会社のノートパソコンで毎日オンライン会議をしている。自分の声が相手に聞こえないことがある。
そこでUSB接続のヘッドセットに替えようと考えた。ところが調べ始めると、用語が分かりません。
まず押さえたいのは、つなぎ方が2通りあるという点です。USB端子でつなぐ形と、丸いプラグでつなぐ形です。
そして丸いプラグには「極数」という区別があります。ここがマイクの使えるかどうかに関わります。
この記事では、その見分け方を整理します。後半では当サイトが扱う商品を5点ご紹介します。
なお当サイトのプールに、USB接続のヘッドセットはありません。ですので「USBヘッドセットです」とは書きません。公式で確かめられた事実だけを扱います。
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USBヘッドセットは差込口の形で見分ける

結論から書きます。買う前に確かめるのは、端子の形です。
USB端子でつなぐ形と丸いプラグでつなぐ形
ヘッドセットのつなぎ方は、大きく2つに分かれます。
1つはUSB端子でつなぐ形です。パソコンのUSBの差込口に挿します。
もう1つは、丸いプラグでつなぐ形です。直径3.5mmの差込口に挿す、昔からある形です。
手元のパソコンにどちらの差込口があるかを、先に確かめてください。ここが合っていないと使えません。
USB端子にもいくつかの形がある
USBとひとくくりにしても、差込口の形は1種類ではありません。
幅の広い長方形のUSB Type-Aと、上下の区別がない小さめのUSB Type-Cがあります。
製品の仕様表には「プラグ形状」という欄があり、どちらなのかが書かれています。
ノートパソコンによっては、片方の差込口しか無いこともあります。実物を見て確かめるのが確実です。
この記事で扱うのは公式が公表した項目だけ
当サイトは、音の良し悪しを書きません。聞こえ方は人によって違い、試験の条件も公表されていないためです。
特定の製品が特定のパソコンで動くと保証することもできません。組み合わせが多すぎるからです。
書けるのは、公式が公表している仕様と付属品の記載までです。そのぶん、記載は文言まで含めて正確に並べます。
USB接続の製品はメーカー公式に何が書かれているか

実例で見ていきます。当サイトでは扱っていない機種ですが、仕様の書かれ方が分かりやすいためです。
プラグ形状という欄に端子の種類が書かれる
JVCのHA-FR17UCという製品の公式ページを見てみます。
仕様表には、プラグ形状がUSB Type-C、USB方式がUSB2.0準拠。
ケーブル長は1.2mのY型、ドライバーユニットは口径10.7mmです。質量は約5.0g(イヤホン部左右合計)と公表されています。
公式は「ノイズや音質劣化を低減する高音質DAC(D/Aコンバーター)を採用しています。」とも書いています。これはメーカーの表現で、当サイトが評価したものではありません。
会議アプリの動作確認表が公表されることがある
同じページには、動作確認済みの会議システムの表があります。2023年5月現在という但し書き付きです。
表にはWindows 10 Pro、Windows 11、macOSと、ZOOM・Teams・Skypeのアプリ版の組み合わせが並びます。
仕事で使う機器を選ぶとき、この表があるかどうかは大きな手がかりです。
公式には手元での操作についての説明もあります。「リモコンのスライドスイッチでマイクのON/OFFが手元で簡単にでき、オンライン会議などで活躍します。」という記載です。
動作確認は保証ではないと公式が書いている
ただし、その表の下には注記があります。
「※すべての環境、条件での動作を保証するものではありません。」という一文です。
つまり動作確認済みと保証は別物だと、メーカー自身が書いています。
当サイトも「必ず使えます」とは書きません。手がかりとして読む、というのが正しい使い方です。
丸いプラグの極数は3極と4極で役割が違う

ここからが、この記事のいちばん伝えたい部分です。
極数は付属品の欄に書かれている
丸いプラグをよく見ると、黒い線で区切られています。この区切りで分けられた部分の数が極数です。
仕様表では、付属品の欄に書かれます。「φ3.5mm金メッキ4極ステレオミニプラグ/L型」といった表記です。
3極と4極では、通せる信号の数が違います。4極のほうが接点が1つ多い形です。
この差が、マイクを使えるかどうかに関わってきます。
マイク内蔵リモコン付きと書かれる機種がある
付属品の名前そのものにも情報が入っています。
「1.2mマイク内蔵リモコン付きコード」と書かれていれば、マイクが付いていることが分かります。
一方で単に「1.2mコード」と書かれている機種もあります。名前の違いは、機能の違いを示しています。
