長風呂の時間に音楽やラジオを流したい。そう思って「お風呂 スピーカー」と検索すると、「防水」と書かれた商品が並びます。
けれど「防水」という言葉だけでは、どこまで耐えるのかが分かりません。湯船に落としても平気なのか、湯気は大丈夫なのか。ここを決めるのがIPという等級の表示です。
この記事では、防じん防水等級IP67を公式が明記した機種だけを扱います。そのうえで、IP67の6と7がそれぞれ何を表しているかを分けて説明します。
紹介するのは、IP67で再生16時間以上の2選、IP67で16時間未満の2選、防噴流以上の等級を明記したイヤホン2選の、合計6選です。浴室で使えるかどうかは断定せず、メーカーの表記を引く形だけで扱います。
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お風呂で使うなら、まずIP67の記載があるかを見る

結論から書きます。等級が書かれていない商品は、候補から外してください。範囲が分からないものは、比べようがないからです。
結論:等級が書かれていないものは選ばない
掲載するスピーカー4機種は、いずれも公式がIP67と明記しています。JBL、Marshall、ソニーの3ブランドです。
等級の記載は、メーカーが試験の条件を示したという意味を持ちます。「防水」の2文字だけの表示とは重みが違います。
「防水」という言葉だけでは範囲が分からない
同じ「防水」でも、水はねに耐えるだけの製品と、沈めても中に水が入らない製品があります。
この違いは等級の2桁目に出ます。数字が大きいほど、想定している水の当たり方が厳しくなります。
浴室での使用可否はメーカーの表記に従う
この記事では「お風呂で使えます」とは書きません。等級は試験の条件を示すもので、浴室での使用を保証するものではないからです。
JBLは公式のプレスリリースで「バスルームやビーチなど、屋外でも安心の防水・防塵(IP67)対応」と書いています。この記事では、こうしたメーカー自身の表記を引く形だけを扱います。
IP67の6と7はそれぞれ何を表しているのか

IPのあとに続く2桁は、それぞれ別の試験の結果です。順に見ていきます。
1桁目の6は防じん、2桁目の7は防水
1桁目は、粉じん(細かいちり)が中に入らないかを表します。6は最も高い段階です。
2桁目は、水に対する保護を表します。7は、決められた条件で水に沈めても中に水が入らない段階です。
Marshallは「IP67等級の防塵・防水性能を備えているため、深さ1mの水中に最大30分間沈めても浸水しません」と、条件つきで書いています。
IP67とIPX7はどこが違うのか
IPX7のXは、「防じんの試験をしていない」という意味です。水についての等級は7で同じです。
つまりIP67とIPX7は、防じんの試験を受けているかどうかが違います。水に対する段階は変わりません。
イヤホンでよく見るIPX4も同じ読み方です。防じんの試験はせず、水は4の段階という意味になります。
メーカーが書いている水深と時間の条件
7という数字だけでは、どれくらい沈められるのかが分かりません。そこは各社が条件を書いています。
Marshallは水深1m・最大30分と明記しています。JBLは公式のプレスリリースで「万が一の水没でも問題なく」。
ソニーのSRS-XB100は、仕様表の防じん・防水・防滴の欄にIP67と記載しています。
防水試験が保証していない3つのこと

等級があっても、すべての場面が守られるわけではありません。ここは正直に書きます。
試験に使われるのは常温の水
IPの試験は、決められた条件の水で行われます。湯船のお湯のような高い温度は、試験の条件に含まれていません。
入浴剤や石けんが入った水も同じです。試験の条件には入っていません。
湯気や高温多湿は等級の対象ではない
浴室は湯気で満たされます。この状態は、水がかかることとは別の負荷になります。
オーディオテクニカはATH-SQ1TW2について、「お風呂などの高温多湿の場所では使用できません。また、完全防水ではありません」と明記しています。等級とは別に、こうした注意書きが付くことがあります。
充電端子が濡れているときの注意はメーカーが明記している
JBLは公式のプレスリリースに「故障や発火の原因となるため、充電の際は必ず端子が乾いた状態で行ってください」と注記しています。
使ったあとの扱いは、必ずメーカーの案内に従ってください。この記事では、手順そのものは書きません。
IP67で再生16時間以上のスピーカー人気おすすめ2選
ここからは、IP67を公式が明記し、連続再生時間を16時間以上と公表した2機種です。並び順は編集部の掲載順で、順位はこの区画のなかで完結します。
▶ あわせてチェック:スピーカーおすすめ4選|持ち運ぶ重さと再生時間で選ぶ
第1位:Emberton III(Marshall)
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Emberton III(Marshall)の基本情報
本体質量0.67kg、外形は幅160×高さ68×奥行76.9mmです。IP67で、水深1mに最大30分という条件つきの記載があります。
