライバーで、本体質量は約216gです。連続再生時間は最大約60時間と公表されています。

公式は「有線接続コードにマイク/リモコン機能は搭載されておりません」と明記しています。ボイスチャットに使う予定なら注意してください。

メリット
  • φ40mmドライバーで約216gと軽い
  • 最大約60時間の連続再生
  • 有線に切り替えられるコードが付属
注意点
  • 付属コードにマイクとリモコンは無い
  • ノイズキャンセリングは非搭載

ATH-M20xBT(オーディオテクニカ)の主要スペック

ドライバー φ40mm
質量 約216g
連続再生時間(本体のみ) 最大約60時間
充電時間 約4時間
対応コーデック AAC・SBC
Bluetoothのバージョン Ver.5.0準拠
マルチポイント(2台同時接続) 対応
低遅延モード 搭載
有線接続コード 1.2mコード(φ3.5mm金メッキ3極ステレオミニプラグ/L型)が付属。公式は「有線接続コードにマイク/リモコン機能は搭載されておりません」と明記

第3位:ATH-S220BT(オーディオテクニカ)

▼ 各ストアで最新価格・在庫をチェック


ATH-S220BT(オーディオテクニカ)の基本情報

耳にのせるオンイヤー型で、本体質量は約180gです。掲載ヘッドホン3機種のなかで最も軽い値になります。

連続再生時間は最大約60時間で、1.2mのマイク内蔵リモコン付きコードが付属します。対応コーデックはSBCのみです。

メリット
  • 約180gと軽く、長時間でも負担が少ない
  • 最大約60時間の連続再生
  • マイク内蔵リモコン付きコードが付属
注意点
  • 対応コーデックはSBCのみ
  • 充電時間は約4時間と長め

ATH-S220BT(オーディオテクニカ)の主要スペック

ドライバー φ40mm
質量 約180g
連続再生時間(本体のみ) 最大約60時間
充電時間 約4時間
対応コーデック SBC
Bluetoothのバージョン Ver.5.0準拠
マルチポイント(2台同時接続) 対応
低遅延モード 搭載
有線接続コード 1.2mのマイク内蔵リモコン付きコード(φ3.5mm金メッキ4極ステレオミニプラグ/L型)が付属

低遅延モードの記載が無い機種はどう考えるか

低遅延モードの記載が無い機種の考え方

この記事では、ソニーの機種を商品の区画に入れていません。理由をここで説明します。

記載が無い=遅れるという意味ではない

ソニーの完全ワイヤレスイヤホン5機種について、公式に低遅延モードという機能名の記載を確認できない。

これは「遅れる」という意味ではありません。この記事の区画は「公式が明記している」ことを条件にしているため、確認できない機種を入れられないという意味です。

公式に無い情報は書けないという線引き

販売ページや他のサイトに「低遅延対応」と書かれていることはあります。ただし出典がメーカーでない場合、この記事では採用しません。

推測で埋めると、読者が買う判断の根拠にしてしまいます。そこは避けています。

店頭や返品条件で確かめるという手

気になる機種があるなら、店頭の試聴機で確かめる方法があります。手持ちのスマホをつないで動画を再生すれば、ずれの有無は自分で分かります。

通販で買う場合は、返品の条件を先に見ておくと安心です。

ゲーミングイヤホンについてよくある質問

最後に、検索でよく出てくる疑問をまとめます。ここでも公式が公表している範囲だけで答えます。

イヤホンとヘッドセットはどちらがよいですか

どちらが上とは書けません。判断材料になるのは、連続再生時間とマイクの有無です。

掲載機で見ると、長く遊ぶならヘッドホン、持ち歩くならイヤホンという分かれ方になります。

7.1chやサラウンドは必要ですか

掲載6機種の公式サイトに、7.1chやサラウンドの記載はありませんでした。

この記事では、公表されていない機能について必要かどうかを書きません。

マイクは別に用意した方がよいですか

付属コードの極数で変わります。ATH-S220BTとATH-S300BTは4極でマイク内蔵リモコン付きです。

ATH-M20xBTは3極で、公式がマイクとリモコンは搭載していないと明記しています。有線でボイスチャットをするなら、ここを確かめてください

有線と無線はどう使い分けますか

掲載ヘッドホン3機種は、どちらでも使えます。電池が切れたときはコードでつなげます。

掲載イヤホン3機種には有線の手段がありません。切り替えたいなら、ヘッドホン側から選んでください。

まとめ:仕様の記載を確かめてから選ぶ

ゲーム向けかどうかは、感想ではなく仕様の記載で判断してください。見るのは低遅延モードの有無と、対応プロファイルのHFPです。

▶ あわせてチェック:PS5のイヤホン接続方法|3.5mm端子で使える人気14選

この記事では低遅延モード搭載のイヤホン3選と、再生60時間以上のヘッドホン3選、合計6選を紹介しました。いずれもオーディオテクニカの公式サイトで2026年8月24日に確認した公表値です

遅延の量はどのメーカーもは公表していない。秒数で比べている情報を見かけたら、出典を確かめてください。

-AV・カメラ・音響, 音響