たとえばATH-M20xBTの公式には「*有線接続コードにマイク/リモコン機能は搭載されておりません。」。
極数の表記が無い機種は推測しない
すべての機種に極数が書かれているわけではありません。
ATH-M50xBT2の付属コードは「φ3.5mm金メッキステレオミニプラグ/L型」で、極数の記載がありません。
ソニーの2機種も同様に、この形での記載を確認できない。
書かれていない以上、当サイトは推測しません。ですので、それらは極数の区画に入れていません。
付属コードの極数を公式が明記したワイヤレスヘッドホン人気おすすめ3選
ここからは商品です。いずれもUSB接続のヘッドセットではありません。無線のヘッドホンです。
この区画の約束は、付属コードの極数をメーカー公式が明記していることです。
並び順は編集部の掲載順で、順位はこの区画の中だけのものです。
第1位:ATH-S300BT(オーディオテクニカ)
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ATH-S300BT(オーディオテクニカ)の基本情報
付属品の欄には「1.2mマイク内蔵リモコン付きコード(φ3.5mm金メッキ4極ステレオミニプラグ/L型)」。
4極でマイク内蔵。有線でつないでも通話に使える構成です。
あわせて30cmの充電用USBケーブルも付属します。端子はUSB Type-AとUSB Type-Cの組み合わせです。
マイクの欄は2つあります。ヘッドホン側がMEMS型、コード側がエレクトレットコンデンサー型です。
使用可能時間は最大約60時間(ノイズキャンセリング(周りの音を抑える機能)のON時)、最大約90時間(OFF時)です。質量は約258gと公表されています。
ATH-S300BT(オーディオテクニカ)の主要スペック
| 付属コード | 1.2mマイク内蔵リモコン付き(φ3.5mm金メッキ4極ステレオミニプラグ・L型) |
| 付属充電ケーブル | 30cm(USB Type-A/USB Type-C) |
| マイクロホン部(ヘッドホン) | MEMS型・全指向性・50〜10,000Hz |
| マイクロホン部(コード) | エレクトレットコンデンサー型・全指向性 |
| 質量 | 約258g |
| インピーダンス | 44.5Ω |
| 使用可能時間 | 最大約60時間(ノイズキャンセリングON時)・最大約90時間(OFF時) |
| 充電時間 | 約2.5時間 |
| Bluetooth | Ver.5.1準拠 |
| 対応コーデック(音を送るときの圧縮方式) | AAC・SBC |
第2位:ATH-S220BT(オーディオテクニカ)
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ATH-S220BT(オーディオテクニカ)の基本情報
付属品の欄には「1.2mマイク内蔵リモコン付きコード(φ3.5mm金メッキ4極ステレオミニプラグ/L型)」。
前の1点と同じ構成です。こちらも4極で、コード側にマイクが内蔵されています。
公式は用途としてWeb会議やオンライン授業を挙げています。「PC・タブレットへ、ワイヤレスでもコードをつないでも使用可能」という記載もあります。
マイクの欄はヘッドホン側とコード側の2つがあり、どちらもエレクトレットコンデンサー型・全指向性です。
質量は約180gで、今回の3点でいちばん軽い数字になります。使用可能時間は最大約60時間です。
ATH-S220BT(オーディオテクニカ)の主要スペック
| 付属コード | 1.2mマイク内蔵リモコン付き(φ3.5mm金メッキ4極ステレオミニプラグ・L型) |
| 付属充電ケーブル | 30cm(USB Type-A/USB Type-C) |
| マイクロホン部(ヘッドホン) | エレクトレットコンデンサー型・全指向性・50〜4,000Hz |
| マイクロホン部(コード) | エレクトレットコンデンサー型・全指向性・100〜10,000Hz |
| 質量 | 約180g |
| インピーダンス | 32Ω |
| 使用可能時間 | 最大約60時間 |
| 充電時間 | 約4時間 |
| Bluetooth | Ver.5.0準拠 |
| 対応コーデック | SBC |
第3位:ATH-M20xBT(オーディオテクニカ)
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ATH-M20xBT(オーディオテクニカ)の基本情報
付属品の欄には「1.2mコード(φ3.5mm金メッキ3極ステレオミニプラグ/L型)」。
3極で、名前に「マイク内蔵リモコン付き」が入っていません。前の2点との違いです。
公式にも明記があります。「*有線接続コードにマイク/リモコン機能は搭載されておりません。」という記載です。