再生時間は最大約32時間と公表されています。20分の充電で約6時間の連続再生ができる急速充電にも対応します。
Emberton III(Marshall)の主要スペック
| 使用ユニット | 2インチ10Wフルレンジ+パッシブラジエーター2基 |
| 質量 | 0.67kg |
| 外形寸法 | 幅160×高さ68×奥行76.9mm |
| 連続再生時間(本体のみ) | 最大約32時間 |
| 急速充電 | 20分の充電で約6時間の連続再生 |
| 充電時間 | 約2時間 |
| Bluetoothのバージョン | Bluetooth 5.3 LE(LE Audio対応)/防じん・防水 |
| 防滴等級 | IP67(水深1mに最大30分) |
| 出力 | 38WクラスDアンプ×2 |
| 充電端子 | USB-C充電ケーブルを同梱 |
第2位:SRS-XB100(ソニー)
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SRS-XB100(ソニー)の基本情報
本体質量約274g、外形は約φ76×95mmの円筒形です。仕様表の防じん・防水・防滴の欄にIP67。
電池持続時間は約16時間です。ストラップが本体に取り付け済みで、タオル掛けなどに下げやすい形になっています。
SRS-XB100(ソニー)の主要スペック
| 使用ユニット | 約φ46mmフルレンジ+パッシブラジエーター1基 |
| 質量 | 約274g |
| 外形寸法 | 約φ76×95mm |
| 連続再生時間(本体のみ) | 電池持続時間 約16時間 |
| 充電時間 | 約4.5時間 |
| 対応コーデック(音を電波で送るときの圧縮のしかた) | SBC・AAC |
| Bluetoothのバージョン | 標準規格ver5.3/防じん・防水 |
| 防滴等級 | IP67 |
| 充電端子 | USB Type-C |
| 付属品 | USB Type-Cケーブル・ストラップ(本体に取り付け済み)・保証書 |
IP67で再生16時間未満のスピーカー人気おすすめ2選
ここからは、IP67を公式が明記し、連続再生時間が16時間未満と公表された2機種です。ここでも順位はこの区画のなかで完結します。
第1位:GO 4(JBL)
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GO 4(JBL)の基本情報
本体質量約192g、外形は94×76×42mmです。IP67に準拠した防水・防塵性能と公式が書いています。
連続使用時間は、プレイタイムブースト機能オン時で約9時間、オフ時で約7時間です。条件が2つ書き分けられています。
GO 4(JBL)の主要スペック
| 使用ユニット | 45mm径フルレンジ・ドライバー+59×35mm長円形パッシブラジエーター |
| 質量 | 約192g |
| 外形寸法 | 94×76×42mm |
| 連続再生時間(本体のみ) | プレイタイムブーストオン時 約9時間/オフ時 約7時間 |
| 充電時間 | 公式に記載を確認できず |
| 対応コーデック | SBC(LC3はアップデート対応予定) |
| Bluetoothのバージョン | バージョン5.3(LE Audio対応)/防じん・防水 |
| 防滴等級 | IP67 |
| 出力 | 4.2W RMS |
| 充電端子 | USB Type-C |
第2位:Go Essential 2(JBL)
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Go Essential 2(JBL)の基本情報
本体質量約177gで、掲載スピーカーのなかで最も軽い値です。公式は「浴室や海辺でも安心して使えるIP67の防水性能」と書いています。
再生は約5時間、充電は約2.5時間です。公式のプレスリリースに「充電用USBケーブルは同梱されません」。
Go Essential 2(JBL)の主要スペック
| 使用ユニット | 40mm径フルレンジスピーカー×1+パッシブラジエーター×1 |
| 質量 | 約177g |
| 外形寸法 | 86×71.2×31.6mm |
| 連続再生時間(本体のみ) | 再生 約5時間 |
| 充電時間 | 約2.5時間 |
| 対応コーデック | SBC |
| Bluetoothのバージョン | バージョン4.2/防じん・防水 |
| 防滴等級 | IP67 |
| 充電端子 | USB Type-C |
| 付属品 | クイックスタートガイド・保証書&安全シート(充電用USBケーブルは同梱されない) |
浴室で使えるイヤホンという選択肢はあるか

浴室が狭かったり、置く場所がなかったりすることもあります。その場合の代わりの案を考えます。
スピーカーが置けない浴室もある
棚がない浴室では、スピーカーを置く場所に困ります。SRS-XB100のようにストラップが付く機種なら、下げられる場所を探す手はあります。