つまり、コードでつないだときは通話に使えないということになります。無線と有線で条件が変わります。
無線でのマイクは搭載されています。公式は「左側のイヤカップにマイクとボタンが内蔵されており」。
ATH-M20xBT(オーディオテクニカ)の主要スペック
| 付属コード | 1.2m(φ3.5mm金メッキ3極ステレオミニプラグ・L型) |
| 有線接続時のマイク・リモコン | 非搭載(公式に明記) |
| 付属充電ケーブル | 30cm(USB Type-A/USB Type-C) |
| マイクロホン部 | エレクトレットコンデンサー型・全指向性・50〜20,000Hz |
| 質量 | 約216g |
| インピーダンス | 36Ω |
| 使用可能時間 | 最大約60時間 |
| 充電時間 | 約4時間 |
| Bluetooth | Ver.5.0準拠 |
| 対応コーデック | AAC・SBC |
サイドトーン機能を公式が明記した完全ワイヤレスイヤホン2選
2つ目の区画です。ここでも、いずれもUSB接続のヘッドセットではありません。
この区画の約束は、サイドトーン機能の搭載を公式が明記していることです。自分の声を耳に戻す機能を指します。
当サイトが扱う他の6機種は、この記載を確認できなかったため入れていません。順位はこの区画の中だけのものです。
第1位:ATH-CKS30TW(オーディオテクニカ)
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ATH-CKS30TW(オーディオテクニカ)の基本情報
公式ページには「・自分の声をイヤホンに戻すことで、話しやすくなるサイドトーン機能」。
説明も続きます。「サイドトーン機能により、通話の際に本製品のマイクを通して自分の発した声が聴けるため、閉塞感が緩和され、イヤホンを着けていないときに近い感覚で自然な通話が」できるという趣旨です。
耳をふさぐと自分の声が聞こえにくくなる、という困りごとへの機能です。
公式には風の音についての記載もあります。「最適なマイク配置により、マイクに風が当たることで生じる雑音(風切り音)を抑え、屋内外でも安心して通話ができます。」という説明です。
マイクの型式はMEMS型、指向特性は全指向性、周波数帯域は100〜8,000Hzです。質量はイヤホンが左右それぞれ約4.5g、充電ケースが約28gと公表されています。
ATH-CKS30TW(オーディオテクニカ)の主要スペック
| サイドトーン機能 | 搭載(公式に明記) |
| マイクロホン部 | MEMS型・全指向性・100〜8,000Hz |
| 使用可能時間 | 最大約7.5時間(イヤホン)・最大約20時間(充電ケース併用時) |
| 充電時間 | イヤホン約2.5時間・充電ケース約3時間 |
| 質量 | イヤホン約4.5g(左右各)・充電ケース約28g |
| 防水防じん | IP55(イヤホン本体のみ) |
| 型式 | ダイナミック型 |
| ドライバー | φ9mm |
| Bluetooth | Ver.5.1準拠 |
| 対応コーデック | AAC・SBC |
第2位:ATH-SQ1TW2(オーディオテクニカ)
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ATH-SQ1TW2(オーディオテクニカ)の基本情報
公式ページには「●自分の声をイヤホンで聴くことで、自然に話せるサイドトーン機能」。
表現は少し違いますが、説明の中身は前の1点と同じ趣旨です。
同じメーカーでも、機能名の紹介文は機種ごとに書き分けられています。
マイクの型式はMEMS型、指向特性は全指向性、周波数帯域は100〜10,000Hzと公表されています。
質量はイヤホンが左右それぞれ約4.0g、充電ケースが約43gです。防滴仕様はIPX5(イヤホン本体のみ)で、公式は「お風呂などの高温多湿の場所では使用できません。また、完全防水ではありません。」と注記しています。
ATH-SQ1TW2(オーディオテクニカ)の主要スペック
| サイドトーン機能 | 搭載(公式に明記) |
| マイクロホン部 | MEMS型・全指向性・100〜10,000Hz |
| 使用可能時間 | 最大約6.5時間(イヤホン)・最大約20時間(充電ケース併用時) |
| 充電時間 | イヤホン約2.5時間・充電ケース約2.5時間(USB充電時) |
| 質量 | イヤホン約4.0g(左右各)・充電ケース約43g |
| 防滴 | IPX5(イヤホン本体のみ・公式注記あり) |
| 型式 | ダイナミック型 |
| ドライバー | φ5.8mm |
| Bluetooth | Ver.5.2準拠 |
| 対応コーデック | SBC |
比較表の並びと、付属品の書かれ方の違い