ただし落下や設置の可否は、浴室の形によって変わります。この記事では置き方を指示しません。
イヤホンの等級はスピーカーより低いことが多い
この記事の姉妹記事で扱っている完全ワイヤレスイヤホン8機種のうち、5機種はIPX4です。水はねに耐える段階で、沈めることは想定されていません。
残りはATH-SQ1TW2のIPX5とATH-CKS30TWのIP55です。5は噴流に対して保護されている段階で、IPX4より一段上になります。
充電ケースは等級の対象外と書かれている
イヤホンの等級には、必ず対象の注記が付きます。ソニーは「ケース除く本体のみ」、オーディオテクニカは「イヤホン本体のみ」。
充電ケースは等級の対象に入りません。水回りに持ち込むときは、ケースの扱いに気をつけてください。
防噴流以上の等級を明記した完全ワイヤレスイヤホン2選
ここからは、防噴流以上の等級(IPX5・IP55)を公式が明記した2機種です。IPX4の機種はこの区画の条件を満たさないため入れていません。ここでも順位はこの区画のなかで完結します。
第1位:ATH-SQ1TW2(オーディオテクニカ)
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ATH-SQ1TW2(オーディオテクニカ)の基本情報
片耳約4.0gの軽さで、等級はIPX5です。公式は「水で洗えるIPX5相当の防水性能」と説明しています。
ただし同じページに「お風呂などの高温多湿の場所では使用できません。また、完全防水ではありません」と明記されています。浴室での使用は想定されていません。
ATH-SQ1TW2(オーディオテクニカ)の主要スペック
| ドライバー | φ5.8mm |
| 質量 | 約4.0g×2 |
| 充電ケースの質量 | 約43g |
| 連続再生時間(本体のみ) | 最大約6.5時間 |
| 連続再生時間(充電ケース併用) | 充電ケース併用で最大約20時間 |
| 対応コーデック | SBC |
| Bluetoothのバージョン | Ver.5.2準拠/防じん・防水 |
| 防滴等級 | IPX5(イヤホン本体のみ) |
| マルチポイント(2台同時接続) | 対応 |
第2位:ATH-CKS30TW(オーディオテクニカ)
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ATH-CKS30TW(オーディオテクニカ)の基本情報
片耳約4.5g、充電ケースは約28gです。等級はIP55で、防じん5級と防噴流5級の両方を含みます。
公式は「動作を阻害する粉じんの侵入に対して保護されている」「噴流に対して保護されている」と、2桁の意味を分けて説明しています。
ATH-CKS30TW(オーディオテクニカ)の主要スペック
| ドライバー | φ9mm |
| 質量 | 約4.5g×2 |
| 充電ケースの質量 | 約28g |
| 連続再生時間(本体のみ) | 最大約7.5時間 |
| 連続再生時間(充電ケース併用) | 充電ケース併用で最大約20時間 |
| 対応コーデック | AAC・SBC |
| Bluetoothのバージョン | Ver.5.1準拠/防じん・防水 |
| 防滴等級 | IP55(イヤホン本体のみ) |
| マルチポイント(2台同時接続) | 対応 |
| 低遅延モード | 搭載 |
お風呂のスピーカーについてよくある質問
最後に、検索でよく出てくる疑問をまとめます。ここでも公式が公表している範囲だけで答えます。
吸盤やマグネットで壁に付けられますか
掲載スピーカー4機種の公式情報に、吸盤やマグネットの記載はありませんでした。
SRS-XB100にはストラップが本体に取り付け済みです。下げて使う形は、公式の付属品から確認できます。
100円ショップのスピーカーは浴室で使えますか
等級の記載があるかどうかで判断してください。ダイソーの公式ネットストアに載っているBluetoothスピーカーの商品情報には、防水等級の記載を確認できない。
等級が書かれていない以上、どこまで耐えるのかは分かりません。
湯船に落としても大丈夫ですか
この記事では大丈夫とは書きません。試験に使われるのは常温の水で、湯船のお湯とは条件が違うからです。
Marshallが書いているのは「深さ1mの水中に最大30分間」という条件です。条件から外れた使い方について、この記事は保証できません。
使ったあとはどう保管すればよいですか
保管の手順は、各メーカーの取扱説明書に従ってください。この記事では手順を指示しません。
ひとつだけ確かなのは、充電の前に端子を乾かすという注記がJBLの公式情報にあることです。
まとめ:等級を確かめ、再生時間で絞る
浴室で使うスピーカーは、まず等級の記載があるかを見てください。IP67の1桁目は防じん、2桁目は防水です。
この記事ではIP67で16時間以上の2選、16時間未満の2選、防噴流以上のイヤホン2選、合計6選を紹介しました。いずれも各メーカーの公式情報で2026年8月24日に確認した公表値です。
等級は試験の条件を示すものです。浴室で使ってよいかどうかは、各メーカーの表記を必ず確かめてください。