ここまでの5点を1つの表にまとめます。表の番号は掲載順で、区画ごとの順位とは別です。
| 掲載順 | モデル名 | ブランド | 付属コードの仕様 | マイクの型式 | サイドトーンの記載 | 詳細 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | ATH-S300BT | オーディオテクニカ | 1.2mマイク内蔵リモコン付き・4極・L型 | MEMS型(コード側はエレクトレットコンデンサー型) | 記載を確認できず | 見る |
| 2 | ATH-S220BT | オーディオテクニカ | 1.2mマイク内蔵リモコン付き・4極・L型 | エレクトレットコンデンサー型(コード側も同型式) | 記載を確認できず | 見る |
| 3 | ATH-M20xBT | オーディオテクニカ | 1.2m・3極・L型(有線時のマイク非搭載) | エレクトレットコンデンサー型 | 記載を確認できず | 見る |
| 4 | ATH-CKS30TW | オーディオテクニカ | 付属なし(充電用USBケーブル30cmのみ) | MEMS型・全指向性・100〜8,000Hz | あり(公式に明記) | 見る |
| 5 | ATH-SQ1TW2 | オーディオテクニカ | 付属なし(充電用USBケーブル30cmのみ) | MEMS型・全指向性・100〜10,000Hz | あり(公式に明記) | 見る |
掲載順と区画ごとの順位は別のもの
表の左端は掲載順です。区画の中で振り直している順位とは対応していません。
当サイトは、区画ごとに第1位から数え直しています。約束が違う区画を通し番号でつなぐと、誤解を生むからです。
掲載順1番から3番がヘッドホン、4番と5番がイヤホンです。形が違うので、コードの列も内容が変わります。
記載の無い欄は空欄のままにする
サイドトーンの列には「記載を確認できず」という欄があります。
これは機能が無いという意味ではありません。2026年8月25日に公式ページを見た範囲では見つからなかった、という意味です。
推測で埋めることはしません。似た機種の記載を持ってくることもしません。
公式の文言をそのまま列に残す
付属コードの列を見ると、書き方に差があります。
「マイク内蔵リモコン付き」が入る行と、入らない行があります。極数も3極と4極に分かれます。
この文言を短くまとめてしまうと、機能の違いが見えなくなります。ですので公式の書き方を残しました。
USBヘッドセットについてよくある質問
検索でよく見かける疑問に、公表されている記載の範囲でお答えします。
USB接続なら必ずパソコンで使えますか
必ずとは書けません。今回引用したJVCの公式ページにも、注記があります。
「※すべての環境、条件での動作を保証するものではありません。」という一文です。
動作確認済みの表は手がかりであって、保証ではありません。仕事で使うなら、購入前にメーカーへご確認ください。
手元のミュートは会議アプリと連動しますか
機種によります。JVCのHA-FR17UCには、はっきりした注記がありました。
「※1:イヤホン本体のマイクをON/OFFする機能であり、PCやスマートフォン、各アプリケーションのマイクON/OFFとは連動しません。」という記載です。
つまり、手元で切っても会議アプリの表示は変わらないということになります。
サイドトーンとは何ができる機能ですか
自分の声を、マイクを通してイヤホンに戻す機能です。公式は「話しやすくなる」「自然に話せる」と説明しています。
耳をふさぐと自分の声が聞こえにくくなります。その閉塞感を和らげる、という趣旨です。
今回の5点では、2点に記載を確認できました。なお通話の時間とマイクの型式で選ぶ話は、当サイトの別の記事であらためて扱います。
無線のヘッドホンでも会議に使えますか
今回ご紹介した5点は、いずれもマイクを搭載しています。
ただしATH-M20xBTは、有線でつないだときにマイクとリモコンが使えない。
無線で使うか有線で使うかによって条件が変わるので、付属品の欄まで確かめてください。
まとめ:端子を確かめ、付属品の欄で決める
最初にやることは、パソコンの差込口を確かめることです。USB端子か、丸い差込口かで選ぶものが変わります。
▶ あわせてチェック:有線イヤホンの選び方|付属品と交換部品で選ぶ人気6選
丸いプラグを使う場合は、極数を見てください。4極ならマイクの信号を通す接点があります。
もう1つの手がかりがサイドトーン機能です。自分の声を耳に戻す機能として、公式に名前が載っています。
ご紹介したのは5点です。極数を明記したヘッドホン3点と、サイドトーン機能を明記したイヤホン2点です。
いずれもUSB接続のヘッドセットではありません。当サイトが扱う範囲に、USB接続の専用品が無いためです。